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異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
02.森林村開拓編(仮)

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02-28.プレゼント交換




 ティエラの生家はかつて工房を営んでいたそうだ。


 今の王様の代になってから、木材含むあらゆる物資が厳しく制限されるようになってしまった。


 それ以前は人々の生活を支える重要な存在だったのだが、今から数年前、王の代替わりに伴い、材料の供給が完全に途絶えてしまった。以降は細々と修理業を営んでいたものの、耐えきれなくなった工房の一部の者たちが反乱を企ててしまったそうな。結果、工房主であったティエラのご両親は首謀者として処刑されてしまったらしい……。


 ご両親のお陰で命だけは助かったティエラだったが、王都の人々は彼女を受け入れようとはしなかった。ティエラの実家に散々世話になっておきながら幼い彼女を見捨てたのだ。



 いや。それを私が責めるのは筋違いか。人にはそれぞれ事情がある。何も知らない私が一方的に悪感情を持つものじゃない。いずれ王都の人々だって受け入れるつもりなのだ。忌避感を持ったって良い事なんてありはしない。




----------------------




「どうぞ♪」



 ありがとう♪


 あら可愛い♪ これはなにかしら♪



「ブレスレット♪ 恋人の証♪」


 素敵だね♪ でもどうやって付けるんだろう? ちょっと小さいかも? え? 割るの? あ、外したのか。元々二つのパーツで構成されているものなんだね。


 しかもこれ模様が一つ一つ異なっているんだね。それが十個。多分フェアリスちゃんまで含めた十人だ。なるほど。唯一無二の相手と交換しあってそれぞれの模様を作るんだね。


 ステキな贈り物をありがとう♪ とっても嬉しいよ♪


「♪」



 しかしこれは些か問題かもしれない。


 誰が私と交換するのかでさぞかし荒れる事だろう。下手をすれば戦争だ。諍いの種になるのは間違いない。


「ダメ?」


 ううん。ダメじゃない。本当に嬉しいよ♪ 良い事思いついたよ♪


「♪」




----------------------




 チキチキ! 第一回! 影裡ちゃん争奪戦を始めまぁす♪



「「「「「「「「「???」」」」」」」」」


 やあやあ皆の者♪ 少し作業の手を止めてこちらに注目してくださいな♪



「何よ、その手は?」


 ふっふっふ♪ 早速だね♪



「かげりんってやっぱ厨二病なん?」


 やっぱってなにさ! これは持ち運ぶ為に嵌めてるだけだよ!


 両腕を上げて、片手毎に五個ずつ嵌めた輪っかを掲げて見せる。



 これはティエラが私達の為にって用意してくれたの♪ 先ずはこれを一つずつ、皆で受け取ってくださいな♪



「「「「「「「「「ありがとう!」」」」」」」」」

「「「「「「「「「ティエラちゃん!」」」」」」」」」


「どういたしまして~♪」



 それぞれに輪っかが一つずつ行き渡った。



「なるほど。そういうことですか」


 未来ちゃんは気付くよね♪



「争奪戦ねぇ……。いきなりぶっ込んできたものね」


 ふっふっふ♪ キスイちゃんも察したみたいだね♪



「あ、これ外せるんだ♪ へぇ~♪ なるほどね♪ 良いじゃん良いじゃん♪ うちこういうの大好き♪」


 心愛ちゃんならそう言うと思ったよ♪



「それで? カゲリと交わす条件はなんですの?」


 ふっふっふ♪ 気になるよね♪



「もったいぶるね。カゲリちゃんご機嫌だね」


 そりゃもちろん♪



「我々の間で対等な勝負事は難しかろう。例えじゃんけんであろうとも」


 そうなんだよねぇ~♪



「私も頑張るわ~♪」


 その意気だ♪ 茉白ちゃん♪



「ボクも全力を尽くす」


「フェアリスも!」


 ふふ♪ 二人も頑張ってね♪



「それで? 勝負内容は?」



 先ずは二人一組を作ってください。


 一組目、未来ちゃん、凜火ちゃん。


 二組目、さくちゃん、リーリャちゃん。


 三組目、心愛ちゃん、茉白ちゃん。


 四組目、キスイちゃん、アリシアちゃん。


 五組目、フェアリスちゃん、ティエラ。



「え? 私も?」


 取り敢えずね。人数合わせと思って協力してくださいな♪


「はい♪」



「チーム戦なの?」


 うん。二人一組で勝利を勝ち取ってもらうよ。場合によってはその二人で更に争ってもらっても構わない。



「影裡さんに片割れを渡す人と、影裡さんから片割れを受け取る人で別々にするのですね」


 うん。勝者は二人まで。三人で一つずつずらすイメージ。プレゼント交換の要領。



「私は最後まで戦い抜くわ。当然ね」


 それもまた良し♪



「問題は具体的な勝負内容よ。そろそろ勿体ぶってないで言いなさいよ」


 ふふ♪ それはもちろん影裡ちゃんに関することだぜ♪



「口説けばいいの?」


 つまりはそういう事だぜ♪ 一番キュンキュンさせてくれた子が勝者だぜ♪ ってことで三人ずつでデートしようぜ♪



「それでも未来殿の有利に代わりはあるまい」


 未来予知に限らず、スキルはもちろん使用禁止って事で。でないとリーリャちゃんだってズル出来ちゃうもんね。



「問題ない。ボクが一番影裡様を理解している」


 ふふ♪ 期待してるぜ♪



「もちろん私を選んでくれるよね♪」


 ダメだよ、さくちゃん。そういうのじゃないから。勝負は公平にだよ。



「わたしと組むフェアリスは不利では?」


 そこはまあ。意図的な部分も無きにしもあらず。正直言うと、そこの組の勝負は別のところにあるのさ。具体的には私がティエラにお礼をしたいから、フェアリスちゃんにはそのサポートをしてほしいの♪ その貢献度次第でって事で♪


「わかった!」


 よしよし♪



「ところで一つ聞いてもいいかしら?」


 なにかしら?



「なんでティエラさんだけ呼び捨てなのよ」


 私達マブダチだし。


「「「「「「「「「……」」」」」」」」」


「あはは~……」


 なに? いったいどうしたの?



「わかりました。この勝負やらせて頂きます」


 お♪ 燃えてるね♪ その調子その調子♪



「火遊びは火力に気を付けないとダメよ、影裡」


 斬新な注意の仕方だね。キスイちゃん。

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