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異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
01.少女たちの夏休み

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01-35.前向き検討会

 あ~。てすてす。さくちゃん、さくちゃん。


「聞こえてるよ~♪」


 よかった。リーリャちゃんもありがとう。


「はい。影裡様」


 ところでさくちゃん。あの結界をもう一度出してくれる?


「あの結界? さっきの?」


 そうそう。どうせならお城の偵察に行ったらどうかな? あれに乗ったまま移動出来るんでしょ?



「え? ……え?」


 どしたん?



「ちょっと難しいかなぁ……」


 なんでさ。



「ねえ、カゲリちゃん。もしかして覚えてない?」


 何の話?



「私高所恐怖症なんだけど……」


 えぇ……。でもさっきだって……。



「あの程度ならね。なんとか」


 城壁は超えられない?



「木の上でも厳しいかなぁ……」


 なるほど……。けどそれってさくちゃんが地面を見なければ……いや、見なきゃ操作できないか。



「ごめんね……」


 リーリャちゃんに代わりに使ってもらうとかは?



「無理。影裡様のは特別」


 そっかぁ~……。



「リーリャさんに恐怖の感情を吸い出してもら……いえ、なんでもないわ」


 吸収って一旦自分で取り込まないとだからね。リーリャちゃんが代わりにその恐怖を受け持つ事になっちゃうのだ。


 さくちゃんなら吸い出した恐怖を結界で囲って浄化させる事も出来るけど、そもそもこの手の恐怖は無限に湧いてくるものだ。一時的に取り除いても意味がない。何か特別な出来事が原因とかってわけでもない潜在的な恐怖は、根本的に解決するのも難しい。



「練習しておくから……」


 いつでも付き合うよ。



「ありがとう♪ カゲリちゃん♪」


 こちらこそ♪ 今度デートしようね♪ お空で二人きり♪



「今すぐ!」


 こらこら。今は会議中でしょうが。



「砂塵の壁なら突っ切れるんじゃないかしら?」


 なるほど。その手もあったか。森と違って荒野なら高く飛ばなくたって足としては使えるもんね。それに結界が私達を守ってくれる。きっと砂嵐だってなんのそのだ。車くらいの速度が出せるなら大きく時間も短縮出来る筈だ。



「ザルバール王国に期待が持てないのであれば外に助力を乞うのも一つの手よね」


 だね。外にも人がいるならの話だけど。



「もし脱出出来るなら、そこに人が居ても居なくても、私達だけで生きていく事は出来るかもしれないわ」


 綺透ちゃんたら。また心にも無いことを。



「あら。私の呼び方も変わっているのね。いったい何が切っ掛けかしら?」


 ふふ♪ ナイショ♪



「あなた私の事も好きなの?」


 何度もそう言ってるのに。



「いえ、そういう話じゃなくて。なんでもないわ」


「カゲリちゃんのバカ。浮気者」


 え? そういう話? なんで突然?



「ときめいた」


 綺透ちゃんが? 私に?



「なんでもないって言ってるでしょ」


 もう。さくちゃんとリーリャちゃんが変な事言うから綺透ちゃん怒っちゃったじゃん。



「別に怒ってないわよ。今はそれどころじゃないってだけ。話を戻すわよ」


 そうだね。もう動き出しちゃったんだもん。立ち止まっている場合じゃないよね。



「ええ。これは私達全員の責任よ。決して未来さんだけに背負わせるべきものではないわ」


「ありがとうございます。綺透さん、影裡さん」


 よかった。リーダーちゃんも少し落ち着いたようだ。相変わらず私は何もしていないけど。



「先程外に出ればと仰っていましたが、この国を放って出ていく事は出来ません。これは責務や慈愛的な意味ではなく、この地が私達にとっても要所でもあるからです」


 そうだね。私達を元の世界に帰せるのは神様だけだ。アルテミシア様にはその力が無いって話だけど、それが出来る神様に連絡を取れるのはきっとアルテミシア様だけなのだ。


 現状神様と交信が出来る場所はこの森をおいて他に無い。私達にとってもザルバール王国にとっても、この森は大切な場所なのだ。仲良くしておいて損は無いだろう。



「その通りです。影裡さん」


「そうね。最後には必ず必要になるものね。それに追い詰められすぎた王都の人々が森を過剰に荒らしてしまえば、神の力だって今より弱まってしまうかもしれないわ」


 なるほど。そういう考え方もあるのか。最悪神様と交信出来なくなるかもなんだね。



「尚の事王都を刺激したのは失敗だったのかもしれません」


 光の柱の正体を探る為に森を荒らすかもしれないもんね。



「一先ず今日のところは大丈夫そうね。けれど追い詰められた人は何をするかわからないわ。あの調査役が生き延びる為に、なんとしても痕跡を見つけ出そうとするかもしれない」


 命懸けなら生命線であるこの森を焼き払う事だってあり得るのかもしれない。どの道後が無いなら彼個人にとっては同じ事だもんね。



「そうですね。やはりあの調査役の方と接触してみるべきかもしれません」


「敵の敵は味方ね。王が彼を害そうとするなら私達の話にも乗ってくれるかもしれないわ」


 私達に提供出来るものはあるかな?



