02-33.失敗
あかん……。今回ばかりはあかん……。
気が付いたら完全に夜だった。既に皆眠りについている。いつも通りに皆仲良く眠っている。私に背を向けて……。
完全に怒ってる……。そりゃそうだろ……。今日中に決めるって約束してたのに、呑気に寝こけてしまったのだから。
どうしようどうしようどうしよう……。
嫌われた嫌われた嫌われた……。
あぁぁ……。
「何騒いでるのよ」
きすい、ちゃん……。
「バカね。誰も嫌ってなんていないわよ」
けど……でもぉ……。
「はいはい。もう寝るわよ。ねんねんころりよ」
……棒読みだぁ。
「何よ。余裕あるじゃない」
ごめんなさい。
「明日皆に謝りなさい」
うん……。
「あなた体力無いものね。むしろよく頑張ったわ。フェアリス達と遊ぶのだって大変だったでしょ。一日に詰め込みすぎたわよね。ごめんなさい。私達も無理をさせすぎたわ」
ちがうよ……。
「何も違わないわ。足を引っ張っているだなんて思う必要はないの。誰にだって苦手な事はあるわ」
私が……。
「悪くない。影裡は何も悪くない」
キスイちゃぁん……。
「はいはい。私はここにいるわ」
「……」
「大好きよ、影裡。私が抱きしめていてあげるわ。だから怖がらずに眠りなさい」
……。
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「眠ったわよ」
「……」
「なによ」
「綺透さんだけズルいです」
「早い者勝ちでしょ」
「甘やかし担当を変わってください」
「影裡が混乱するじゃない」
「甘やかしすぎです」
「甘やかし担当だもの」
「ズルいです」
「未来さんも甘えさせてあげましょうか?」
「結構です」
「そうツンツンしないで。仲良くしましょう」
「もう静かに寝てください。皆が起きてしまいます」
「ふふ♪ 未来さんも子守唄なんか歌ってくれるかしら♪」
「ねんね~ん、ころ~り~よ~♪」
「上手いじゃない」
「ふふん♪」
「ちょっと悔しいわね。ねんねんころりよ~」
「ストップです。今のはでんでん虫です。わざとやってるんですか? それはそれで器用ですね」
「もちろん冗談よ。次こそちゃんと」
「もう寝ましょうよ。皆起きちゃいますってば」
「「「「「「「もう起きてる」」」」」」」
「「あら」」
「「「「「「「寝ろ」」」」」」」
「「はい。ごめんなさい」」
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皆! ごめんなさい! それからおはようございます!
「「「「「「「「「おはよ~♪」」」」」」」」」
皆は普段と変わらない優しい態度で接してくれた。
「体調は大丈夫ですか? 今日もゆっくりしていてくださいね。私達もお休みにしますから」
「そうよ。あなた相当疲れている筈だもの。余計なことを考えすぎてもダメよ。思考にだってエネルギーを消耗するんだから。何も考えず安静にしていなさい。いいわね?」
けど……。結果を……。
「その件はもういいのですわ」
「決着はまたとしよう」
「だね♪ やっぱうちらの中で順位決めるなんて早計だったし♪ 今のままじゃみくちーときっすーに勝てないもん♪ だからまだ結論は出さないで♪ うちらの為にね♪」
「私も負けないわ~♪」
「勝つのは私とリーリャちゃんだけど、それをハッキリさせちゃうと皆との仲がこじれちゃうかもだから。今はカゲリちゃんの胸にしまっておいてね♪」
「やむを得ない。影裡様は悪くない」
「フェアリスも♪ みんなだいすき♪」
みんな……。
気を遣わせちゃったんだよね……。
「「「「「「「「「違うってばぁ!」」」」」」」」」
……ありがとう。本当に。みんなだいすき。
「「「「「「「「「こちらこそ♪」」」」」」」」」
「「「「「「「「「大好きだよ♪」」」」」」」」」
……うん♪




