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第28条3項

作者: アツハラ

第28条3項

職員が、以下の号に該当する場合においては、その職員の意に反して、これを免職することができる。


1 職員の成績が著しく悪いとみなされる場合

2 職務の遂行に支障があり、又はこれに堪えられないとみなされる場合


この国で最も解雇されにくい安定職とされる職業の人達のうち、都合の悪い人を合法的にリストラする時、人事課が使用する常套手段。


定年退職まで到達できず、この手段で自己都合退職に追い込まれ人知れず辞めされられる人達は多い。

『君の重い決断を尊重して~』

長らく仕えていた組織より、解雇をちらつかされ、自己都合による退職。

いや、それも社会からみれば根性なしの言い訳としかみなされない。

中途採用の道は厳しく険しい。

けれどその中で、ようやく彼は、新しい就職口を見つけた。

しかも今度は退職制度はない終身雇用。

「時々命令を出すが、あとは好きにしろ。俺は傲慢で残忍で心は狭いが、

命令自体は至極単純だ。命令をこなしていれば、老後なんてものはこない」

新しい上司は、とても忙しいのか、命令自体も単純化されあれこれ口うるさく指示しない。

同僚もいる。不思議なことに、ここでは上司がトップである以外は

ほぼ全員平等らしい。よくも悪くも。

それぞれが必要に応じて部下を持たされ、命令に従いそれぞれ動く。

前の命令では『人を集めるイベントを行え』という単純だが非常に難しい仕事を

同僚と一緒に任され、どうにか命令をこなすことができた。

古くからその上司に仕えているらしい同僚の話では、命令をこなしている限り、

多少の事には目をつむってくれる上司らしい。

そうした中、新しい命令が下る。

内容はやはり単純だが非常に難しい。

そして彼は命令に従い、部下を集め行動を開始する。


『以前お前の行ったイベントを調査にやってくる撃退士と呼ばれる人間達を

スカウトするか始末すること』

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