頭を変える
ある国の某研究所で、「頭を変える化学物質」が開発された。
日常的な食品に添加でき、効果が現れるのは10歳前後の、知能が標準的な子ども。
この化学物質は2種類。
A物質は、知能をかなり低い状態、つまり、知的障害にする。
B物質は、標準的な知能をかなり高くして、天才の水準に。
簡単に言うと、バカか利口にする。
世界には多産多死の国がまだ多く、それらの国々のきわめて限定された地域で「実験」が行われている。
2種類の化学物質は、兵器にも転用できる。
それぞれが添加された食品を援助物資として提供。
量産されているのは、A物質が添加された小麦等。
多産多死で食料不足の国々。
A物質添加の援助物資が、小さな村で配布される。
その結果は…