第四話 雨
竜介は、その防弾ガラスを左手で殴り壊す、
その防弾ガラスは、木端微塵に割れガラスの破片は屋内へと散らばった。
竜介は、その剣 が入っている部屋に入っていった。
竜介はその剣の前に立つと手を伸ばし剣に手を触れた瞬間、ものすごい目眩が襲う、だがその目眩は一瞬でなくなる。
「今のは?」
すると、竜介の真後ろで
と、鉄のような音がする。竜介は恐る恐る振り向くと、迷彩柄の服を着てマスクのようなものを被り、両手に89式小銃をこちらに向けた、4~5人の人たちがいた。
竜介が振り向いてその数秒後、
「射てぇぇぇぇ!」
その瞬間、
はげしい発砲音が至どころに鳴り響く、竜介は、両腕で顔を隠すようにクロスさせる、
無数の銃弾が竜介の体一面に当たる、
竜介は歯をきしみながらも、必死に耐えるすると、
「撃ち方やめ!」
迷彩服の一人が左手をグーにして腕を上げる。
目の前は、激しく銃を撃ったせいで煙が立ちこみ何も見えない状況だった。
「隊長、殺りましたか?」
「目の前が煙でわからない・・・だが、あれほどの銃弾を食らわせたんださすがに無傷ではないはず、」
すると、鉄の何かが床に落ちる音がした。
「なんだ?」
「おいおいまさか、」
鉄の何かを床に引きずらせるような音がどんどん迫る。煙はだんだんと薄れていく。
すると出てきたのは、両手に剣を持ちその刃が床に付け引きずり火花を散らしながら歩いてる竜介の姿だった。すると隊員たちが銃を向けたその時、
ものすごい速度で隊員たちのふところに回り込み両手に持っていた剣を隊員たちに目掛け横に大きく振った。
隊員たちは斬られた衝撃で後ろの壁まで吹き飛ばされる、4人がその衝撃で即死するも「ぐは!」
隊員の一人が吐血する。まだ微かに息をしていた、だが竜介は容赦なくその横たわっている隊員の胸を突き刺しとどめを刺した。竜介はこの第二錬から出ようとさっき入ったところを折り返した。あの重層な扉を開け外に出ると、
小銃をもっている多数の隊員が待ち伏せていた。すると隊員の一人が「無駄な抵抗は寄せ!」
と、目の前にいる竜介に向け叫ぶがそれに対し竜介は、
「無駄だと?本当にそうかな?」
竜介は左手に持った剣を隊員たちの前で構える。それを見ていた隊員の一人が
「撃てええええええぇぇぇぇ」
そういうと待ち伏せていた多数の隊員たちが至近射の立姿体勢のまま竜介を狙い一斉に撃ち始めた。無数の弾幕が一直線に竜介に当たる。
すると竜介は、一気に隊員たちのところへ突っ走る
何発のも銃弾が竜介の脇腹、膝、左腕、などに当たるが竜介には、その痛みを感じない
隊員たちの目の前に差し掛かると竜介は中を飛び両手に持った剣を上に向け隊員達のほうえ振り落とす。
ザキン、という音が鳴り響きその剣の刃は複数の隊員を斬りつける、竜介が降りようとすると真下に隊員たちがいた。竜介は、それを右足で隊員の顔を踏みつけるとその隊員の顔はぐちゃぐちゃに血肉が散らばる。
その竜介の全方角に隊員たちがいた。隊員たちが竜介に向け89式小銃を発砲しようとした時、竜介は長い尻尾を隊員たちに振り回した、隊員たちは、その尻尾に血しぶきを上げながら吹き飛ばされてゆく。
すると、真横にいた、複数の隊員が竜介に向け拳銃を4発発砲する
しかし、竜介は上半身を左斜めに傾けその4発の銃弾をかわし、その撃ってきた隊員を剣で斬りつけ、その後竜介の後ろに回りこんだ隊員が64式小銃を3点射発砲をするが竜介は膝を曲げ背を低くしその3発の銃弾を真上にかわすとその背の低い状態のまま隊員たちを剣で薙ぎ払った、
竜介の周りには、血しぶきが舞いそこに隊員達の亡骸があるという地獄絵図だった。
すると、続々と隊員達は竜介に向け89式小銃を撃つが今の竜介には全く通用しない、すると隊員の一人がなんと無反動砲を竜介に向け発射、
プシュー、という音を立てながら竜介に近づいてくる、すると竜介は、左手を前にかざし
