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愚者の転生録  作者: 伊丹
2/4

プロローグ

もーうーそーう

後悔してもしきれない。


荒野に佇む青年は魔獣に囲まれながら考えていた


「どうしてこうなった・・・」


僕はいつも、判断を間違える。師も、親友も、家族も全てを失った。


僕がもっと強ければ守れた。あの時に判断を間違わなければ誰も死なずにすんだ。こうすれば助けられたんじゃないか?


ひたすら自らが犯した過ちを問う。

「俺が弱かったから、俺が間違ったから皆死んだのか?」


その問いに答える者はいない、獣の雄叫びが声をかき消す。


赤髪の親友は言った


「どうしてあの時、彼らを見捨てた?!」


仕方なかったんだ


小柄なロングヘアーの妹は言った。


「どうして?諦めるの?」


もう無理なんだ・・・僕はもう精一杯やった。


白髪の鋭い瞳の師は言った。


「貴様には失望したぞ◼️◼️◼️」


僕は悪くない・・・僕は悪くない

そう自分に言い聞かせる、わかっている。もっとましな結果があったことは・・・僕のしたことは最善じゃないことは・・・


自問自答を繰り返し青年は魔獣を視る。


「嗚呼、それでもお前らが悪い!!」


青年は剣を握り魔獣を睨む。


僕は間違った。でもお前らさえいなければこんなことにはならなかった。


「殺す!!お前らがだけは絶対に」


青年は魔獣えと向かう・・・・



荒野の中、青年は立っていた、右腕を左脚を失いながらも、立っていた。


「俺は・・・俺は・・・正しくあれたのだろう?」

同じことを自問自答する。


答えは既に出ている。これは只の逃避だ。認めたくない。


目の前の巨大な魔獣が嘲笑うかのように唸る。


「クソ・・・またお前かよ、アピター・・・」


目の前の魔獣は世界の敵として生まれた怪物、人類の殆どが奴にやられた


魔獣は雄叫びを上げる、咆哮破を放つつもりだ。


「僕もこれで終わりか・・・」


次の瞬間激しい衝撃波が身体を撃つ。青年の身体は吹き飛んだ、四肢や内臓が・・・身体が悲鳴を上げる。


瞼が重い、眠い、休みたい。青年は呟く。


「もし、チャンスがあるなら・・・次こそは・・・」


言葉を言い切る前に青年の意識は闇へと沈んだ。


荒野の中、ただ独り、獣の屍の中、青年の人生は終わった。





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