別れ、そして決意
「ブリード…あなたなら…きっ…と人間と…の…架け橋に…」
俺はあの日何もかも失った。
精霊を恐れ、根絶やしにするという人間のせいで俺達の住んでいた森が燃やされ、ともに暮らしてきた仲間や家族も皆殺されてしまった。
確かに精霊は人間と比べると魔法の威力は高いが自ら人間に危害を加えるやつは俺の村にはいなかった。
なんで精霊である俺が殺されなかったかというと俺は他の仲間達とは違って人間の姿に変身できる。
そのため人間たちは俺を精霊に連れ去られてしまった子供だと勘違いしたようだ。
「はぁ〜なんで俺が人間なんかと…」
俺は母の遺言である人間と精霊の架け橋となれるのだろうか…。
いや、なって見せる死んでしまった村のみんな、そして人間との共存を望んでいた母のために!
そしてそのためには最低でもsランクと呼ばれるくらいにならなければ…
そう思いつつ俺は数日後にある入学試験に向けて勉強を始めた。
この度は読んでいただき誠にありがとうございます。
今回が初投稿ということもあり至らぬ点があるかもしれませんがこれからも見ていただけると幸いです。
これからも毎週日曜に投稿できるように頑張っていきたいと思います。