お前も苦しめ……
「あの、菅原君。実は前から好きです! 好きでした!」
「ゴメン……」
「うん。そうだよね。うん。分かってた……」
「ゴメンな……」
「良いんだ。
本当分かってたから。
ただね、思ったの。
私が毎日こんなに切ない思いをしているのに、あなたはいっつも呑気にメロンパンを食べながら、スマホゲーでしょ。私のことは一切見てこなくて……。」
「ゴメン……」
「だから、本当良いんだって。
でもね。
不公平じゃない?
私が辛いのに、あなたはノンキにゲームだなんて。
ふられてもいい。私を意識しやがれ。バカ!
そう、思ったの。
分かった?
菅原君も苦しめ。バカ!」
「ゴメン。ゴメンな。多分、それも無理」
「え?」
「多分、明日にはレアガチャのことしか考えてない」
「マジで?」
「うん。ゴメンな」
「全くだよ!!」