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大会編25・二年生最強の実力

 保健室のベッドで寝ているステラの体調はいまだ良くならない。

 ロゼッタはネイローの秘術により飲まされた酸を失くし、加えてゴリアックの秘術により完全に回復していた。念のため保健室で休んでいたが、リースが見舞いした時のようにぴんぴんしていた。

 しかしステラとイェルーンの激闘では、体中に浴びた分の傷は回復しても、吸い込み体内を傷つけ、いまだ残る毒ガスのようになったそれを取り除く手段がない。

 外面は回復しているようだが、まだ体内に毒が残っている、ゴリアックは別の試合のために秘術を使えないが、他の回復の秘術使いが適宜それを治している。

 苦しそうに呻いているステラは、目を開けて、隣で寝ているネイローを罵る。

「心配してるなら、せめて離れて……」

 そしてごほごほと咳き込むと、ネイローが目を覚ます。

「だいじょぶ?」

「もう、大丈夫だからどけって……」

 ネイローは目前にあるステラの目を見て、頬に手を当てて、小さく呟いて目を閉じた。

「よかった……」

「いや寝るなって……」

 ステラは大きく呼吸してから、ネイローのように寝ようと努めた。

 心配してくれているというのは分かる。ネイローがそう言わずとも、寝ぼけた表情と声の感じで充分理解できた。

 だが心配しているなら、ゆっくり休ませろ、それぐらいは理解できるだろうに、とステラは思う。

 けどほんのちょっと安心して、ステラはゆっくり休んだ。


 ステラとイェルーン、二人の戦いはあまりに激しく、むごすぎた。

 エレノンやリースはこれを観て様々な感想を持つが、大して何も感じない人もいる。

 観た者の中で最も何も感じなかったのは武の心を持たず、二人くらい余裕で殺せる、と思うシズヤであろう。汚いなぁ、くらいの感想しかなかった。

 一番胸を熱くしたのはジョーカーだった。グラウンドの端から見ても、天高くまで黒いゆらめきが伸びきった様は、アリスがナイフで刺してしまうほどにはうざかったらしい。

 感情を揺さぶられたということならば、ネイローも同じだ。

 ネイローにとって友達と言えるのはステラのみである。数々の生徒がネイローの世話をしてきたが、現在はステラに落ち着いたし、ステラは数々の我侭も聞いてくれる。

 けれど、ネイローが嬉しいのは自分に真面目に接してくれるからである。

 ゴリアックは自分を強い人としか思わないし、イツキはうるさいし、たまに来るリースもゴリアックの命しか告げない。

 クラスメイトはそもそもネイローと関わる時がない。

 ステラは違う、ステラは自分がだらしないとはっきり言うし、ちゃんとするように注意してくれる、それを諦めない。いつまでも言い続けてくれている。

 本当に自分のことを考えてくれている、というのは安心できる。

 ステラの本気を見て、自分も少しは本気を出そうと決意した。

 出席のためにも優勝しないといけないし。



「さてこちら! 元『鬼火』の異名を持つミーシャ・イッチン! 赤いツインテールとちっちゃい身長は、まるで女の子! 火を吹く姿もどこか愛嬌に溢れている! 新たに部長になったといいますが、その威厳を示せるか!?」

 クラス決勝戦、ミーシャはぶーたれながら相手を見る。

 というのも、結局エレノンとシリルが先ほどの試合を見てくれなかったのが悲しいのである。別に優勝したいわけはないが、エレノンを支援する人間として実力を示すべきだ、と妄信に近い想いがある。

