35話
音音。リオン。レオン。いや、その三人だけではない。彼女らは、七人居る。
「死の音を奏でる者」。害蟲と戦い続ける世の中に、暗躍する、七人だけの組織。
赤羽音音。リオン・シィ・レファリス。レオン・ベルデス。紅深怨。七坂火音。赤羽異音。楼皇坂九御。
七人の出身も出で立ちもバラバラ。ただ、ほとんど、名に「おん」と付く。それだけだ。彼女達の目的は、「幽賊害蟲の全滅」。世界を救うために、全てを捧げるものたち。その活動の主な拠点は、大陸の中心地。支部の少ない点だ。支部が少ないため、蟲が蔓延り、暴れまわっている。この辺りは、砂漠や山、荒地などが多く、支部を立てることができない。また、昔、「巨震兵」に崩されてしまったが、それでもなお高い、高山帯がある。寒さ、暑さ、その他気候の影響により、人々が蟲と対抗しながら暮らすには、大変な地域であった。そのため、支部の配置は、大陸の東側にA支部。中心地を挟んで西側にD支部、B支部、C支部の順で一番大きな大陸に四つの支部が存在している。また、この大陸の南西側にある大陸にE支部、F支部。大きな海を挟んだ向こうの大陸にG支部(連絡が取れない)がある。他の大陸にある支部とは連絡が取りにくくなっている。
なお、赤羽音音、紅深怨、七坂火音、赤羽異音、楼皇坂九御は一番大きな大陸の東側出身。リオン・シィ・レファリス、レオン・ベルデスは、一番大きな大陸の西側の出身である。
音音は、一時期、零士の修行のために、脱退していたために、レオンの監視をつけられている状態である。「死の音を奏でる者」の中でも古参である音音と九御。しかし、九御は、絶対に音音を信用していない。いがみ合う、犬猿の仲、水と油、言い方は様々あるが、つまりは、相容れない存在であるということだ。
音音は、強く、大雑把。
九御は、力はないが、細かく生活を仕切る。
相容れないのは当然だ。もっぱら「大雑把」「戦わないくせに」「掃除しないくせに」「戦場に出ないくせに」「洗濯しないくせに」と同じような内容で何度も口論を繰り返している。
「死の音を奏でる者」。全てを、救うために活動する。それも人知れず。それには、どんな意味があり、そして、どう世界を動かしていくのだろうか。そのことは誰にも分からない。




