第14話:牛丼作り
遅れてしまいました。
短めですm(_ _)m
これはある少年が、異世界にて生き抜くための熱き魂のこもった料理、牛丼を完成させる物語である。
「では、早速牛丼を作っていこうと思います。82分クッキングスタート!」
ダイキは料理をほとんどしないため、時間を多めに見積もった。ましては、3分なんかで作れるはずがない。
「うん、頑張ろうね!」
ダイキとソフィアは一階にある調理場にて、牛丼を作る練習を開始した。
「じゃあ、まずは食材や調味料を出していこう。」
牛丼の材料(2人分)
・牛バラ肉 200グラム
・玉ねぎ 1/2個
・生姜 お好みで‼︎←テキトウ
・酒 大さじ2
・醤油 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・塩 少々
・本だし 小さじ1
・コーラ 小さじ1
「この材料を使っていきます。」
「ダイキくん、牛丼作るのもお手の物なんだね。」
ソフィアはダイキに対して、尊敬のまなざしで見つめていた。しかし、ダイキは実は一度も牛丼を作ったことがない。今回の材料、そしてこれから作る作り方もテレビ番組で見たことがあるのを見よう見まねでやるのだ。
「まずはお湯に切った玉ねぎを本だしと一緒に入れます。玉ねぎは少し柔らかくなるまで煮てね。」
「うん、わかった。」
ソフィアに煮てもらっている間に、ダイキは醤油、砂糖、塩、酒、牛肉、そしてコーラを準備する。
「次に醤油、砂糖、塩、酒、肉、そしてコーラを入れ、よく混ぜてから蓋をします。中火で10分ほど経ってから生姜をすりおろして入れます。」
「なるほど。」
ソフィアはメモを取りながら聞いている。
それから1、2分経ち…
「出来たぞ‼︎」
あらかじめ炊いておいたご飯にのせ、完成だ。
見た目や匂いは完璧だ。あとは味の問題だが…
出来上がった牛丼を2人でテーブルに座り、試食してみることにした。
まずはソフィアが一口食べた。
「すっごく美味しい!」
ソフィアはほっぺに手を当てながら、ニコッと笑顔。
「可愛い…」
その笑顔を見るだけでも、この牛丼を作って良かったとダイキは感じた。
続いて、ダイキも一口。
「我ながらウマッ‼︎ コーラのおかげかな?」
「コーラって?」
「んー…簡単に言うとジュースみたいな。」
ダイキ自身、この世界にコーラがあるのには驚いた。
昨日の時点では、コーラを発見していなかったのだが、今朝、散歩がてらに王都へぶらぶらしに行ってみると、なんとコーラが売ってあったのだ!おそらく、この国と貿易している他国の貿易品だろう。
それを、牛丼の隠し味に使えるのではなかろうかとダイキは買っておいたのだ。それが功を奏した。
この味なら十分店として客を引き込むことができるだろう。
□■□
それから数日間は、店舗の準備にあたった。看板をつけたり、店内の内装をしたり…………
そして、とうとう開店1日前の夕方。
ソフィアはここ最近ずーっと、牛丼屋を開店させるために手伝ってくれていた。
「ダイキくん、いよいよ明日だね!」
「あぁ。必ず成功させよう!」
ダイキはいよいよ明日から店を開くことに、胸を躍らせていた。
次回は、今日夜10時に投稿予定。




