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憤怒の黒王  作者: 馬爪奏
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目覚めと眠り

軽い気持ちで呼んでくれると幸いです

僕は夢を見た。見知らぬ天井、見知らぬベッド。隣に誰かいるのか。この感覚は何だ、体が動かない。


なにか聞こえる。脳に直接語りかけてくるような感じで。


「見つけて。僕を見つけて。私を見つけて。私を、僕を、導いて。きっと…が君の助けになるから」


はっ!僕、柏木奏は目を覚ました。


今のは夢?見覚えのない場所だったが。


あそこは...


まあいい。僕は今日、早く学校にいかなければならない。なぜなら今日はクラス替え、今日から僕は高校二年生になる。


今日は寝起きがいい。とってもスッキリしている。ゆっくりと階段を降り、リビングに向かう。扉を開け足を踏み入れる。


「おはよう母さん」


「おはよう。あら遅かったわね、今日はまだ春休みなの?」


「遅いって何が?」


「普通に時間がだけど」

え?何を言って..今はまだ6時30分だったはず。部屋の時計はそう示していた。状況を飲み込めず、一時的に時が止まる。


「かあさん..今はなんじですか...」


「"9時30分”よ」


僕は全身から汗が吹き出る。冷や汗どころではない。たれた汗が地面にたれ、凍ってしまいそうだ。


「母さん、ご飯はいらない。」僕は焦って階段を上がる。制服を二階に忘れてしまった。


「痛ったぁ!」階段でスネを打つ。だが声は反射的に出ただけであり、ふしぎと痛みは感じない。急いで階段を上がり、制服を取る。抜け殻になるように散らばった服。素晴らしい技術で制服に着替える。


「いってきます」



すぐに家を出て、走るように自転車を全力で漕ぐ。


風を切るようにただ、がむしゃらに自転車を漕ぎ続ける。


見えた。学校だ。正門を通過し、駐輪場に自転車を置く。


階段を二段飛ばして急いで上がっていく。

疲れが急激に来て、足がもつれそうになるが関係ない。教室まであとすこしなのだから。


「おくれました!」


ドアを勢いよく開ける。


「初日からいい度胸だな。まあいい座れ。」前には担任らしき人がいる。たしか2年3組だから...栗山先生だっけ僕は席に座った。


「ねえ。」隣から声が間こえた。

僕は隣を向く。「か、かわいい」つい口に出てしまった。


「ん?今なんか言った?」


「なんでもない。」そう言うが、顔という顔の部分が熱くなる、自分でもわかった。


「へえー?」隣の彼女は、少し意地悪そうに笑った。やばいバレてる。確実に。


「顔赤いよ?大丈夫?」


「うん。名前は...」


「井上。井上夢花だよ。」とても可愛らしい名前だ。


「ぼくは...」


「柏木くんだよね?」僕の会話に被せて言う。


「なんで名前知ってるの?」


「そりゃわかるよ。だって初日から大遅刻かます人なんてそういないよ。」た、確かに


「あのさ、お願いなんだけど放課後、図書館にいかない?探したい本があるんだ。」


「わかったよ」今日の放課後はフリーだ。別に何もなかった。強いて言うなら帰ってゲームをしたかったが。まあクラスの入りは大事だ。関係を築くのはいいことだ。


チャイムが鳴り教室がざわつき始める。自己紹介やなんやらであっという間に一日が終わった。授業はあまり集中できなかった。僕の視界の端にいる彼女が気になって仕方がない。



放課後になった。


「よし柏木くん、いくよ」

外に出ると、桜が咲いていた。朝は、それどころではなく気づかなかった。


「きれいだな。」


「うん。柏木くんは本読むの好き?」


「まあ、嫌いじゃないかな。」


「何その答え方?はっきりしないな〜。好きなの嫌いなのどっちなの?」


「好き」


「好き?それどう言う意味?」


僕は、耳が赤くなる。耳から頬に伝わり、やがて顔全体へと広がっていく。


ふふっ


彼女は思わず吹き出した。笑いが止まらなくなってしまう。


「やばい、やばい。おなかいたい。柏木君のせいだからね。」


僕も思わず笑ってしまう。


「ぷっあはははははh」僕達はしばらく笑い続けた。君の笑う顔はやっぱり、ずるい。

このじかんが一生続けばいいのに、そう思うほどに。


図書館の前についた。彼女は小さく息を吸う。


「しずかにね?」


「そんくらいわかってるよ。」


「探したい本なんだけど。少し古いやつで、結構厚い本なの。題名は、わからないんだけ

ど...見ればわかると思う。」


「一緒に探すよ。古くて、厚い本ね」僕は飛び出すように本を探す。彼女に喜んでもらいたいー心で。


「あ!これは?少し古そうだし。」


「どれどれ?」


僕の声を聞き、井上さんがこっちに来た。

どこか、ふしぎな本だな。

僕は何となくそう思った。


「あっ、なんだこれ、本がきゅうに光っ...」その輝かしい光は、赤く、魔法陣?のようにも見えた。


目が覚める....


まぶたを開けると、見知らぬ天井?岩のようなものが広がっていた。

ポタリ、どこかで水滴の垂れる音が聞こえてくる。そういえば視界が暗い。それに寒い。

井上は、どこいった?焦りを感じ飛び起きる。周りを見渡す。ここは洞窟?


「井上!」僕は繰り返し叫ぶ。どこだどこにいる。


「柏木くん....ここだよ」少し力のない声


「よかった!急に、こんなことになったからビビっちゃって」恥ずかしい。


「全然、心配してくれてありがとう。」

暗くて見えないが、なんとなく彼女の頬が赤いように感じた。


「もしかして...照れてる、?」


「そんなことないよ。暗いから見えないでしょ!」


彼女は恥ずかしそうに言う。


「とりあえず、どこなんだここは」


「少し歩いてみよう。動かないと、何も進まないし。」


水の垂れてくる音が聞こえてくる。僕たちは自然と、その音の方へと引きずり込まれた。

水の垂れている所の目の前まで来た。


この音は上から聞こえて...


「きゃあ!」高く澄んだ悲鳴が洞窟の中で反響する。彼女は目を見開いたまま、一歩後ずさる。指先が震え、その瞬間、井上は、僕の腕に抱きつく。一体何が見えるって言うんだ...

読んでいただき、ありがとうございました!

良ければブクマや評価をつけていただけると、とても嬉しいです。(^.^)よろしくお願いします

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