03-33.絶好調
水路作りは順調だ。
今度は泉作りの時のような反感は出なかった。直近に前例があったからだろう。喜んでくれて何よりだ。
同時に排水用の溜池地も作り上げた。これらの溜池は浄化施設も兼ねている。川に繋ぐ前に一度綺麗な水に戻すのだ。
この森の貯水池にはそういう作用が働くからね。特に浄水設備とかなくても、ある程度の穴を掘って水を流し込んでおけば勝手に綺麗な水に生まれ変わらせてくれるのだ。
一応、何度か繰り返してから川に流すことにした。
というわけで、町にも水洗トイレが誕生した。まだ公衆トイレだけど。それも水路に直接排泄して、後は水で流す方式だけど。毎度穴掘って埋めるよりずっと楽だよね。
各家庭に水洗トイレを設置するのもまだ少し先になりそうだ。というかそれは自分たちでやってもらうつもりだ。一軒ずつ上下水道を繋げていくなんてやってられないし。道路までは這わせたんだから後は自分たちでどうぞ。サポートは任せろ。
もちろん我が家のトイレは改修済みだ。とっくに。ダンジョン内に建てる新築どうしよっか。向こうにはこんな便利な浄化システム無いんだよね。
水路は町の周囲をぐるりと周り、一本の川に合流する形式だ。今後はここから川を伸ばしつつ、追加したところまでで溜池を追加していく。
一先ずは王都と正反対の方角に川を伸ばしていくことにした。出来ることならこのまま砂塵の壁まで一直線に伸ばしていきたいところだ。
森の外に出るまでには流石にもう暫くかかるだろう。その前に一旦遊びに行くことにした。プチお疲れ様会も兼ねている。適度に労っていかないとね。これこそ私が一番活躍出来る場面でもあるんだし。
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「綺透!? なんですかその格好は!?」
「何って何がよ。ただの水着じゃない」
「コンテストの時と全然違うじゃないですかぁ!? 押し倒しますよ!?」
「あれは影裡用に作った水着よ。負けちゃったんだから私に一番似合う水着を作り直したって構わないでしょ」
流石キスイ。狡賢い。
「何よ。影裡まで喜んでくれないわけ?」
そんなわけないじゃん♪ よく似合ってるぜ♪ キスイ♪
「そうですよ! 似合い過ぎです! ちょっと向こう行きましょう! 少しだけ二人きりに!」
「嫌よ」
「そんなぁ!?」
はいはい。仲良くね。
「えへへ♪ かげりん♪」
似合ってるぜ♪ 心愛ちゃん♪ おそろいだね♪
「うんっ♪」
かっわぁいい♪
「見て見て! カゲリちゃん! リーリャちゃんすっごいの!!」
うっわ。すっご。
……まあ、もう何度も見てるんだけどね。一緒にお風呂入ってるし。
けど何故だろう。水着を着ている方が何故か……ごくり。
「どうぞ。影裡様」
……今はやめておくよ。そういう約束だから。
「そうよ。下手なことしたら乱◯パーティーになりかねないわ」
その水着姿でよく言えるよね。
「あら。私なんかよりあの二人を見てみなさいよ」
……ぐへへ。
「いやぁ。圧巻よね。見慣れてる筈なのに」
だねぇ~♪
「なんですの。その視線は。コソコソせず堂々と見ればいいではありませんの」
「えへへ~♪ ちょっと恥ずかしいわぁ~♪」
堂々としたアリシアと、珍しく身体を縮こませる茉白ちゃん。いいね♪ 最高だね♪
「私だってぇ……」
そう。何故か子供っぽい水着を着ているせいで目立たないけれど、未来の胸も凄いのだ。急成長っぷりが。
「何故かってなんですかぁ……影裡に着せるために考えた水着じゃないですかぁ……」
「変えたいのでしたらお貸ししますわよ。ミクなら私のサイズも合うでしょう」
「是非!」
ダメ。未来は今日一日そのまま。
「なんでですかぁ!?」
似合ってるからに決まってるじゃん。可愛いぜ♪ 未来♪
「きゃんっ♪」
ちょろいな~。
「影裡殿」
お♪ 良いね良いね♪ 凜火が着るとセクシーだね♪
「不思議です。前回影裡が着たのと同じなのに」
「なるほど。そういう手もあったわね」
着る人によって印象が大きく変わる水着っていうのもいいもんだね♪
「「カゲリ♪」」
二人も良いね♪ 巫女風水着♪ お揃いにしたんだね♪
「「えへへ~♪」」
「なるほど……。綺透。私が作った影裡用の水着を着ませんか?」
「嫌よ。そんな子供っぽいの」
だいたいサイズ合わないっしょ。キスイの胸じゃ。
「あぁん?」
やべ! 逃げろ!
「待ちなさい!!」
「影裡♪ 手を♪」
頼んだ♪ 未来♪
「こら~!! 待てゴラァ~!」
「「きゃはは♪」」
「「「「「「「「「「え! えぇ!?」」」」」」」」」」
……あれ?




