閑話休題 登場人物紹介 ② 袁術編壱
第4章に突入する前に、登場人物の再確認です。
今回は 袁術編、曹操編、劉備編に分けています。
西暦194年 興平元年
●袁術・・・字は公路 【三十八歳】
官位:左将軍 本拠地:揚州・寿春 兵力:二十万
袁家の家督を冀州牧、袁紹と争っている真っ最中。長安に幽閉されている漢の皇帝を救出し、政を掌握しようと画策していたが、周瑜や荀彧の考えを聞いて、徐々に別の志が芽生えつつある。
現在は長安を占拠する李傕だけでなく、兗州牧の曹操とも和睦中。
北の雄である公孫瓚や徐州牧の張飛とは同盟中。
息子である耀の生死の報は未だに掴めていない。
生まれたばかりの娘は孫家の次男、孫権と娶せた。
●呂布・・・字は奉先 【三十四歳】
官位:元、中郎将 本拠地:兗州・濮陽 兵力:一万 異名:飛将 愛馬:赤兎馬 得物:方天画戟
最強の騎馬隊を率いる猛将。
袁術・陳宮とは若い頃からの朋友の間柄。
王允の指示のもと董卓暗殺の連環の計遂行を助ける。暗殺が失敗に終わった後は、旗下数名を率いて郿城に潜入し、勅命を奉じて革命を起こす。
董卓が死にもの狂いで探していた皇位禅譲のために必要な玉璽は、実は呂布に託され、隠し持っていた。
娘の斗は袁術の息子と許嫁。李傕軍に捕縛された娘を追って放浪の旅を続けていたが、斗が現在は袁術軍にいることを知って落ち着いた。
陳宮の思惑にのり曹操を撃破する。斗との合流は、万全な曹操を倒してからでいいかと考えている。
陳留の太守である張邈と盟を結んでいるが、最近は愛想をつかしている。
軍の配置や作戦はすべて陳宮に任せている。
父と慕い、志のすべてを託していた王允を殺したことで、将来の目標を完全に失ってしまった。
●陳宮・・・字は公台 【三十八歳】
官位:元、長安の警備隊長 本拠地:兗州・濮陽
袁術、呂布とは若い頃から友情を温めあった間柄。
一度目にした人間や情報を完全に記憶することができる天才だが、曹操だけが例外であったため、極端な興味をもつに至った。
蝗害の来襲を予測し、現在は濮陽の城に籠っている。
軍師として呂布軍の采配を握っているが、呂布の腹心である高順などから煙たがられている。(よって高順は豫州にある曹操軍への牽制に回された)
領土欲や支配欲などは皆無。とにかく曹操という人間を知りたくて呂布の旗上げに参加した。
●孫策・・・字は伯符 【十九歳】
官位:元、豫州刺史 本拠地:揚州・寿春 兵力:一万 愛馬:飛燕
父である孫堅が戦死し、若くして孫家の家督を継いだ。
袁術の先兵として千の兵を与えられ、盧江の陸康を一年をかけて降す。
武がすべてであるという信念のもと、武によって天下を統べる夢を持つ。
現在は揚州刺史の劉繇を攻めるべく準備中。長江以南の揚州を手に入れて独立するつもり。
袁術が、弟の孫権に孫家の家督を譲らせようと画策していることも知っている。
女に構っている暇はないと豪語しているが、与力として加わった女傑、趙雲に密かに想いを寄せている。
●周瑜・・・字は公瑾 【十九歳】
兵力:二千 異名:美周郎
孫策とは義兄弟の間柄。互いに字で呼び合っている。
周家の分家の出であるが、その才は本家からも絶大な期待を受けており、千に及ぶ本家筋の間者の統率を任された。
孫堅の「長江以南に独立国家を建設する」という志を一番強く受け継いでおり、孫策の武断政治に異を唱えることもしばしば。
袁術を新皇帝に据え、孫策を王とすることを現在画策中。
人間の死というものに対しての固執が人一倍強い。
次回は袁術の直参の紹介です




