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一般人がチートスキルで最強に⁉︎  作者: てるのー
第1章 始まりの慟哭
10/26

10話 そして物語は動きだす

今回、短いです


ようやく10話!

 起きたら8時過ぎてました……。


 ギルドを出た後、適当に宿を見繕って簡単に食事を済まし、寝て起きたらもう8時半。寝た時間がとっくに12時を過ぎていたので、とにかく起きられるか不安だったのだが、案の定起きられなかった。クーゼになんと申し開きをすればいいのか……?

 俺は急いで身支度を済ませると急いで宿を出た。門前はここからそう遠くない。すぐに着くだろう。

 と、思っていたのだが……。


「あ! タカヒト様! お急ぎになられて、どこへ向かっているのですか?」


 宿を出たところでアミラに出くわしてしまった。別に会うこと自体は嫌ではないのだが、状況が状況だけに構っていられる余裕はない。


「すまん、時間がないんだ。後でな」


 適当にあしらい、どこかへ去ろうとする。


「そんなこと言わないでくださいよぉ。ほら、一緒に食事でもどうですか?」


 ……この子は、たった一度だけナンパから救った程度でどうして俺の事をここまで献身的に好いてくれているのだろうか。アミラは美人なのだから、引く手あまただろう。俺なんて、この力を差し引けば、何もないただの一般人だ。力を除かれるのなら何も残らない薄弱な存在。しかも、この力は女神から頂いたものであり、俺の力でない。何かこの子を騙しているような気がして忍びないのだが……。

 俺がそんな事を考えあたふたしている間に、アミラは俺の腕を取り半ば強制的にレストランへと連れていった。ていうか、俺より力が強いんだけど。まさか、女の子に重力を使う訳にもいかないし。


「さあ、着きました! 一緒にお食事を頂きましょう!」


 アミラが嬉しそうに笑顔を俺に向け、言った。……仕方がない、もともと遅刻してしまう時間だったんだ。30分も1時間も大差ないだろう。……いや、流石にあるか。だが、この笑顔を見ると、そうしてやりたい気分になってしまった。女の子って不思議だ。


「分かったよ。何食う?」


 笑顔を返して、俺も言った。


……………………………………………………


「1時間半の遅刻。……ナメてるの……?」

「……いや、マジすいません」


 アミラと食事が終わり、次は説教の時間。クーゼの口調にはいつもの物静けな言い方の中にどこか棘があるような感じ。要するに、明らか怒っているという事だ。これには俺も謝罪の言葉しか出てこない。

 しばらく説教されるのかと思いきや、クーゼは少しの間俺を睨みつけてから、はぁっとため息を漏らし向こうを向いた。


「まあいい。時間もないし、付いてきて」


 そうそっぽを向いたまま言うと、クーゼは歩きだした。俺もそれに付いていく。特に会話もないまま、しばらく歩いて気づけば路地裏に立っていた。雰囲気はカツアゲのそれだ。しかも、今はナナシアもおらず完全に一対一。


「あ、あの、なんか怖いんだけど」


 若干ビビりながら俺が言った。が、クーゼは改まってこんな事を言ってきた。


「……タカヒト、あなたの強さを見込んで頼みごとがある」

「頼みごと?」

「そう」


 状況から見て何かの依頼だろうか? いやしかし、彼女は強いらしい。つまり俺に依頼するまでもなく自らで解決してしまうだろう。じゃあ一体なんだ?

 俺が身構えていると、彼女は続けて言った。


「これから言うことは絶対に他言しないでほしい。ナナシアにも」

「え、ナナシアにも? お前ら仲よさそうだったじゃん」

「いいから」

「あ、ああ分かったよ」


 なるほど、ナナシアがこの場にいないのはナナシアにはできない話をするためか。昨日のギルドの中で言わなかったのもこれなら頷ける。


「で、何の話なんだ?」


 話の続きを聞きたいのだが、クーゼは辺りを警戒してなかなか言い出さない。そこまで聞かれてはマズイ内容なのだろうか……? しばらく彼女は辺りを警戒していたが、誰もいないと確認したのか俺の方を見てきた。そして言った。


「一緒に、国を転覆させない?」

アビリティストーンでは雑魚だった主人公が重力を扱う最強設定は無理があるんじゃないかと感想で頂きました。

何も思わせぶりな事を書かず、主人公も全く不思議に思ってこなかったため、勘違いをされている方が他にもたくさんいると思いますが、しっかりと訳があります。

分かりづらくてすみません...

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