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閑話休題  登場人物紹介 ⑦ 群雄編

最期の人物紹介です。


 西暦194年 興平元年


 ●劉表りゅうひょう・・・あざな景升けいしょう 【五十歳】

官位:荊州牧   本拠地:荊州・襄陽  兵力:十五万

 皇帝の血筋。儒者、八俊に数えられる名士。

 荊州刺史であったが董卓や李傕と裏でつながり牧に就任した。

 南陽に出陣した張繍に兵糧の供給をしていた。裏切りを知った孫堅が激高し荊州を攻めたが、蔡瑁を大将として出陣させ返り討ちにした。


 ●黄祖こうそ

官位:荊州江夏太守  兵力:三万

 荊州一の戦好き。民や将兵からの信任も厚い。

 宝石を散りばめた兜が自慢。

 何度負けても立ち上がる不屈の闘志を持つ。

 孫堅の志に賛同するも、劉表を上回る名声を孫堅が得るために出陣。

 荊州を攻めた孫堅に一度は敗れ捕虜となるが、孫堅の亡骸と交換されて戻る。

 

 ●蘇飛そひ・・・字は常覇じょうは

異名:朱槍の蘇飛

 黄祖配下で武勇に優れる三鬼の筆頭。

 最も武功をあげたものに渡される朱槍を授かる。

 