その無反動砲の弾を左手で掴むみ弾は爆発した、竜介の周りに黒煙が立ちこみ隊員たちは竜介の姿が見えない、
「今度こそ殺ったか?」
隊員たちはその黒煙の中を除いていると、その黒煙の中から青白く発光する
光が見えると黒煙はだんだんと薄れていった、その黒煙の中から現れたのは、
無傷の竜介の姿だった。竜介は背びれを発光させ隊員たちの方を向くと
「体内放射」
を炸裂する、あたり一面は一気に火の海とかした。
わぁぁぁぁぁぁぁ、
隊員達の断末魔が響く、その断末魔は、だんだんと静まってゆき
何も聞こえなくなった。竜介の周りは真っ黒く焼き焦げそこに焼き焦げた隊員達の
亡骸が残っている。
すると、左から照りつけるような光が竜介を包んだ、竜介は左側を向くと、そこには、
体内放射で焼き焦げるかのように円状に剥がれ落ちた第二錬の重層の壁があった、そこから太陽の光が進入したのだった。竜介はその剥がれ落ちた壁の切れ端に立つと
そこには、あたり一面に森林があり黒い雲の間を太陽が差し込んでいた、すると冷機が竜介の体に触れる。そして、竜介はある事にきずいた
この研究所は約十階立てだったことをそして、竜介の今いるところは、その最上階の十階だったことを。竜介は考えた末になんとこの十階から飛び降りることにした。
しかし高さは100メートル以上もある普通の人間だったら飛び降りた衝撃で即死だが、今の竜介はもう人間でもない怪獣だった、それに掛けるしかなかった、そしてほかにこの研究所を脱する方法がこれしかなかったからでもあった。早くしなければすぐに追ってが来るに違いない。竜介は、意を決しその円状に剥がれ落ちた壁を後ずさりし勢いを付け右手に剣をしっかり持ったまま、その円状に剥がれ落ちた壁に突っ走る、ふと、竜介は思った、この走っている短い間に、
(これで死んだらどうしよう、俺の体が落ちた衝撃に耐え切れずグチャグチャになってしまって、死んでしまったら・・・、っだが、マシなのかもしれない・・・こんな地獄にいるよりは、あの世の地獄にいたほうがマシなのかもしれない・・・)
竜介は、そっと笑みを浮かべると足がフワッと浮いた感覚があった下を見ると、まるで中に浮いてるかのようにゆっくりと下に落ちている、気圧が竜介に覆いかぶさる、竜介は、ふと目を瞑り、もう一度その目を開けた
その目の前の光景は、森林が真下にあり黒い雲の隙間から少しづつ青空と太陽が照りつけている。ものすごいスピードで落ちていく竜介は、十秒もしないうちに50メートルを斬った、竜介は、ますます落ちていく、このままのスピードでは、いくら竜介の体でも落ちた衝撃で死んでしまうのは確実だった。竜介は、なんとか減速しようと左の真横にあった。
研究所の壁に左腕の爪をその壁に差し込むかのように突っ込んだ、すると、ギいー、という音とともに火花が散る、するとだんだんと落ちるスピードがわずかにゆっくりになる、そしてそのまま、地面まで残り五メートルのところで壁から爪を抜き、そのまま森林の地面に着地した、と同時に竜介を覆うかのように砂埃が舞う。
竜介の落ちた衝撃で出来たのだろう。すると竜介は自分の体を見始める、落ちた衝撃で怪我はしてないか確かめていた、しかし、竜介の右手の擦り傷以外の怪我は付いていなかった。竜介はそっとため息を付いた。あの高さから落ちて死ななかったことに少し安心していた。
砂埃が薄れると竜介を囲むかのようにあたり一面に木が立ち並んでいた、木の葉の上には小さな水玉が出来ている。竜介は裸足だったので地面の感触が湿っていることに気づいた、どうやら雨が止んだあとのようだと、竜介は悟った、と、竜介は、もう一度ほかに怪我している場所はないか調べたあとそのまま、森林をの中に突っ走っていった。
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