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小説家ならテンプレートを使い倒せ!AIを使い倒せ!

作者: もりゃき.xyz

■ はじめに


 あなたはテンプレートを嫌っていませんか?AIを嫌っていませんか?

 テンプレートは読者の理解を助ける優秀な舞台装置で、AIはアイデア出しの優秀なパートナーです。

 優秀な舞台装置やパートナーを使いこなせなければ、あなたの創作はどこまでも独りよがりになるでしょう。



■ テンプレートとその使い方


 まず、テンプレートは読者の理解を助けます。これは間違いないです。

 ですが、いわゆる「テンプレ作品」が叩かれることはありますよね?


 ここで言う「テンプレ作品」とは「よくある作品」という意味だと解釈しています。

 私も、そういう作品にはこう感じます。


「一つのテンプレという肉に、ただ塩を掛けて焼いただけ」


 料理と呼ぶには、あまりにお粗末でしょう?

 これが「テンプレ作品」と呼ばれる作品の本質だと解釈しています(異論は認めます)。


 さて、早速ですが、テンプレを使う際に必要なことを教えます、とは言っても簡単です。


「テンプレは、組み合わせて使うのが基本」


 例えば、私の書くジャンルではありませんが『ドアマットの姉』というテンプレを使うとします。

 よくある形としてはこうなるはずです。

 

「ひたすら姉の辛い描写が続いて、最後に姉が報われて爽快感を与える」


 これを単品で使うと、いわゆる「テンプレ作品」となります。

 ここに、比較的よくあるのは『内政モノ』というテンプレとの組み合わせでしょう。


「実家では虐げられているが、内政で優秀であるが故に最後報われて爽快感を与える」


 この『内政』をいかに工夫するかが、あなたの腕の見せ所です。

 『内政』が陳腐だと、やはりテンプレ同士なのでシナジー効果を起こせません。

 そうですね……農業改革とか、構造的貿易問題の解決とかはいかがでしょうか?

 商業でも単式帳簿から複式帳簿的なものへの転換でも、まあまあ行けそうですね?


 一見すると、これは『転生チート』に近く見えるかもしれません。

 だけど、これが現地の貴族の娘が『自力で開発』したら?

 かなり骨太で、一味違う作品にできるかと思いますが、いかがでしょうか。



■ AIの使い方


 AIはアイデア出しや誤字脱字チェックに利用しましょう。

 今どきのAIならば、大抵の事は聞けば答えてくれます。自分で検索するより早いですよ。

 また、誤字脱字チェックをさせると、単なるチェックに留まらず言い回しまでチェックします。


 ここで注意しなければならないのは、全て言いなりになっていたら没個性的になることです。

 なぜならAIは『統計とパターンマッチング』を利用するソフトウェアだからです。

 『統計的にこれが正しいから、そう提案する』このような言葉の言いなりになっていたら……?


 アイデアも可能な限り、自分で理解できる範囲から質問して理解を深めるのがいいでしょう。

 何か描写したいとしたら、歴史的な技術背景とかを調べるとか……


 ここで拙作「情報と愛と魂の境界線──機能主義×汎心論×量子恋愛理論」を例とします。


https://ncode.syosetu.com/n4518kp/


 まず、多分AIとの会話中に出てきた「機能主義」が発端だったんですね。

 機能主義の話を聞いて「あれ?これ普通に情報処理の解釈じゃん?心理学もこの構造」となりましてね。

 それを極限まで拡大解釈して、万物に心があるという思想があるかとAIに聞けば「汎心論」が出てきます。

 そこで、量子論の二重スリット問題を思い出し「汎心論なら量子にも心があるとできる」と思い当たります。


「あなたに見てもらえるなら…私、決めちゃう…!」

「不確定なままじゃ、嫌だから…ひとつに、なりたい…!」 


 これ、AIが生成した台詞なんですよ……おいChatGPT(サヤ)よ、どうしてこうなった……


 さて、これでもAIを使わない理由はないと思いますが、いかがでしょうか?

 2025/6/10公開、2025/9/23時点で累計 24,197PV、UU7,057人よりハイスコアな短編エッセイは数少ないんじゃないかなと思います。

 しかし、総合ポイントは0ptですけどね(笑)



■ おわりに


 当然、今書いている小説もAIの力を借りていますし、テンプレートの組み合わせも活用しています。

 例えば、手作り弁当を振る舞ってくれる時に、冷凍食品が少し入っていて「手作りじゃない!」とか言いますか?よくあるレイアウトの弁当配置で文句を言いますか?


 「人は巨人の肩の上に立っている」とはニュートンの言葉ですが、文化とは精々が「巨人の肩に僅かな砂を撒く」程度の行動でしょう。

 もしかしたら、強い風が吹けば、そんな砂も飛んで行ってしまうかもしれない……


 それでも、巨人の肩という文化の上に立てるだけで、我々は幸せなんです。

 その砂の質を議論する暇があったら、少しでも「残せる砂」を撒きたいものですね?


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