 ●黄忠こうちゅう・・・字は漢升かんしょう

異名:弓の黄忠

 三鬼のひとり。黄祖とは同族。

 弓の名手で春秋時代の英雄、養由基の生まれ変わりとも呼ばれている。

 魏延の親役として度々諌める。


 ●魏延ぎえん・・・字は文長ぶんちょう  【十九歳】

異名:長剣の魏延

 三鬼のひとり。若くして、長剣を振るえば天下無双と呼ばれる。

 孫堅との戦いでは、戦巧者の黄蓋によって落馬させられる。

 とにかく前向きで、好戦的。

 黄忠のことはオヤジ殿と呼んでいる。


 ●蔡瑁さいぼう

官位:都尉

 荊州の豪族、蔡家の家督を継ぐ。

 姉が劉表の後妻となり、劉表の野心の手助けをするようになる。

 孫堅戦の総大将を務め、策をもって孫堅を討った。


 ●蒯良かいりょう・・・字は子柔しじゅう

 孫堅戦の副将。蔡瑁の軍師格。

 孫堅の本拠地である長沙を攻める中入れをし、鳳凰山に誘き寄せたところを落石の計略で壊滅させた。


 ●李傕りかく・・・字は稚然ちぜん

官位:大司馬  本拠地:長安  兵力:二十万

 もとは董卓配下の四将軍の筆頭。ライバルを蹴落とし董卓の後釜となる。

 潁川での袁術との戦いで見事袁術本陣を破り武功をあげた。

 現在は袁術とは和睦中。


 ●賈詡かく・・・字は文和ぶんわ  【三十七歳】

官位:尚書

 氐族に襲撃された際にその智謀を用いて難を逃れたことから名が高まり、董卓に招聘される。

 潁川の袁術攻めでは李傕の軍師として随行。

 李傕が董卓の後継者となれるよう李儒や徐栄の暗殺を献策した。

 李傕が長安に凱旋する際には、東への備えとして張済の軍艦として潁川に残った。

 出世や昇進にあまり興味がなく、権力争いに巻き込まれたくないと思っているものの、頼られると断れ切れずに渦中にいることが多い。

 賈詡の諌めも聞かずに許褚を取り立ててたために埋伏の計にかかり落城・戦死した張済の正妻を保護しながら南陽に逃れる。

 現在は張繍のもとで曹操に対する防備を固めている。


 ●徐晃じょこう・・・字は公明こうめい

 潼関辺りで義勇兵を率い随身を願い出て牛輔に許された。

 牛輔や李儒が戦死してからは李傕に従い、長安で一隊を率いるようになる。


 ●張繍ちょうしゅう

官位:荊州南陽太守  兵力:五万

 四将軍の張済の甥。

 騎兵を率いれば董卓軍でも指折りの戦上手。袁術の補給線を断つことに成功するも、援軍の趙雲の奇襲に敗れる。

 現在は曹操に討たれた張済の残兵をまとめ、南陽で東への防備を固めている。


 ●郭汜かくし・・・字は阿多あた

官位:後将軍  兵力:十万

 もとは董卓配下の四将軍。李傕とは幼馴染。

 李傕が潁川の袁術と戦っている頃、兗州を攻めた。

 現在は長安にあって李傕と権勢を二分する。


 ●樊稠はんちゅう

官位:右将軍  兵力:十万

 もとは董卓配下の四将軍のひとり。

 雍州にあって、西で反乱した韓遂・馬騰と相対する。


 ●袁紹えんしょう・・・字は本初ほんしょ  【四十歳】

官位:冀州牧  本拠地:冀州鄴  兵力:三十万

 袁術の兄だが正妻の子ではない。

 長兄の袁基亡き後宙ぶらりんとなった袁家の家督を巡り袁術と争う。

 劉虞を新帝に掲げようと画策していたが、玉璽を入手できなかったことと、劉虞が公孫瓚によって滅ぼされたことで断念。

 界橋の戦いで公孫範率いる白馬義従を破り、その後も着実に力を蓄え河北に一大勢力を築いた。

 力によって天下を治め、自らが皇帝になることを夢見る。


 ●沮授そじゅ・・・字は広平こうへい

 長身痩せ型。

 袁紹軍一の戦上手。

 界橋の戦いでは最も重要な第七軍の将を務め、見事張飛の突撃を防いだ。


 ●文醜ぶんしゅう

 袁紹旗下で最強と呼ばれる武将。第七軍に属する。

 派手な甲冑を好む。

 界橋の戦いでは関羽と一騎打ちを繰り広げ引き分けた。


 ●顔良がんりょう

 文醜と並び袁将軍の二枚看板として武勇を誇る。第七軍に属する。

 緑の甲冑に鹿角の兜。大薙刀を操る。

 界橋の戦いでは趙雲を苦しめた。

 

 ●張郃ちょうこう・・・字は儁乂しゅんがい

 若くして袁紹の旗本八騎に取り立てられる。

 槍の名手で、最強の名を狙っている戦好き。

 界橋の戦いでは張飛と引き分ける。


 ●楊彪ようひょう・・・字は文先ぶんせん  【五十二歳】

 名門楊家の頭領。歳は上だが、袁術の妹を娶っているので袁術の義弟。

 もと司空。董卓の遷都に異を唱えて罷免された。

 連環の計の首謀者のひとり。

 現在も長安に潜伏しているという。


 ●楊脩ようしゅう・・・字は徳祖とくそ  【十九歳】

 楊彪の嫡男。袁術の甥。

 連環の計に際し刺客として郿城に潜入するも失敗し捕縛された。

 生死は不明。


 ●荀攸じゅんゆう・・・字は公達こうたつ  【三十七歳】

官位:もと・黄門侍郎

 潁川の名門・荀家の一族。荀彧の甥。

 董卓暗殺を企て捕らえられた。処刑実行の日に連環の計が行われ、ドタバタの中で執行が先延ばしになる。

 呂布が長安にて革命を起こした際に解き放たれ、現在は益州を目指して放浪中。


 ●杜畿とき・・・字は伯候はくこう

 もとは郿城の牢屋の門番。

 投獄されている荀攸の言葉に感銘し、革命の混乱のなか荀攸の身を護った。

 友を殺された呂布に恨みをもつ。


 ●呂斗りょと   【十五歳】

 呂布の娘。王耀の許嫁。阿斗とも呼ばれる(斗ちゃん) 

 武芸は呂布譲りで、呂布の陣営で阿斗と打ち合えるのは張遼と高順だけとされる。

 連環の計に際し刺客として郿城に潜入するも失敗し捕縛された。

 呂布を降す目的で李粛に連れ出されるが、黒山党に襲われ隊は壊滅。その時に偶然通りかかった趙雲に救われ、以後行動を共にする。


 ●高順こうじゅん

異名:陥陣営

 呂布の旗下で最も信頼されている武将。

 現在は別動隊を率いて潁川方面に出撃中。

 新参者の陳宮を嫌っている。


 ●張遼ちょうりょう・・・字は文遠ぶんえん  【二十五歳】

 呂布に匹敵する武勇を誇る。

 呂布が長安に潜入した際には洛陽で二万の兵を代わりに率いた。

 

