表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
愚者の転生録  作者: 伊丹
3/4

目覚め

誰かが呼んだ、

知らない名前だ、

もう少し寝させてくれ


確かにあの魔獣に殺され、僕は死んだ。ここが死後の世界ならもう少し寝させてくれてもいいだろう・・・と思いながら目を開ける


ハテ?天井が見える?死後の世界・・・じゃないよな?


声を出そうにも声が出ない。


「あら、目が覚めたの?」


見慣れない女性が話しかけてくる。碧い瞳に金髪ブロンドの美しい女性だ。


いやというか誰?

そう思った


「戻ったぞー、お!ソーマ起きたのか、ほらほら~パパでちゅよ~」

スポーツ刈りの筋肉質の漢が猫なで声で話す。


オッサンのそれはかなりキツイ・・・

じゃねーよ?!


どういう状況だ?全くわからない。不意に鏡に赤ん坊の姿が映る。あれ?何だこの赤ん坊は?なんでこっちを視てるんだ?というかガッチリ目が合っているんだが?


とりあえず寝ようこれはきっと夢だ、夢に違いない。


「ソーミャァ~またおねんねでちゅか~(ハート)」

痛いオッサンが話しかけてくる。


僕は決心した。


瞼をあける、鏡をみる。頬を触る、

そして僕は、、、


泣いた



いや全く理解出来ないんだが・・・ここはどこ?

私はソーマ?why?


なんで僕、赤ん坊になってるんだ?

意味がわからない。


「ソーちゃんご飯ですよ~」

美人な母(僕は認めていない)がアレを押し付けてくる。


無理無理!キツイ!中身が思春期の青年にはキツイんだが・・・まぁ腹は減るから頂くしかないが・・・


「うんうん、いい飲みっぷりだ、まるで俺を見てるようだ」


意味がわからない。というかお前みたいなゴリマッチョに僕は将来なるのか?

泣くぞコラ


まず食事をしながら状況の確認だが女性のほうがカーラ、漢(男ではないな)のほうがダレル

そして現在の僕(赤ん坊)がソーマ(男)だ


「あらぁもうお腹いっぱい?」


「男の子はたくさん食べなければ駄目だぞ!」


二人の声が響く


しかし、満腹からか眠くなってきた僕は容易く意識を手放した


と思ったら


いきなりゴリマッチョの父が僕の身体をもつ、

なんだ?何をする気だ?


次の瞬間僕の身体が宙へ空へ浮いた、


「お空綺麗・・・」、

その言葉(発することはできないが)とともに僕の意識は闇へと堕ちた

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