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世界が反転する瞬間を目撃してしまった馬鹿

定期テスト、入試...あんな紙切れ一枚で自分の将来を決められたくないですよね。


恐らくアニメやラノベの世界に飛び込んだ誰もがしたことのある妄想を小説にしました。


頭が良いだけが活躍する世界じゃないんだぞ!笑

勉強嫌いでゲームに明け暮れている人間であれば、誰もが一度は思ったことだろう。


「もしも勉強全般が戦闘ゲームになったなら、偏差値70のイケメン野郎どもをボコボコにしてやるのに」と。


定期テストの平均点27点。模擬試験の判定はオールE。「追試の常連さん」として俺を大まかな基準と見ることでボーダー扱いされる学期末。運動神経が特別良いわけでもない、平均以下の人間、城戸真斗(きどまさと)とは俺のこと。


「E判定?良い判定じゃんw」

「低得点でもいつも下には安定の城戸w」

「ちゃんと勉強しているのか?やる気あるのか?」


...うぜえ。毎日馬鹿にされるこっちの身にもなってくれ。いい加減にしろ。


そんな俺も只今絶賛妄想中である。追試を受けながら.....だが。


幸いにも特技は一つだけある。簡単に言えばFPSなどの一人称視点の戦闘ゲーム。


少ない友達や、身内との対戦や地元の大会では負けたことは無いし、ゲーム内ランキングでは勉強ランキングとは異なり、いつも上位に居座っている。


将来性の無い多量の知識を蓄え、妄想だけが膨らんでいった。目の前の得体の知れない数式にしっかりと触れることなく、追試終了のチャイムが鳴った。


追試が終わったその帰り。帰り道の途中にある大型量販店のテレビに人が集まっていた。周りのおばさんの話から、どうやら教育方針の大型切り替えについてのニュースらしい。先日、教育界隈のトップが入れ替わったことで何かが変わったのだろう。


気になるが、人混みに突っ込むのも気が引けるのでスマートフォンを取り出し、ニュース速報をチェックした。


俺は自分の目を.....疑った。


政府の頭がおかしくなったのか、自分の頭がおかしくなったのか、そこにはこう書かれていた。


「入試制度を大幅に切り替え、戦闘バトルロワイヤル方式を採用。尚、それに従い、政府は全国の学校で新入試制度に適した教育を徹底するように命じた。センター試験ならぬ、その名もせんとー試験方式。」


入試制度の切り替えに関する明確な理由は一切記載されていなかった。というか、俺ら学生が知らなかっただけでこの話自体は数週間前から大人の世界では可決寸前だったらしい。


情報を処理するまでに時間はかかったが、無事に処理は終わった。そして何かが湧き上がってきた。


まさに、望んでいた世界!!!


これで日々馬鹿にされてきた現実ともおさらば。惨めな定期テストランキングともおさらば。


神は見ていた.....立場逆転だ。今まで馬鹿にしてきた野郎どもをボコボコにする待ちに待ったそのときが今、訪れた。


ファンタジーでもなければ、フィクションでもない。


ほっぺをつねっても痛いし、何より変わった実感があるのが一番の真実だ。


恐らく世に出回る前に、話を聞いていた学習塾は「戦闘塾」というイカれた名前になり、学校の校庭は工事されていた。恐らく戦闘用のフィールドに作り変えるのであろう。本屋からは今までの参考書が無くなった。文房具屋は「武器屋」になり、戦闘シュミレーション的なゲームの在庫は尽きて値段は高騰している。


最近やけにインターネット対戦のときにサーバーが重くなっているのとか、学校の先生が追試中に泣き始めたのとか、学校にムキムキの来賓者がたくさん来ていたのとか...その他色々、全ての不可解な話が「せんとー試験方式」への切り替えでしっかりと繋がる。それにしてもこのネームングセンスはどうにかならなかったものか.....。


ともかく、これで今までの堕落した学生生活から一気に脱却できると思うと舞い踊りたくなる。戦闘と言ってもコントローラーを動かすようなものではなく、戦って死に直結することはないが、自らが自らの判断や推測で動き、他受験者と戦う「半ゲーム、半リアル」というようなものである。


怪我などは普通にありえるらしいので、とりあえず現在決まっている仮のルールを確認しておこう。




入試及びテストの仮ルールは以下のものだ。

1.制限時間120分で生き残れ。他受験者を手段を問わず出来るだけ多く、戦闘不能にして「追放」せよ。


2.フィールド内の散らばっている宝箱内のアイテムは全て使用可能。様々な用途のアイテムを用意してある。


3.フィールド内には同じテストの受験者がテスト開始の合図とともに一斉に配置される。配置場所はランダムであり、テスト開始から120分で生き残った受験者を採用。尚、定員枠以上の生存者が確認された場合は追放数、所持アイテム、基礎値の順に比較し、上の順位から採用していくものとする。


4.市販の武器及び防具は何を使用しても問題はないが、試合前の武器及び防具へのカスタムは禁止である。遠距離型武器を使用する場合は、武器と弾数をテスト前に本部まで登録すること。


5.テスト開始20分後までは受験を許可する。それ以上の遅刻は受験を認めない。


6.日々の努力で獲得したスキルをテスト使用することは問題ない





というような内容らしい。


次の模擬試験は2週間後、それまでに武器と防具を購入する必要がある。模擬試験は同じ学校の学年での戦いとなるため、立ち回りでは負けることはないと思うが...この武器と防具の選択はかなり重要になってきそうだ。この模擬試験で受験進学する学校を絞るとも言っていた気がする。


ルールにも気になるところが多数。アイテムが体力回復やダメージ付与に使えるのは日頃のゲームへの努力から分かるのだが、所持アイテムによってランキングが変わるというのは...アイテムによっては使わずに所持していた方が良いものもあるのか?


「日々の努力で獲得したスキル」ってなんだよ。そんなもの持ってたら無双できるだろ。


ツッコミどころが満載のルールだが、とりあえずの理解はしたつもりだ。


さあ、偏差値70のイケメン勉強野郎ども。そしてその周りのキャーキャーうるさい女子ども。


反転した世界の恐ろしさをを目に焼きつけろ。


これはファンタジーなんかじゃない、新しい現実だ。


作品に目を通していただき、本当に有難うございます。

この作品も待ってくれる方は、神様だと思います。笑

少ないと思いますが、待ってくれる読者がいるのであれば書き続けていきたいと思いますのでよろしくお願い致します。


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