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どじっこ女神(自称)のせいで思ってた転生と違ったぼくの物語  作者: 紫楼


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初めての警報鐘

 しばらくはリック達が交代で近場の定期調査に出ていくくらいで、俺もリドルもミクも場所によっては連れて行って貰えたり貰えなかったり。


 リドルとミクはたまにエイミー達とも依頼を受けてる。いいなぁ。いや、エイミーはちょっとアレだけど。

 ちなみにエイミーは二人のことかわい〜ってはやってるけど比較的落ち着いて接しているらしい。10歳以下しか萌えんとか?


 毎日せっせとと食べさせてたからリドルは少し体格が良くなって来た。ミクはまだまだだけど最初に比べたらそれなりに肉がついて可愛らしくなって来ている。二人ともギルドで強面のおっちゃん達に可愛がられている。怖がらないし、庇護欲がそそられるらしい。


 最初はなかなか離れてくれなかったミクも徐々に落ち着いて今はベッタリじゃない。

 多少話せるようになって、リハビリに根気よく付き合ってるルランにかなり懐いた。


 俺は6歳となってだいぶ噛まずに話せるようになって来た。良かった。


 ちなみに庭にあったエレミア像はなぜか領主さまの目に留まって引き取られた。神様云々じゃなくて筋肉美が気に入られたらしい。前世でいうダビデ像やアポロン像みたいなやつかね?


 庭でエンファスさまを作ったら、ハートが感動してくれた。その夜、炎と鍛治の神ゲルマ様と風と芸術の神フリューネル様が夢に出て来て自分たちも作れって言うので次の日に作った。

 がっしり系のゲルマ様と背の高い優雅な雰囲気のフリューネル様もカッコよく完成。

 三柱は教会の像もよく似てたので嘘偽りなしだ。なんでクネクネだけでボイーンになったんだ?


 そのまま置いてたら人が見に集まって来たので防犯面で宜しくないって事になり。

 またも像を美しいって領主様が引き取ってくれた。しかもクネクネの時も今回も結構なお金を出してくれた。太っ腹。


 小金持ちになったのでリックに生活費として渡そうとしたら、

「お前は食料いっぱい出してくれてるだろう、逆に俺たちが払うべきなんだぞ」

って受け取って貰えなかった。


 そーいえば、元手なしでほぼ無限に出せるから気にしたこと無かった。

 Aランクの棲家に匿って貰えて、近場とは言え訓練的にあちこち連れて行って貰えるのって本来あり得ない待遇だし、それこそ子供が払える金額じゃ動かせない人材に構われてるんだしな。


 全然、冒険者的な日々が送れない俺。

 リック達がそれぞれ依頼で出ている時に町の警報鐘が鳴った。

 留守番だったリドルとミクと共に門の外で薬草取りをしていたら門番が、

「お前達中に戻れ!アナンの森に魔物が出た!ギルドに召集が掛かっている!!」

 近辺にいた冒険者が一気に動く。


 リドルが俺を抱き上げて走り出した。

『ツバサ!ワイバーンが来る』

 ヒョウガが教えてくれたので俺も探知を使ってみる。


 ・・・スタンピードか?

 かなりの魔物が動いている。でもアナンはEランクの依頼が出る場所だろう?


 《竜の瞳》がいない時になんだって来るんだ?

 他のAランクやBランクは出てないよな?


「ツバサ、リックとの約束わかってるな?」

 リドルが念押ししてくる。

 リックはリドルに留守番の時は、俺の秘密が周囲にバレないように無茶させないようにお目付け役をするようキツく言われている。

 俺だって変なやつに目をつけられたくない。


「わかってる。大人しく棲家に籠る」


 でもリドル達は?ワイバーンなんていくらCランク相当の実力があっても危ないぞ?

『ツバサ、緊急時は住民保護に下位ランク冒険者が走り回る。大物の対処だけじゃないんだぞ』

 そうだけど!こいつらだってまだ駆け出しなんだぞ!


『冒険者になった時点で義務がある』


 クソ!わかってるけど!


 ギルドにたどり着いた時にはかなり近い場所からいろいろな魔物の咆哮が聞こえて来ていた。



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