4話
やっと一日が終わった...いつも以上に長かった気がする。
何でこんなに疲れているのかと言えば理由は当然昼休みの件だ。
話しが終わってすぐさま教室に戻ってきた俺の暗い表情をみてクラスの大半(主に男子)が安堵のため息をついた数分後同じく戻ってきた里崎さんを見るな否や、先ほどとは打って変わってクラスの大半が俺に怒りのこもった視線を送ってきた。
それもそのはず、里崎さんも俺と似たような雰囲気で教室に戻ってきては彼女のトレードマークとも言える笑顔を見せることなく誰とも会話することなく席に着いたのだから。
(実際あのとき彼女が何を思ってたのか、屋上で何を俺に言おうとしてたのかわからないけど元々関わることのない関係だったんだ。こっちが無干渉を保てばなにもおきることはないはず、いやそもそもあのとき放課後でなにやってたんだっけ?まあ、本人からも忘れてって言ってたし思い出さない方がみのためだよな。触らぬ神に祟りなし。)
今後の学校生活に対していろいろ考えている中、彼女は
(誰にも言わないって約束はしてくれたからちょっと安心だけど、だからって興味なさ過ぎじゃない?最初見られたのは驚きだったけど相談できる相手が出来るのは嬉しいし、口は堅そうだし、な・に・よ・り学校でも必要以上に関わってこなさそうだから信頼できそう。)
知らない間に里崎美月のなかでの三日月智哉の評価が高まっていた。
(絶対この関係をなんとかしなければ!) (絶対この関係をなんとかしなきゃ!)