「対するはエレガン・ストローラ! 緑と紫のツートンヘアの彼女は、ミーシャに比べると非常にグラマラス! 扇を使い戦う姿は実に妖艶!」

 エレガンは制服ではなく胸元がざっくり開いた紫のラメのボディコンを着て、太腿をミーシャに見せ付けた。

「あなたに私を倒せるかしら?」

 扇で口を隠すも、細くなったエレガンの目を見れば笑っていることが良く分かる。

「ミーシャ、エレガンみたいな変態には負けないもん」

 ぶー、と頬をあざとく膨らますミーシャを見て、エレガンは睨むように目を細めた。

「……何が、もん、よ。あんたみたいな不良が、どんなキャラしてんの」

 言葉も刺々しく、エレガンは敵意を剥き出しにして今一度ミーシャを睨んだ。

「……ミーシャも変わったんだよ。ミーシャだって人を助けるんだもん……」

「黙れこのヤンキーが!」

「試合、開始!」

 試合開始と同時に、エレガンの周りに八枚の鉄扇が浮かび上がった。

「なんにしてもそのキャラは……意味不明なのよぉっ!」

 扇は全て縦に高速回転し、鋭利な刃となる。

「ミーシャには効かないよ!? だってミーシャ……」

「そもそもその格好なんなのよ!? 馬鹿じゃないの!? 頭おかしいでしょ!? あんたもう本当に訳わかんない!」

 これでもエレガンは普段は大人びた色っぽいお姉さんのような人なのだ。

 しかしミーシャが昔はゴリアックのような学生服を着て金属のアクセサリーをじゃらじゃらつけていた悪っぽい奴だったから、つい声を荒げてしまうのである。

 そんなミーシャは特に何かをした様子もなく、しかし戦意充分な様子で一歩ずつ歩いて近づく。まるで鉄扇を恐れる様子はない。

 エレガンが手に持った普通の扇を振るうと同時に、八つの鉄扇が連続でミーシャに襲い掛かる。

 だがミーシャは息を止めて歩くだけ、鉄扇は全てミーシャの肌に弾かれた。

 イロがクリームを塗った時のような硬さ、しかしミーシャはそのような動作を見せなかった。

「相変わらず、秘術だけは反則級ね。その、皮膚」

 ミーシャは答えない。決勝ともなると、二人とも秘術が反則のように強くなるのは常。

 ただ歩き、五メートルほどの距離で、ミーシャを鉄扇が囲んだ。

 鉄扇は勝手に閉じたり開いたりを繰り返し、煌く粒子を散布している。

 ミーシャは一度立ち止まったが、再び進み始めた。

「……息してない、わけないわよね?」

 自分の持った扇を口元に当てて余裕を見せるが、エレガンの言葉の震えは収まらない。

「エレガン、今降参したら、ミーシャは怒らないよ」

 しかしさっきより僅かに大きな声は、ミーシャの感情が昂ぶっていることを示している。

 ミーシャの言葉を受け、エレガンは少したじろぐも、より大きな声で言葉を返す。

「ふざけんなっ! あんたなんかにっ、あんたなんかにぃっ!」

 扇を閉じ、再びそれを振るうと、八つの鉄扇は回転したまま一斉にミーシャへと飛んだ。

 その瞬間、ミーシャが高く跳躍し、一気にエレガンへと距離を詰める。

 そして、ミーシャの手がエレガンの顔を掴むと、エレガンが昏倒した。

「試合終了! 勝者、ミーシャ・イッチン!!」

 驚きの歓声が会場に轟く。

 エレガンの秘術は鉄扇、敵を切り刻むことができる上、毒を放つこともできる。エレノンの初期の球のようなものだが、これをエレガン自身が装備する事もできる、武術に毒を合わせたシンプルながら隙のない戦法。

 しかしミーシャは毒も武術も防ぎきった、それが皆には不思議でならない。

 ゴリアックの秘術でも同じことはできるが、汎用性のみならばミーシャの、様々な能力がある皮膚の秘術こそが最強。

 皮膚というよりは実際は皮膚に張り付く膜の秘術、体の表面には鉄のようなそれを、内面には毒を防ぐそれを張る。

 だがそれだけではない、毒を撒き散らす膜もあれば火を噴く膜もある、攻撃も防御もできる上、付け替えていけばこれといった弱点がないのだ。

 現にそれでミーシャはたった今優勝し、学年最強を決める戦いへ望むこととなった。

 ミーシャの優勝とほぼ同時に、イェルーンとザロックもまたそれぞれのクラスで優勝していた。

 



 本日のメインイベント、グラウンドには多くの観客がこれ以上にないほどざわめき立つ。

 だが、そんな観客達のいる空間よりなお、バトルフィールドは広く取られている。

 戦いの開始地点は、それぞれ四人の意見を反映し、グラウンド百五十メートルほどの円の、観客のすぐ近くの外側の四方になった。

「南に位置するのは一年の時から不登校、三組イェルーン・アダムズ! 校則違反もなんのその、黒いローブと汚れた眼鏡! 自分すら傷つける過剰な戦闘行為に教師陣と生徒の堪忍袋の緒はぎりぎりだ! 」

 この戦いでは初となるブーイングが響くも、イェルーンはじゅるりと唾液を舐め取るのみ。

「次に、西! 二組ミーシャ・イッチン! 誰よりも幼い背格好の彼女は二年生にして新たな部活の部長になりました! 赤く短いツインテールと元気一杯の笑顔! 昔の彼女はどこへやら! さあその秘術を見せてくれ!」

