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感動の原理原則

 世にある文章読本に書かれているのは、体裁だとかテクニックが殆どであり、何を書いたら面白くなるのかという洞察をしているものは不勉強ながら見たことがない。


※ ※


 描写の仕方、基本は遠景から近景にクローズアップする、みたいな手法をわざわざ(書籍代だとかの)お金を取って教えるのはそれこそ子供騙しの(サムライ)商法だ。

 通信空手でももっと本質的なやり方を教えてくれる。拳を握って相手を殴ると、なんと痛がるのです!

 手の届く所まで、近づいてからパンチしましょう!!


※ ※


 カギカッコの前の句読点みたいな基本だって、好きにしたらいい。


 表現の中身に比べて、些細な文法の差異がどれほど大切だというのか。バカに見られるリスクもあるが、些細な事に(こだわ)って本質を見()ない本当のバカをふるい落とせるメリットとも考えられる、理解者がいない限りはひとりよがりと変わらないものの。


 美学は分かるが教条主義者はカスだ。


※ ※


 作法について。…私は三点リーダの偶数使用制限だけは絶対認めない。

 そんなに2個セットで使いたいならそもそも六点リーダを作っとけ馬鹿。


※ ※


 起承転結や序破急なんかは形式化された骨組みに過ぎず、その肉体やハートは各自気合いと努力で埋めるものとされているのではないだろうか。

 その一番重要な点を、長年の研究により、私はとうとう見つけ出す事が出来たので論述する。


※ ※


 文章読本。

 星新一がまとめ的なエッセイを書いてた。文とは名だ。有名人の書いたものだから評価されるのであり、面白い物語を書いても無駄だ。


※ ※


 他にもあったが記憶が…。


※ ※


 卓見だ。ただ今ここで語る問題とはずれてる。


 ひたすら考える、歩きながら考える。二つのものを合わせてみて試行錯誤する、みたいなコツを書いていたのも思い出した。キツネと宇宙船、みたいな二つを。

 あと、特別な体験を書けってもそんなもんパンピーにできるかい、という突っ込みを先生はしていました。


 うろ覚えで本当に失礼。


※ ※


 歩くとかは、手段であり原理ではないが、二つのものを合わせる。これは近い気がする。


※ ※


 ちなみに私は二十年来のSFファンで、この文体もカートヴォガネットJrからパクった。

 オマージュ、リスペクト、綺麗に言っても別に構わない。

 初めて読んだのは10か11の頃だったか忘れたけど病んだ。意味なく不登校になった12の夜。ホーカスポーカスだったな。


※ ※


 手元にあるのはチャンピオンたちの朝食。下手くそな手描きのアスホールの絵なんかが書いてある。

 こんな風に。


  ✳︎


※ ※


 彼はシンデレラ曲線なるものを発見したそうだ。

 どん底の貧乏人が足フェチ王子と会ってアゲアゲになったあと時間切れでダウン。でも靴のせいでハッピーエンドになり、意地悪な母親、姉妹を鉄板で焼き殺す。


※ ※


 ハイホー!


※ ※


 緊張と緩和、交感神経から副交感神経へのバトン。

 それは話を水平に見た断面図だ。では垂直に見たらどうなるだろう。

 抑圧する継母や姉妹と、魔法使いだかハトだかの狂言回しによって結びついた権力者を利用して復讐を遂げる貧乏人との、対立。

 とても残酷なため、若年層に配慮してクライマックスの目ん玉くり抜きとか焼肉シーンはカットされる事が多いようだ。


 しかし滅びる抑圧者を見て狂喜乱舞する貧乏人の姿こそがこの話の真髄、感情の上下は後付け。


※ ※


 それはともかく。


※ ※


 原理について書かれたら作家はおまんまの食いあげとなるか、は後で書く。


※ ※


 まず論文の常套手段、結論から書こう。


1.映画や文学、物語、人生、芸術、エトセトラを受けて、人間が感動をおぼえるのには、唯一絶対のパターン、方程式、原理、法則がある。


2.二つの極限までかけ離れた存在が、一つ所に相反しながら存在し、決して混じり合わず一点に凝縮されたその中心から全方位に広がってゆく激しい閃光。という、うろ覚えだが岡本太郎の芸術論はその一面を「表現」している。


3.その二つは石と花、花と嵐、神とサタン、オカルトと肉体、混沌と儵忽(しゅくこつ)、罪と罰、菊と刀、のようなものである。鉾と盾や躁と鬱ではない。


4.その違いは、人間の乳幼児期から現在に至るまでの成長過程における様々な「外界」と「内面」との対立であるかどうか、ではなかろうか。



注! 精神分析など素人だと宣言しておく。

私に出来るのは自分自身への洞察、それを他者に当てはめて想像する、の二つ。



5.ならばその対立を適宜当てはめて、焦点を決めれば必ず感動の物語を作成可能である。


※ ※


 次章からは、2.から4.迄を、既存の例をあげて順番に説明する。

 5.は発展として最後に書く。


※ ※


 問:あなたが今までに感動したものは何?

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