「証拠となる手土産ね。それがあれば多少は時間を稼げるかもしれないわね」


「時間稼ぎの策ですか。ふむ……」


 問題はその品と時間を稼いだ上で何をするかだね。



「立ち回りに失敗すれば兵を差し向けてくるんだったわね」


 短気だなぁ。



「その説得は任せる事になるでしょう」


 だね。調査員さんに時間稼ぎを請負ってもらわないとだ。



「難しいわね。いったいどんな証拠品なら納得してもらえるのかしら」


 ノーブルちゃんの出せる物は離れると消えちゃうもんね。



「そもそも差し出せるものが殆どありません。私達にあるのは衣類だけです。着の身着のままでしたから」


 それはやだなぁ……。



「論外ね。説得力として弱すぎるし、王が未来さんの見た通りの人物なら余計な興味を引くだけよ」


 うげぇ……。



「無いなら作るしかないんじゃね♪」


「心愛さんがどれだけ器用でも、人の手で作り出せる程度の物を神の痕跡として提出するのは無理があるわ」


「そっか~」


「影裡様。ボクが」


 ダメ。絶対ダメ。おとり捜査なんて認めない。



「そうね。リーリャさんは忍者だもの。わざわざ姿を現してついて行くなんて台無しよ。むしろ徹底的に隠れていてもらった方が都合がいいわ。もし万が一私達がヘタを打った時に助けてくれる人が必要よ。この世界には仲間達以外に頼れる人なんていないんだから」


「……了解」


「ならフェアリス、いく?」


 ダ~メ。どうしてそうなるし。



「フェアリス! みこ!」


 ちょっと~。誰が教えたの~?



「ごめんなさい。私よ。心当たりはあるか聞いてみたの」


 綺透ちゃんか。なら仕方ないか。



「どういう意味よ、それ」


 やっぱりクールちゃんだなって。



「降格!?」


 別にそんな制度無いってば。大好きだぜ♪ 綺透ちゃん♪



「そ、そう」


 なんで動揺してんの?



「うるっさいわね。話を戻すわよ」


 は~い。



「フェアリスちゃんも無しです。フェアリスちゃんもとっても可愛いですから」


 え? まさか王様って……。



「視えたの?」


「え、ええ。まあ、はい」


 聞きづらい事よく聞いたねキスイちゃん。



「その視点は誰の視点? 未来さんも同行したの?」


 あ、そっか。未来予知ってリーダーちゃんが見ていない未来は視えないのか。



「いえ。王が直接そう口にしたのではなく、その……補給部隊の隊長と調査役の方が……」


 ああ。そういう話をしてたってだけなのか。



「やっぱり直接乗り込んで王を打倒すべきじゃないかしら」


「「「「「「同感」」」」」」


「あはは~……」


 ロリコンは悪! こんな小さなフェアリスちゃんに欲情するだなんて討ち倒されても文句言えないよね!!



「フェアリス、こどもちがーの!」


 うんうん。そうだね。フェアリスたん。



「もー! カゲリいじわるー!」


 ごめんて♪



「ほら。隙を見つける度にイチャイチャすんじゃないわよ」


「影裡さんは軽薄です」


「カゲリちゃんの浮気者」


「小さいのは間に合ってる。影裡様にはボクだけで十分」


「シリアスの続かない子達ですわね」



「段々嫁増えてきたね。うちら遅れてる?」


「う~ん。そうね。けど心愛ちゃんと一緒なら嬉しいわ♪」


「ましろん!」


「心愛ちゃん♪」



「……」


 あれ? 武士道ちゃんだけあぶれてる? かも~ん♪ 私のハーレムに加わろうぜ♪



「……うむ」


 やったぜ♪



「ひっどい告白だわ」


「今のは無いです。幻滅です」


「本気でハーレム目指す気なの!?」


「影裡様が望むなら……ボクは……」


「これワタクシ達は既に加えられているんですの?」



「ましろん。どうする?」


「どうせなら皆一緒にがいいわね~♪」


「おっけ~♪ うちらも参加する♪」


「フェアリスも!」



 あはは♪ ……冗談だよ? 冗談だよね?

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