02-47.お悩み相談
「お悩み相談? 私に?」
そこで疑問に思わないでほしい。私のさくちゃんは頼りになるんだから♪
「ありがと♪ 嬉しいよ♪ カゲリちゃん♪」
えへへ~♪
「灯里だけじゃない」
もちろん♪ リーリャも頼りにしてるよ♪
「それでお悩みって?」
フェアリスちゃんとティエラのこと。
「家族に加わってもらったら?」
いいの?
「悩むくらいならね」
というと?
「実質一択。だからボクは反対だった」
リーリャも?
「もう今となっては悩むだけ無駄。影裡様が遠ざけられるわけがない」
つまり悩んでいる時点で答えは決まったようなものだって言いたいんだね。
「そういうことだね。でも勘違いしないでね? 別に私はカゲリちゃんの恋人を増やしたいわけじゃないんだよ? だから次からは気を付けてね。近づけ過ぎたらダメだよ。誰がやったとか関係なくカゲリちゃんも努力してね」
うん。わかった。
「よろしい♪ なら許してあげる♪ 恋人として♪」
ありがとう、さくちゃん。
「ボクは……ノーコメント。敢えて許さない。そんな立場を貫いてもいい。影裡様がそうしたいなら」
ふふ♪ リーリャもありがと♪ 二人とも大好き♪
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「え? 今更なに言ってるん?」
心愛ちゃんはとっくに恋人に加わっているものと思っていたようだ。
「う~ん。二人ともとっても良い子よ。けどね~。影裡ちゃんが中途半端な気持ちならね~」
茉白ちゃんはやんわりと反対した。
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「私は最後なのね」
キスイは相談するまでもないかなって。どうせキスイの目的は一人勝ちだし。
「よくわかってるじゃない♪」
これで反対三票、賛成五票だね。
「反対って他に誰がいるのよ?」
茉白ちゃんとリーリャ。茉白ちゃんのは私の態度故だし、リーリャの方は私を気遣ってのものだけど。
「未来さん、アリシアさん、凜火さん、灯里さん、心愛さんが賛成派なのね」
うん。私も取り敢えず反対に入れておこうかな。
「それでも四対五よ」
腹くくるしかないかぁ……。
「嫌々ならやめなさいよ。二人にだって失礼よ」
それはそう。
「ちゃんとフェアリスとも距離を取りなさい。あの子がどれだけ泣いて縋ってもね」
うぐぅ……。
「影裡がそんなこと出来るわけないじゃない」
わかってるよぉ……。
「これは分が悪いわね。意地を張るべき場面ではないわよ」
なにさ。結局キスイも賛成派なの?
「引き返すには遅すぎたわ。次は気を付けなさい」
さくちゃんにも同じこと言われた。
「ならもう後は覚悟を決めるだけじゃない。いつまでも予防線なんて張ってないでさっさと踏み込んでしまいなさいよ」
厳しい……。
「放っておいた影裡が悪いのよ。もちろん私もね」
一緒に背負ってくれるの?
「当然でしょ。私は甘やかし担当だもの」
次はないように気を付けるよ。
「ええ。そうなさい。でないと後ろから刺されるわよ」
肝に銘じておきます。
「ふふ♪ けどあなたそれで本当にいいのかしら?」
どれのことだかわからない……心当たりが多すぎる……。
「どれとも違うわ♪ 私との会話であっさり決めた事よ♪」
あっさりじゃないよ。いっぱい悩んだよ。
「けれど皆に反対された上でまだ反対だったのでしょう? それでも私の言葉を聞いたから決断出来たのでしょう?」
……そういうことにしておいてあげるよ。
「ふふ♪ 悔しがることないじゃない♪」
別にそんなんじゃないし。
「私が一番だと認めなさい♪」
一番はさくちゃんかな。やっぱり。
「おい」
バカなこと言うからだよ。また喧嘩になっちゃうじゃん。
「しないわ、そんなこと。影裡を困らせるのは本意じゃないもの」
どの口で。今まさに困らせようとしてたじゃん。
「困られるのは本意じゃないわ♪」
唯我独尊すぎない?
「恋人様のお願いよ♪ 聞きなさい♪」
あ、ごめん。今日はもう無理だね。
「何よそれ」
アリシアちゃんと凜火ちゃんのとこに戻らないと。約束してるの。ちょっと聞いてくるって言って出てきただけなの。
「酷いわ。本当に酷い人だわ。影裡って」
そんな私が好きなんでしょ♪ 嫌いになったらやだよ♪
「はいはい。ならもう行ってしまいなさい。薄情者」
なら明日はキスイの番ね♪ またね♪ キスイ♪
「もう……。キスくらいして行きなさいよ」