 エレノンのみはエールを贈らないが、愛し守る会の面々は男用の学生服にサラシという応援団らしき格好で応援をする。

 大真面目に声を出しているのはカナタだけだが。

「ミ・イ・シャ! ミ・イ・シャ! がんばれ負けるなミ・イ・シャ! ほらみんなも!」

 カナタが同じ会員に発破をかけるが、イロは学生服のボタンをつけ始め、レオニーは右腕でサラシの上から胸を隠し、シリルはエレノンの視線に恥じらっている動。

「この格好は、ちょっと恥ずかしいですわ……」

「カナタ、もうやめない?」

「馬鹿なこと言わない! ほら、シリルさんも……」

 しかしシリルはエレノンと向かい合い、必死にその腕を掴んでいるのみである。

「え、エレノン様、その手はなんですか?」

「……よいではないか、減るものじゃ無し」

 一体エレノンが何をしようとしているのか、と後ろからネロがその腕を掴んだ。

「こんなところにいたんですか? もう試合ですよ」

 エレノンは面倒くさそうにネロを見た後、諦めて腕を下ろした。

「みんな、ミーシャを応援してよ~!!」

 ミーシャの叫びも観客の声援にかき消された。

「続きましては東に位置するザロック・バグズ! 銃道部の二年生にしてクールな外見と熱いハートの持ち主! 片目を隠す彼女の黒い髪は一部で高い値段で売り買いされている!」

「……マジ?」

 ザロックは一人静かに呟く。この大会で一番驚いた瞬間である。

「そして、そして、そしてぇ!」

 無駄なドラムロールを口で言いながら、ハイになった校長は、前座はオシマイだ、という気分で言う。

「二年一組、金髪は常に寝癖、顔は常に寝ぼけ、しかしながら最強にして連続欠席中、ネイロー・クイン!! 寮の自室では寝てばかりというが、意外と神出鬼没な彼女、倒せるものはいるのか、いるのか、いるのかぁ!?」

 今大会最高のエールが、数多くの人間から贈られる。

 ミーシャを応援したい気持ちのカナタも、ヴァルハラ事件の時にはネイローには助けられたし、ミーシャ自身もネイローの能力により回復したのだ。

 カナタの心は揺れる。

 自分の先輩であるミーシャを応援すべきか。

 自分を助けてくれたネイローを応援すべきか。

 そんなカナタと同じ境遇のミーシャは、そんな悩みもせず、気持ちは固まっていた。

 ぶっちゃけ、勝てるわけないと。

 何しても敵わないんだから本気出そうが、恩義を感じて引け目になろうが変わらない、だからせめて本気を出そう、それが彼女の考えだった。

 ネイロー・クインに対してはザロックも似たような考えを持っていた。これまで関わりは一切なかったが、正直言って敵う相手ではない。部員の皆や自分を応援してくれる者には悪いが、他の二人と戦うくらいで許してもらおう。

 だが一人、イェルーンのみが違う考えをした。

 目前に見えるネイローを、寝ぼけのネイローを、イェルーンを鋭く睨むネイローを、ネイローを真っ先に殺す、とイェルーンは戦う前からずっと思っていた。

「試合開始ぃっ!!」

「うしゃあああああああああああああ!! 血反吐ぶちまけてぎいぎい泣きやがれェェェええええええええええええええええええ!!」

 いきなり猛然と走りながらドーピングするイェルーンに、誰もが度肝を抜かれた。

 いや、イェルーンとネイローのみは驚きも何もない。イェルーンはただ自らの欲を発散すべく、ネイローも復讐心を満たすべく行動している。

 イェルーンの行動と咆哮は驚くに値するものだが、向かいのネイローの行動も驚くべきものである。

 その場から大量の水が円柱のようにネイローを囲み、どんどん高くせりあがっていく。

 ネイローは今まで、敵の体内の血液を操作し殺す以外の戦法を取ったことがない。学生同士の演習ですら、腕や足などなくなってもたぶん死なない部分を派手にぶちまけて戦意を失わせていたのだ。いちいちゴリアックが呼び出されてもう散々であったという。

 それが今、ネイローが真価を発揮しているのである。

 更に驚くべき行動は、ネイローが南へ、イェルーンの方へ進んだことである。

 動かず敵が諦めるのを待つネイローが自ら敵を倒そうと移動する、というのは珍しいどころか史上初。敵が近づく素振りを見せない時にのみネイローは移動するのだ、それをこんなモロに近づいてくる奴を移動して迎え撃つなど、ありえないことであった。

 エリオット教の戦いの時も拠点を用意し、向かってくる信徒のみを倒すという戦法を取っていたのである。

 敵意をむき出しにしたネイローの目に眠気はもうない。ネイローとともに移動する水の円柱、ネイローは自分で水の空間を作り、その中の水流とともに流れて移動している。

 ザロックとミーシャは動くタイミングを逸したが、あの二人が中央でぶつかれば、そこを挟み撃ちにできる。ネイローに一矢報いるチャンスになる。

 別にネイローを倒す意味などあってないようなものだが、ネイローを倒せるかもしれない人生で一度しかないといってもいいチャンス。どうせなら優勝したい。

 中央より少し南の地点でネイローとイェルーンが向き合う。

 ネイローは円柱より遥かに大きくなった水の塊から首だけを出している。ネイローの能力ならば空気を水の中に取り込むこともできるのだが、これは会話をするために出しているのだ。

