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異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
02.森林村開拓編(仮)

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02-23.成果と打ち上げ




 子供達が引っ越してきた。


 村として最低限の形になってきた。


 私達の住む建物は子供達の住むエリアと随分離れている。正確には、どちらも町の中心予定地からは離れているのだ。


 そうでないと私達が作業してる姿を見られちゃうからね。間には木々もそのまま残してある。私達は区画を区切って村を作っていき、最後に全てを繋げていくつもりだ。


 一応、どうしてもとなれば布お化けに混ざる方法もある。影メイドさん達と同じ恰好をして混ざればバレはすまい。木を隠すなら森の中だ。




 予定外に人が増えた事で、少々手順は増えてしまったものの、概ね順調に計画は推移している。町民第一号の子供達にはこれから何かと話を聞かせてもらうとしよう。フィードバックは大切だ。


 フェアリスちゃんも早速仲間に加わって上手くやってくれている。賢い子だ。いや。"達"って言うべきかも。


 子供達のまとめ役である、通称チーフ君は私達の要望を正確に理解してくれている。子供達を決して近づけさせないように徹底してくれている。食と住を齎した存在として畏敬の念を抱いてくれている。今後も彼らとは上手くやっていけそうだ。


 フェアリスちゃんを通して、彼らには今後増えていく町民達との折衝役を任せてもいいかもしれない。数は力だ。例え今はまだ子供に過ぎないとしても、この森で暮らしてきた時間は先輩になるのだ。私達ももちろんサポートしよう。




----------------------




「皆さん! お疲れ様でした!」


 その日の晩はささやかながら祝宴が開かれた。普段は手を出さないようにしている、アリシアちゃんのスキルで生み出したジュースを手に取り、未来ちゃんの合図で乾杯した。



「ウフフ♪」


「ヒュ~♪ あはは~♪ いいぞいいぞ~♪ もっと脱げ~♪」


「かぁげりぃさぁ~ん~~!! 私は! わだじはぁ!!」


「あらあら~♪」


「阿鼻叫喚ね」


「うむ」


「はぁ~~~♪ このジュースすっごくおいしぃ~♪」


「ねぇ~♪」


「はぁ……」


 リーリャちゃんが珍しく溜息をついている。それもどうやらこの地獄絵図に対してではなく、なにか他に思うところがあるらしい。特にさくちゃんとも関係があるのかも。なんかチラチラ見てるし。……恋煩い?



「影裡ももっと飲みなさいよ」


 キスイちゃんが私のグラスにジュースを注いできた。


 ねえ、これ本当にジュースなの?


「らしいわよ。ただのぶどうジューチュよ」


 キスイちゃんも舌回ってないじゃん。


「違うわよ。赤ちゃん影裡に合わせてあげたのよ♪」


 キスイちゃんがちゅーとか言いながら私の頬に吸い付いてきた。


「あ~によ~? 気に入らないっての~?」


 酔ってるフリでしょ。キスイちゃんの場合は。


「あら。私の事もちゃんと見てくれていたのね。アリシアさんに視線が釘付けだから眼中に無いのかと思ったわ」


 そうだよ。だからちょっとどいて。今良いところだから。アリシアちゃんのストリップショーなんて金輪際見れないだろうからさ。この機会を逃すわけにはいかないんだよ。


「またお酒飲ませればいいじゃない」


 ただのジュースでしょ。ほら。キスイちゃんも見学しよ。


「まあそうね。本当に見事な身体よね。釘付けになる気持ちはよくわかるわ」


 もう私達とは骨格からして違うよね。うっとり。


「そんなニュアンスでストリップショー見る人っているのかしら?」


 そりゃもちろんドキドキもんですよ。


「私はむしろ未来さんにドキドキだわ。なにか妙なことを口走らないといいのだけど」


 あれは寝落ちするのも時間の問題じゃない? なんか一人でテーブルに突っ伏してるし。


「ずっと『影裡さん』って呼んでるわよ。慰めてあげたらどうかしら」


 とか言いつつ腕をガッツリ掴んでいるのがキスイちゃん。


「行かせないわ。私の隣にいなさい」


 どっちなのさ。


「私を振り払ってでも愛しの未来ちゃんの下へ馳せ参じてみては如何かしら」


 キスイちゃんってやっぱドMなの?


「そんな事はないわ。脳を焼かれたいわけでも壊されたいわけでもない。ただそれでもって影裡が選んでくれたら嬉しいだけよ」


 つまり私を試していると。その為にわざわざ唆すんだね。


「私の愛は重いかしら?」


 どうかな。私にとっては心地良いけど、世間一般的にはどっちなんだろうね。


「ふふ♪ バカね♪ 影裡にとってが全てよ♪ 他人の評価なんて関係ないわ♪」


 嬉しそう。


「嬉しいに決まってるじゃない♪」


 お気に召して頂けたのなら何よりです。



「……」


 キスイちゃんが口付けてきた。しかも何か流し込まれている。甘くて苦い。ちょっぴり大人の味だ。溺れそう。



「あ~~!!」


 誰の声だったのか。その驚愕の叫びは皆の視線を私達に集めさせるには十分だった。




----------------------




「おはようございます♪ 皆さん♪」


 未来ちゃんは元気いっぱいだ。昨晩の事はあまり記憶にないらしい。目覚めたら全裸だったのは流石に驚いていたようだけど、朝礼の頃にはすっかりいつもの未来ちゃんだった。



「皆さんお疲れですか? 今日はお休みにしませんか?」


 何人か二日酔いっぽい何かになってるよね。アリシアちゃんのスキルはもうとっくに解除されている筈だから、体内に取り込んだ"ジュース"は丸ごと消えてる筈なんだけど。


 だからこそかな? 脱水症状? ほら。水飲んで。


「ならなんで影裡が元気なのよ……。あなた一番飲まされてたじゃない……」


 皆して直接口に流し込んできたからね。あれはもう事件だよ。私じゃなきゃ警察に駆け込んでるよ。


「理屈が合わないわ……」


 お酒強いっぽいキスイちゃんもダメージ負ってるもんね。何か別の理由があるのかも。



「「「「う~~~」」」」


 ゾンビみたいだ。昨晩も大概だったけど。



「明日から頑張りましょう♪」


 未来ちゃんは前向きに諦めた。

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