 ●候成こうせい・・・字は李規りき

 呂布旗下の百人長。

 馬術が巧みで長安潜入組に抜擢された。


 ●郝萌かくぼう・・・字は浰漵れんしょ

 呂布旗下の千人長。候成の上司。

 太い眉に大きな口を持つ。

 長安潜入組のひとり。


 ●魏続ぎぞく・・・字は玲和れいわ

 呂布旗下の千人長。呂布の遠縁。

 槍の使い手で長安潜入組のひとり。

 毒舌。


 ●成廉せいれん・・・字は妙媳みょうそく

 呂布旗下の千人長にして、旗本頭。

 長安潜入組のひとり。


 ●張邈ちょうばく・・・字は孟卓もうたく

官位:兗州陳留太守  兵力:十万

 対董卓連合の実質的な盟主を務めた。

 曹操の朋友。曹操を東郡太守に推薦する。

 曹操の徐州攻めの際は、夏侯淵とともに兗州の守りを任されたが、曹操の私利私欲にはしる様を見て警戒し、呂布を抱き込み反乱を起こす。

 戦下手で、曹操との戦いはほとんど呂布に頼り切りの状態。


 ●劉繇りゅうよう・・・字は正礼せいれい  【三十八歳】

官位:揚州刺史  本拠地:揚州曲阿  兵力:十万

 皇族。清廉潔白の名士。

 揚州刺史を拝命したが、州都は袁術の勢力下にあったため、長江以南の曲阿に府を作った。

 現在は袁術軍を迎撃すべく対陣中。


 ●太史慈たいしじ・・・字は子義しぎ  【二十八歳】

得物:双戟

 山越族の宗族「青莱」の血筋。権力闘争を避けて青州に避難していた。

 弓は百発百中の腕前で、陶謙から袁術に推挙もされている。

 予州刺史の周昕の配下として趙雲と一騎打ちを繰り広げるも引き分け。その後、曹操の策略を見抜き早々と撤退するところを董襲と戦い、これを退ける。

 現在は劉繇の旗下として兵を率いる。


 ●黄蓋こうがい・・・字は公覆こうふく

官位:校尉  得物:鉄鞭

 もと孫堅旗下の四天王筆頭。孫策の傅役。

 荊州攻めでは魏延を退けた。

 現在は紀霊の旗下として東方面で兵を率いている。


 ●韓当かんとう・・・字は義公ぎこう

官位:校尉

 もとは孫堅の四天王の一角。

 荊州攻めでは敵大将の黄祖を捕らえた。

 現在は紀霊の旗下として東方面で兵を率いている。


 ●呂蒙りょもう・・・字は子明しめい  【十六歳】

 汝南で騎兵を率いて野盗をしていたが、孫策に降り、字を貰う。

 五黒風撃退の際に武功をあげた。


 ●呂範りょはん・・・字は子衝ししょう

 もとは豫州刺史の別駕。汝南で孫策の道案内をする。


 ●董襲とうしゅう・・・字は元代げんだい

 周瑜に仕える武人。周家の家人千人を率いる。

 華雄との戦いでは奇襲役として城を出て農民に扮していた。

 汝南の戦いでは太史慈に敗れる。


 ●蒋欽しょうきん・・・字は公亦こうえき

 九江郡の野盗の首領で、弓を扱えば天下一と呼ばれた。

 孫策の器を見て千の兵を率いて随身を決める。


 ●周泰しゅうたい・・・字は幼平ようへい

 蒋欽の兄貴分。

 蒋欽に誘われ、千の野盗を率いて孫策に随身する。


 ●陳武ちんぶ・・・字は子烈しれつ

 流民千人を率いて孫策に随身する。


 ●孫静そんせい・・・字は幼台ようだい

 孫堅の弟

 荊州攻めに同伴し、孫堅の亡骸と捕虜の黄祖の交換を成立させた。


 ●徐琨じょこん

 呉郡の豪族。孫堅の妹の子。

 荊州攻めに同伴するも蔡瑁に敗れ、生死不明。


 ●陸遜りくそん・・・字は伯言はくげん  【11歳】

 呉郡で力をもつ四姓のひとつ陸家の分家に生まれる。

 盧江太守の陸康が孫策に攻められ、和睦の条件として陸家の家督を受け継ぎ、呉郡に帰ることとなる。

 和睦交渉の使者に立ち、孫策・周瑜が呉郡を占領してからの方針である山越族取り込みを言い当てた。その際に娘の婿にするならばこのような男に、と孫策から賛辞を受けている。

 

 ●劉焉りゅうえん・・・字は君郎くんろう

官位:益州牧  本拠地:益州・成都  兵力:二十万

 皇族。

 地方分権を目指して益州牧に就任する。

 漢中に五斗米道の本拠地を置き、都との交流を断つ。

 現在は病に臥せっているが、四男の劉璋に家督を継がせ、益州牧の座を世襲する画策をしている。

 


 ●張魯ちょうろ・・・字は公祺こうき

 五斗米道の教祖。

 劉焉と結託し漢中を占領する。

 


 

 


 

 

 

 

 

それでは最終章幕開けです。

英雄たちがどんな活躍をするのか。

乞うご期待。

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