表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

仕事帰りのサラリーマン

彼女は何から逃げようとしているのか。


 街灯が点々と灯るいつもの帰路。

 今日も残業。終電一つ前での帰宅だ。もう妻と子供は眠ってしまっているだろう。

 駅から俺の家までは徒歩十分。ああ、早く帰ってビールが飲みたい。疲れてはいるが、自然と早足になる。


 五十メートルほど前を女性が歩いていた。彼女も残業か、それとも合コンで遅くなったのだろうか。

 コツコツとヒールがたてるリズミカルな足音があたりに響いている。


 しばらくして、彼女が後ろを振り返った。ちょうど街灯の間だから暗くてよく見えないが、何度かこちらを見返しているようだ。

 そして次の瞬間、彼女は突然タッタッと走り出した。全力で逃げていく。


 あーあ。俺、完全に不審者と思われたな。

 最近この辺で、通り魔に襲われて服を切られたっていう事件があったと聞いた。

 仕方ないけど、なんか凹む。


 少しだけ歩くスピードを落とす。

 突然動きを変えたり、立ち止まったりとかすると余計怪しくなる。気付かれない程度に歩幅を小さくして距離を取る。


 彼女が十字路を曲がった。彼女の白いスニーカーが塀の向こうへと見えなくなる。


 …良かった。

 俺はあそこを直進するから、これで不審者と思われる事もないだろ。


  コツコツコツ…


 あれ?…足音がまだ聞こえてくる。

 しかも俺のすぐ真後ろから…。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