プロローグ
もーうーそーう
後悔してもしきれない。
荒野に佇む青年は魔獣に囲まれながら考えていた
「どうしてこうなった・・・」
僕はいつも、判断を間違える。師も、親友も、家族も全てを失った。
僕がもっと強ければ守れた。あの時に判断を間違わなければ誰も死なずにすんだ。こうすれば助けられたんじゃないか?
ひたすら自らが犯した過ちを問う。
「俺が弱かったから、俺が間違ったから皆死んだのか?」
その問いに答える者はいない、獣の雄叫びが声をかき消す。
赤髪の親友は言った
「どうしてあの時、彼らを見捨てた?!」
仕方なかったんだ
小柄なロングヘアーの妹は言った。
「どうして?諦めるの?」
もう無理なんだ・・・僕はもう精一杯やった。
白髪の鋭い瞳の師は言った。
「貴様には失望したぞ◼️◼️◼️」
僕は悪くない・・・僕は悪くない
そう自分に言い聞かせる、わかっている。もっとましな結果があったことは・・・僕のしたことは最善じゃないことは・・・
自問自答を繰り返し青年は魔獣を視る。
「嗚呼、それでもお前らが悪い!!」
青年は剣を握り魔獣を睨む。
僕は間違った。でもお前らさえいなければこんなことにはならなかった。
「殺す!!お前らがだけは絶対に」
青年は魔獣えと向かう・・・・
~
荒野の中、青年は立っていた、右腕を左脚を失いながらも、立っていた。
「俺は・・・俺は・・・正しくあれたのだろう?」
同じことを自問自答する。
答えは既に出ている。これは只の逃避だ。認めたくない。
目の前の巨大な魔獣が嘲笑うかのように唸る。
「クソ・・・またお前かよ、アピター・・・」
目の前の魔獣は世界の敵として生まれた怪物、人類の殆どが奴にやられた
魔獣は雄叫びを上げる、咆哮破を放つつもりだ。
「僕もこれで終わりか・・・」
次の瞬間激しい衝撃波が身体を撃つ。青年の身体は吹き飛んだ、四肢や内臓が・・・身体が悲鳴を上げる。
瞼が重い、眠い、休みたい。青年は呟く。
「もし、チャンスがあるなら・・・次こそは・・・」
言葉を言い切る前に青年の意識は闇へと沈んだ。
荒野の中、ただ独り、獣の屍の中、青年の人生は終わった。