新聞記事『ネットの漫画広告はわいせつか?問われる日本文化』
女っぱい男っぱい雄っぱい。泣き顔、汗、粘液。市民の生活に欠かせないネット上の漫画・ゲーム広告に疑問が投げかけられている。
「漫画・ゲーム広告を考える会」(主催・広告を考える倫理委員会)が3月25日、東京都港区で行われ、ネット文化をどう守っていくべきか話し合われた。講演したジャーナリストの泥障作譲さんは、日本のネット広告に対するコメントを紹介。特に海外からの反発は強く、SNS上では動物愛護、環境保護、ヴィーガンの観点からの批判的な書き込みが多数寄せられており、こうした文化摩擦を避ける目的で、筋トレ娘や艦隊娘の広告が法規制の対象になりかねないと懸念した。
泥障作さんは、漫画・ゲーム広告を歴史ある日本文化として対外的にPRしていく必要性を強調。「少女やリーマンのモノ化」という残虐なイメージを払拭するためにも、海外で認知されているタトゥーを広告に取り入れることや、清潔さを連想させる学校や看護師の制服を前面に打ち出すなどの例を挙げた。
その後の討論では、愛好者から「幼い頃から親しんできた1話39円広告に批判があるとはびっくり」「海外の方々にも、愛情を込めてGIF広告をクリックしてもらいたい」などの声も。
政府機関のサイバーセキュリティ対策室広報担当者は、近いうちに漫画・ゲーム広告が法規制の対象となる可能性は低いとしながらも、「ヒアリングした議員の捉え方次第で状況が変わることもあり得る」との見解を示した。
「市民の生活の一部となっている戦艦娘や筋トレ娘広告が失われれば」と、泥障作さんは言う。「私達は防災保険の広告で興奮することになるでしょう」
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