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第一章やすなり誕生

 僕は【泰成】君は…?

「あたしは恵だよ、あんたはカスさ」

視界がぼやけてる 輪郭がうっすらと浮かぶだけ

声は聞こえない、頭の中に響くだけ

落ち着く声だ… ジャイアンのお母さんみたい!

声がでない

他に何も無い空間 恵と名乗る声だけが【泰成】の全て。


そんな世界


元から私、泰成がこんな虚無い世界にいた訳じゃぁないんだ

振り返らせて頂こう、ここに至るまでの経緯を。


✝︎今朝✝︎

「うわ、くっせ!」

思わず声が出る、自宅の廊下にて平日am10:30

毎朝惰眠を貪り巣から出てくると母親からの餌が扉の前に置かれている

皿に置かれた黒い消し炭みたいなそれから放たれる臭気を例えるなら鶏糞

吐き気が止まらない

「まぁ、たべるけど」

ニチャァ…

それは咀嚼する度糸が引く 喉越しはガムを飲み込んだ時みたい 味は甘いアメリカのお菓子みたいに、あとから苦味がくる

その物体を半分以上飲み下したあたりで意識が途切れた


「なぁーんちゃって!」

目を開けて、叫ぶ

辺りは真っ暗だ

それはおかしい 午前の自室で『目を開けた』のにも関わらず真っ暗なのだ

薄暗いとかじゃあ無い 目が塞がれたような薄光すらない闇

私はズボンとパンツを脱いだ

「これだ!私が!居るんじゃあ!お前らあぁああああ!」

何も反応がない それどころか私の一物はいきり立っていた

まぁそれはさておき 異世界に行くか

上体を反らして魔法を唱える

「やあ!」


すると目の前にThe、仙人が現れた

「おいじじい、テメーはなんて名前なんだい?」

「某は神じゃ」

「私は『泰成』だ 」

「ヒュー、イかした名前だぜ!それじゃあアンタを泰成って呼んでやるぜー!」

神に泰成と呼ばれて私は高揚感を隠せなかった、おもわず踊りたくなって踊った


「「あぁああああ」」


踊り終わったら神は消えていた

「最ッ低じゃん!」

正直神様とかマジでしょうもないしどうでもいいと思っていたし別に助けてなんか欲しくないしそうしたらつまんなくなるしどうでもよかった

正直何かしらの施しを期待していた

「お前とかもういいよ」

行ってしまっもんは仕方がない 神様は異様に長い前髪以外禿げてんだゲロカスが

視界は良くなったがそれから何一つイベントが起こらず私は4畳半くらいのスペースで取り残されてしまった

ふとポケット無造作に突っ込んでいた携帯電話の存在を思い出す

藁にもすがる思いでモンストを起動する

その途中待受が神とのツーショットに変わっていたことに泰成は気が付かなかった

「イザナミか…雑魚だけどやるか」


you loose


「「おぎゃあああああああぁああああ!」」


携帯を破壊したのは言うまでもない


それから体感5日くらいが経過した

泰成は湿気であれ水分がわずかでもあれば生き長らえることができるのでなんら問題はなかった

「おい、泰成」

「おぎゃ…?」

泰成は喋れなくなっていた でも大丈夫!それも個性として付き合って生きていこうね、泰成!

それより久しぶりの言語は泰成には刺激が強すぎた

「ビャアアウウゥ」

可哀想、泰成が怯えているよ、震えていても頑張って立ち上がろうとしてる…健気で頑張っているね 偉いぞ!

あ!泰成が立ち上がった!

「ァ、アウゥ… アギャッ!!」 あ!また転んじゃったね、でも転んでもまた立ち上がればいいんだ!


「あたしは恵だよ、アンタはカスさ」


✝︎過去と未来の狭間(今)✝︎

「あんたは死んだんだよ、泰成」

「は?」

私が死んだ…? 誰にだろうとケツの穴を魅せるこの泰成をよーッ! なんで死ななきゃなんねーンだよお!!このアマァッ!!!

「ど、どう言うことっしゅか…ふ、ふふふひぃ…」

あまりの動揺で喋れちゃったぜ

「あんたは不慮の事故で死んじゃったのさ」

「あ、そっかあ…」

「意外とあっさりしてんじゃん、筆下ろししてやろっか」

顔は靄がかかったように見えないがジャイアンのお母さんみたいな声や辺り一帯を包み込むような濃厚なチーズの様な臭いを纏った女かもわからないやつなどいくら泰成でも願い下げですね

「あっ、いや、だいじょぶっス…スーッ」

「あ、そう、じゃあとりあえず異世界に行ってもらうわ」

「アウアウアウアウ、オ"ァ"ァ"ーッ(高音)」

そんなこと言われてもこまりもっこり!

どうやら文句を言おうとすると喋れなくなるらしい

「あとすごい機械をやる、これはいざって時に電源を押すと何とかしてくれるものさ」

「なるほどー!」

「それじゃ、行ってらっしゃい あとあんたの餌にどくを混ぜて殺したのはあたしだよ」


「最ッ低じゃん」




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