婚約って何ですか?
初投稿の作品です。
誤字など至らない点も多いと思いますが、優しく指摘していただけると嬉しいです。
完結まで頑張るので、ぜひブックマーク、感想よろしくお願いします。
「高杉 優進放課後ちょっと顔貸しなさい。」
お昼休み、家政婦さんが作った愛情てんこ盛りの弁当をすでに食べ終え、ぼうっと単語帳を眺めている時だった。
突然降りかかってきた穏やかでない言葉にふぁっと、奇声を発しそうになりながら前を見る。
そこにいるのは、予想外というか予想通りというか、最近の俺の悩みの元凶である美少女。
端正な顔の整った眉に少ししわを寄せて立つのは、同じクラスの河合 麗華。
その綺麗な顔と、謎の口調の迫力に「お、おう。」と情けない返事を返す。
「遅れたら殴る。」
なんて勝手な..。自分から急に誘っといて、少しの遅れも許されないという、理不尽さ。
まぁでも仕方ない。麗華様の命令とあればー、ぜったーい。てきなノリだ。
要件だけ伝えたらもう用はないといった調子で、友達の元に戻る彼女。
「あの人となんの話?」と、彼女の友達がコソコソ聞いているのが視線でわかる。
いや、なんか俺がキモいみたいな顔で見てるけど、話しかけてきたのそっちだからね?と、巨乳低身長ロリ顔が密かに男子の間で人気の、河合さんの友人A(名前は忘れた)に心の中で突っ込む。
まぁでも、河合さんの友人の反応は世間一般的には正しい。
方や学年でも有名な超美少女麗華様と、方やガリ勉友達少ない系男子の俺では、スクールカーストやらでは天と地の差。
そんな俺達が、なぜ当然のように放課後の約束(?)を交わしているのか。
事の始まりは、一週間ほど前に遡る。