“私は初恋の男性と同窓会をキッカケで付き合う事になった!”
・・・私の初恋の相手は、、、?
中学1年生の時の同級生だった。
私の初恋は遅かったのだと今は思うのだけど。
凄く彼と中学一年生の時に同じクラスになった時に衝撃を受けた
事を今でもはっきりと憶えている。
彼はキラキラ輝いていて“ステキなオーラを纏っていた。”
私はそんな彼に生まれて初めて一目惚れしてしまう。
でも? 中学時代に彼に私から告白する事はなかった。
ずっと私は彼に片想いだったのだ。
だけど私が高校生になると、、、?
初めて彼氏ができて彼の事はすっかり忘れていた。
社会人になるまでに私はいろんな恋愛経験をして少しだけだが
私も大人になったと思う。
しかし? 付き合っていた彼とは上手くいかず半年前に別れていた。
そんな時、中学校の同窓会のハガキがポストに入っていたのだ。
久々に会う中学生の時の同級生に私は今からウキウキしていた。
いつもは仕事と家を往復するばかりで退屈な日々を過ごしていたからだ。
“同窓会”という響きに私はトキメキすら感じていた。
初恋の相手に10年ぶりに会える喜び。
私が嬉しさに浸っていると、、、?
中学校の時に仲が良かった女の子から電話が鳴る。
『もしもし美沙貴? 同窓会のハガキ美沙貴にもきた?』
『きたよ! 凄く皆に会えるの楽しみだな~』
『ほんと! 何年ぶりなのかな?』
『・・・10年ぶりぐらいじゃないかな?』
『そんなになる? 早いもんだよねぇ~』
『そうだね!』
『美沙貴の好きだった成哉君も来るんじゃないの?』
『そっちだって! アコが好きだった公清君来るんじゃないの?』
『“そう考えると? お互い楽しみだね!”』
『そうだね!』
『わたし! 実緒にも電話しておくね!』
『うん! じゃあ、次会う時は同窓会でね。』
『うん。』
なんだか今から心がドキドキして眠れない!
“初恋の相手”と年齢を重ねて会うのはなんだか照れくさい
でも会いたい!
ずっと私は彼に片想いだったから。
ドキドキは止まない!
私の初恋の相手、あなたは今も元気ですか?
*
・・・数ヶ月後。
とうとう同窓会の日がやって来た!
彼にやっと会える、凄く楽しみにしていたこの日。
彼が何も変わってなかったらいいなと私は思っていた。
『よーお! 久しぶりだなぁ~』
『皆随分年取ったなぁ~』
『そりゃそうだろう! あれから10年以上経つんだからな!』
『お前! 少し頭薄くなったか?』
『あの頃から、少しキテたしな!』
『“若ハゲ”って言いたいんだろう!』
『そういうお前は、少し太ったんじゃないのか?』
『俺か? ストレスで10㎏太ったよ。』
『仕事?』
『まあ、いろいろあるだろう! いい歳のオッサンに俺もなったんだよ。』
『なによ~まだ20代じゃない!』
『後半だけどな!』
『まだまだ若いわよ!』
『何? 晏菜は若作りしてんのか!』
『その言い方! ほんと中学生の時から何も変わてないわね!』
『まあ、オレはオレだからな!』
『成哉君は何か変わった?』
『えぇ!?』
『私はいろいろ変わったかな。』
『有末美沙貴さん? 全然変わってないね!』
『成哉君もね!』
『あの頃は、あんまり僕達話さなかったな。』
『・・・そうね、大人になったのかな?』
『そうかもね、有末さんは彼氏とかいるの?』
『ううん、半年前に別れちゃった。』
『そうなんだ! 僕も1年前に彼女と別れてから付き合ってないよ。』
『また~モテるでしょ~!』
『モテないって! そういう有末さんこそ、モテるでしょ!』
『モテないよ。』
何気ない日常の事を彼と話している事が私は不思議に思っていた。
中学生の時は、彼に近寄る事すら出来なかったからだ。
そんな自分に少し私は酔っていたのかもしれない。
私はお酒の勢いもあってこんな事を彼に言ってしまう。
『“成哉君って私の初恋の相手なんだよ!”』
『えぇ!?』
『びっくりだよね!』
『・・・もしよかったら? 僕と付き合ってみる?』
『えぇ!?』
『冗談だよ! そんなに簡単に付き合えないよね。』
『いいよ! 私も成哉君と付き合いたい!』
『えぇ!? う、うん。』
・・・なんかノリで言った事が現実になってしまった!
今は、“私の初恋の相手と付き合っています。”
同窓会に行って良かった! 彼とまた出会えてよかった!
会いたかった男性と付き合えて良かった。
“私の初恋の人。”
やっと長年の願いが叶いました。 ありがとう。
最後までお読みいただきありがとうございます。