「ひゃははっ! 最強だってなァ、水ってのは相性が悪そうだが、その顔が涙に濡れる瞬間、見たいですよねェ!?」

「私はあなたのことを知らない。秘術も何となくの検討しかつかない。事情も知らないし、誰と仲が良いとかも知らない。殺しもしない。でも苦しめ」

 かつてないほど饒舌なネイローにイェルーンは怖気を感じたが、すぐに払拭し殺意を込めた。

 そしてフラスコを二つ取り出すと同時に、動きが止まった。

 手が震え、フラスコを地面に落とす。ただの液体の酸であったらしくしゅわしゅわと音が鳴る。

「ぐがっ! ご、ごげぇっ!!」

 イェルーンの口から、胃の中のものが全て流れ出す。勢いのあまり口だけではなく鼻からもどろどろのそういったものが出てきた。

 あまりの匂いと喉元の不快感によってイェルーンが零した涙が、そのままイェルーンの眼球を切り裂いた。

「あ、があああっ!? 目が!? 目がっ!?」

 両目を塞ぐため手を動かそうとするも、イェルーンの手が動かない。

 ぷるぷる震えたかと思うと、腕が爆発した。

 肉が弾け、血が噴き出るそれはまさしく爆発という他ないだろう。イェルーンの絶叫が続く。

「ぎゃああああああああああああ!! いてぇ! いて……」

 ネイローの周りの水から触手のように水が伸びると、イェルーンの口に入った。

 何が起きているのかは誰でも気付く。イェルーンの目から血と涙がますます流れていき、目に見えるほどイェルーンの腹が膨らんでいく。

 会場が騒然と悲鳴をあげる。

 イェルーンの鼻と口から一気に水が排出されると、再びその水がイェルーンの中に入る。

 両腕を失ったイェルーンにはもう、為す術がない。足が腕のように震えた時、イェルーンは既に気を失うか否かの瀬戸際であった。

 だが、気を失わないように、ネイローが適度に過度の痛みを与えている。例えば血管を千切るとか、体内の液体、胃液などの消化液で内臓を切るとか。

 ついに足も爆発した。(もも)の下辺りから全てが吹き飛び、イェルーンの顔は涙でぐしゃぐしゃになっている。

 二度目の水がイェルーンから排出された。

 咳き込み、なぜ生きているのか、何をしていたのかの記憶を喪失してもおかしくないほどのダメージを受けても、イェルーンは血塗れの目でネイローを睨んでいた。

「……ギブアップする?」

「テメェは絶対殺す! 殺す! 殺す殺す殺す殺す殺す殺すコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロ……」

 降伏勧告からノータイムの言葉が呪詛であった。

 故に三度目、水がイェルーンの体内に入った。

 イェルーンは白目を向いて、体が痙攣を始めた。

「ネイロー、ストップ! それ以上はイェルーンが……」

 校長の声を受け、ネイローは水を体外に戻してあげた。

「……じゃ、出て行きなさい」

 ネイローが全ての水を洪水のように使い、イェルーンを観客席に圧し戻す。

「ネイローさぁん!? 観客が巻き添えを……」

 水は寸でのところで止まり、暴力的な水流で押されたイェルーンのみが弾き出される。

 観客席に腕と足がなく、白目を剥いて口から水とも体液ともつかない何かを垂らしているイェルーンに、すぐゴリアックが指輪を嵌める。しかしこれだけのダメージはゴリアックといえど、多少は時間がかかる。

 ネイローが北西を見た。

「ひ、ひっ!」

 ミーシャは情けない声を出し、両手を挙げて見せた。

 ネイローが北東を見た。

 ザロックは驚きを隠そうとせずに無言で両手を挙げた。

 学年最強を決める戦い、それがこの戦いの名目であった。

 しかし真に最強たるネイローは、二人とは戦うことなく戦意を喪失させるほどであった。

 最強とは、こうやって決まるものなのかもしれない。

「勝者! ネイロー・クイン!!」

 それでも歓声は上がる。ネイロー・クインという圧倒的な存在を讃えるように。



 

 誰も見送る者がいないイェルーンはネイローに恨みを募らせた。

 だからと言って闇討ちなどはしない。それはイェルーンなりの『道』とでも言うべきだろうか、ただの雑魚を殺すのなら暗殺でも手間は同じだが、あれほどの強者はしっかりと屈服させてやりたいのだ。

絶対に忘れられない屈辱と復讐心を胸に、彼女は裏路地へと戻っていった。

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