二次試験②
暫く進むと的らしきものがある開けたところに出た。
「ここではそれぞれの得意な魔法をうってもらう。それにより大体のランクをはかり、この学校にふさわしいかはからせてもらう」
どうやら魔法は炎、水、風、雷がメインであり闇、光属性の魔法がレアな部類に当てはまるらしい。
それと俺の唯一の攻撃魔法である氷魔法はどうやらハズレ扱いされているらしい。
なぜかというと氷魔法はいったん水を凍らせるという手間を挟むため魔力を他の魔法より多く使ってしまうからだ。
ただ、俺はどうやら特別な精霊の子らしく直接氷を生み出し、攻撃魔法を撃てる。
また、大抵の氷魔法使いは水魔法を使うが、俺はその特性のせいで水魔法すら使えない。
そして、これまで他の生徒の魔法を見ている限りだと炎が多い気がする。
そして俺の他に石を割った人はどうやら闇魔法の使い手らしい。
そのためほぼ確実にその人は採用されるだろう。
それからもたくさんの魔法を見てきたがそこまで強い魔法使いは多くなかった。
そして、俺の番になったわけだが…
「はぁ、魔力は多いが使う魔法がなぁ」
と言われる始末である。
魔法の威力は他の生徒よりも強かったはずだが氷魔法だからという差別がやはりあるらしい。
それからも次々と候補者が魔法を使っていったが一人だけ他の誰とも違う身体強化魔法を使う獣人がいた。
ただ、その人も俺と同じ扱いを受けていて少しだけ同情してしまった。
それからも試験は続き、無事に試験は終了した。
最後の試験は一週間後、それまで時間があるためこの街を見て回るとしよう。