18ページ目 お給料は目に見える信用と責任です。
みゃぁぁぁぁああああああああああああああっ!
間違えました!
まだ途中なのにすんごく間違えて投稿しました!
でも暫く改稿できないので何も見なかった振りでブラウザバックお願いします!!!!!!
その後どうなったか。私の主観で申し上げますと、カガリさんは敵前逃亡を決め込み、私を部屋まで送ってくれることになりました。
カガリさんは私が首を傾げて見上げないといけないくらい背が高くて、脚も日本人と比較すると哀しくなるくらい長いです。でもちょっとは優しい方なので、私は急ぐ必要はありません。
「正直な話、お給料がいいのは技術職だからだけではありませんよね」
胸元で抱えるメモを一瞥し、私は少し前を歩くカガリさんを見上げました。
視線をくれるカガリさんは、先を促してはくれますが、足は止めません。私は置いて行かれないように気を付けながら、白の執務室から考えていたことを言葉にします。
「特に私にやらせようとしているのは、騎士団の予算――――私のロルトでもカガリさんのお給料でも比較しようがない、莫大なお金の管理。数千人規模の人間の生活に関与するお金です」
ひいては街の、国のひとの生活にも関与して――――あれ、数千人で収まりませんね。
その大事なお金なのに、もし私が嘘の数字と計算を報告して横領したら?
立場と責任に耐えられず、職務放棄をしたら?
何かしらの問題が起こった時、果たしてそれは困惑の枠に収まるのでしょうか。
私への信頼と、責任の大きさが、給与という形であらわされているのです。小心者なので、そんなことしませんけど。
よく役職持ちになるとお給料が上がったりするのも、銀行の行員さんが他の業界に比べて新卒でも給与額がちょっと高めなのも、似たような理由なんじゃないでしょうか。
責任を負わせる代わりに、責任に見合う報酬を払う。
それは餌か、はたまた首輪か。
「執務部が全体的にお給料がいいのも、激務な上に重要度の高い案件を多く取り扱うから。勿論、人員確保の意味もあるんでしょうけど……本当は業務時間の制限って、かなりネックなんじゃないんですか?」
反動で、毎晩憂さ晴らしをするくらいには。
高給取りである筈のカガリさんに、浪費癖ができてしまうくらいには。
執務部には時間が足りなさ過ぎます。
「……手が足りんって重労働させて身体を壊したら、それこそ本末転倒だ。ますます人員不足になっちまう」
唸り声を上げるカガリさんの眉間に、消えなさそうな皺が。折角綺麗な顔してるのに、勿体ない。
「シバさんが私に雇用条件の希望を提示するように言ったのは、納得させて警戒心を抱かさせない為ですか?」
お疲れ様ですをする前、シバさんが私に提示したのは、次の3つ。
ひとつ、食堂の仕事の引継ぎを円満に済ませること。
ひとつ、必要だと思われる知識を箇条書きにしてくること。
そして----再び話をする7日後までに、契約書に盛り込みたい労働条件をまとめてくること。
彼らにとって私は14歳のフゥリでも、効率化のためには、とにかく私に培わられた知識と考え方が欲しいのです。
「ひとまず、暫くカガリの給料を管理して貰ってもいい?」
「は?」
「え?」
「なんでいい歳した大人の財布を管理しなくちゃならないんですか……」
就職活動していた時,色々な現実に直面しました……
内定して実際に働く際にも,雇用契約書の確認は大事です.
体力のない私なら特に完全週休2日とか.
入社契約書から消えた『完全』の二文字,何度赤字で書き直してやろうと思ったことか.
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