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どじっこ女神(自称)のせいで思ってた転生と違ったぼくの物語  作者: 紫楼


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ちっともラッキーじゃない件

 ミクが食事を終えて久々にひっつき虫になった。

 リドルと一緒に超頑張ってたし、怖い思いもしただろうから甘やかさないとな!


 頭をナデナデしてたら、耳のふさっと感がいい感じ。俺のがご褒美かも。もふもふ!


「ツバサ、外、でた。ダメ」

 なぜか説教タイムになった。

「リック、言った。絶対」

 ミクはエイミーたちとたまに依頼をこなすようになって大分口数が増えた。

 やっぱり男ばっかより女同士のが話しやすいよな。


 ちょっと寛いじゃってたけど、外は相変わらず騒がしい。


 探知で確認はしてるけど少しずつ魔物が減ってきた。


 リドルが少し回復したからって出ていこうとして。リドルはハッキリ言ってかなり強いから戦力なんだろうけど、まだ新米なんだぞ。無理しなくていい。


「リドル、リックたちが行ったんだからもう出なくてもいいだろ?」

「雑魚でも町中にいるのは困る。俺は少しでも減らしてくるよ」


 くー!良いヤツめ。俺も行きたい~。


 俺に引っ付いてたミクも

「私、行く。あと少し、終わる」

 ミクまで。冒険者としての意識が高いな。


 二人が出てっちゃったから俺は何か出来ないか考える。


 せめて炊き出し・・・アイテムボックスからの食べ物じゃなく手作りなら良いんじゃない?

 野菜ゴロゴロ肉もいっぱいスープ。


 キッチンのとこにざく切り野菜をいっぱいアイテムボックスから出す。

 材料くらいは良いよね?


 寸胴は山盛りあるわけじゃないからたくさん作れないかもだけど小さい子や病気に人優先でってくらいならイケる。


 背が足りないので踏み台使って水は魔法で出した。

 大味で良いから適当にぶっ込んで、コンソメの素を薄めに使った。野菜の旨み的な。

 調味料は塩だけに。


 あと血をなくしてる人多いからレバーとかあった方がいいかな?


 増血剤は材料がいるし、多分作って出したらまずいんだよな?

 全く不便だ。使えねぇ!


「んー!」

 エイミーたちが目を覚ましたようだ。

 飲み物を持って行くと。


 ラッキースケベってさぁ、もっと!なんかさ!チラリとかなぁ・・・。


 ババーン♡とお股おっ広げのおパンツ見せられてもちょっと嬉しくねぇ!


「エイミー!!寝相悪すぎだぞ!」


 あ、下乳がチョイ見えはイイ!!

 って言ってる場合か。


「ツバサくん?」

 クララが起き出したので俺特製《フルーツ+野菜+ポーション》で作った青汁を差し出す。

「クララ無事でよかった〜これ貧血に効くから飲んで!」


 まぁ見た目が青汁よりやばい色合いだけど栄養満点だし、こっそりポーション入ってるからガンバ☆


 6歳児渾身の上目遣いにクララはちょっと引き攣りながら受け取った。


 横でララァが寝たふりしてプルプルしてるので、

「ララァ、心配したぞ!はい、どうじょ♡」

 

 うむ!まだたまに噛む。チキショー。


 クララもララァも虚無顔で口をつける。まぁ貧血で抵抗する体力もないだろうし。


「・・・ぅ」

「・・・んぐっ」


 まぁ味はねぇ?仕方ない。でも一応蜂蜜入れて甘味は足しといたよ。俺優しい♫


 エイミーがまた大きな寝返りをうって今度は尻が!

 何で冒険者で動き回るのにミニスカなんだろうな?防御力無しじゃん?


 3人とも服がボロボロだからあちこちチラリしてるから着替えさせたいけど俺の服は着られないだろうし、リックたちの服を勝手に持ってくるのもな。


『ツバサ、アイテムボックスを見ろってさ』

 ん?

『エンファスさまから何か連絡が入った』

 慌ててキッチンの中に戻って確認してみた。


【ツバサくん〜☆乙女の危機は私の出番〜♡ツバサくんを助けてくれた乙女たちに私からの心ばかりの品を渡しといてね♡あと私にもたまには美味しいモノお供えしてほし〜な☆】

【ミカエラがどうしてもと言うので送ったよ。ツバサくんもおつかれ〜】


 ・・・なんか知らんけど腹立つ。地上に関与出来んとかあるんだろうけど、何これ?



 クネクネからの荷物を見たら、付与効果付けまくりのなんかアニメの冒険者が来てるっぽい服なんだけど!!

 しかも下着セットまで!!


 ピー○ジョンとかチュ○ュ○ンナみたいなレースたっぷり可愛いヤツ!!!

 これ!俺が渡したらやばいヤツ!


 衣装一色、俺が最初に着てたヤツ並みにお高そうだからとってもマズイ!!


『うわぁ・・・』


 俺はこの下着セットが俺の趣味とは思われたくない!


 ピロリン♫


『ツバサ、また連絡入ったぞ』


 めっちゃこっち覗いてんのか?嫌すぎる。


【ごめんね〜そこまでの物入れてると思って無かったよ。あいつ締めとくからこっちのをあげといて〜】


 今度は普通の?チュニックみたいな服が届いた。これならまぁ?


 3人のとこ戻るとエイミーも起きてた。

 クララとララァがテーブルに置いておいたエイミーの分を飲ませてくれたみたいで酷い顰めっ面で瓶を抱えている。


 ポーション入りだったおかげか顔色も大分良くなった。


 服を差し出して着替えるように言ったら自分たちの状態を思い出したようで、体を確認して、あちこちチラリズムしているのに気がついて。


「きゃぁああああぁ!!!!」


 3人で俺を突き飛ばした。


 何でだよ!?







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