U子さんのはなし
「最近愛誤さん減ったよね」
「K県の施設事件のせいかな?愛誤さんとこの子でしょ」
「でさ、日本に仮定住してる某国子孫の方々に愛護多いのしってる?」
「どうしてさ?」
「だって養殖しないとね、取ってばかりじゃ資源が枯れちゃうでしょ」
「食べてんのか」
「で、うちの近所にU子さんという人が住んでてね・・・」
その話はS県S市北区にある地域では有名な話なんだそうな・・・
その地区には市場があり、市場の近くで暮らしていたU子さんは愛誤で有名な人だそうで・・・
ご近所とはトラブルが絶えなかっただろうことは容易に想像出来る
・・・でもね
U子さん、保健所から動物を引き取って他の新しい飼い主を探すNPOの人間だという触れ込みで、保健所ではイイヒトで通ってたんだよ
保健所が介入するでもないのに野良ニャァが増えすぎないのは何故だろう?
とご近所では不思議にも思っていたようで・・・
町内会のお祭りの日
無料で食事を振舞うということでU子さんが調理担当になりカレーを作っていました
子供たちが集まってきて
「良い匂いがする」
「美味しそう」
とカレー鍋の周りには人だかりが出来始めていました
U子さんは
「あたし、ちょっと用事があって・・・すぐに戻ってくるけど、子供たちがこんなに多いんじゃもっとお肉足してあげたいから家から持って来るわ、その間カレー鍋見ててね」
と町内会の世話役に声をかけると、そそくさとその場を離れていきました
実はね、これホントにあった怖い話ってやつでさ
そのU子さん何の肉を大量に持って戻ってきたと思う?
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ま、全部書かなくても分るよね
暫らくの間は野良ニャァがその地域からいなくなったのさ