表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
03.森林村発展編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

125/137

03-25.信賞必罰


「「「「「「「「「ゴブゴ~♪」」」」」」」」」



 ゴブリンたちは働き者だ。毎日毎日物資を運び込んでくれる。それも彼ら自身の意思で。楽ちん楽ちん♪



「彼らはダンジョンから供給を受けているそうです」


 つまり飲食の必要はないと?


「はい♪ ダンジョン内で暮らす限りは♪ ですが♪」


 なんて便利な存在なのだ。


「何かお返しがしたいですね♪」


 だね。反乱起こされても困るし。



「これも女神アルテミシアの策なのかしら?」


 だから言ってるっしょ。悪い神様なんかじゃないって。


「納得いかないわ」


 もう。キスイったら。


 少しは未来を見習って謙虚になろうぜ。


「何言ってるのよ。未来だってあの神には不信感しか抱いてないわよ」


「そんなことはありませんよ? 素敵な神様ではありませんか♪ 私たちを永遠に結びつけてくださったのですから♪」



 ……どうしよう。なんか不安になってきたかも。


「今更何言ってるのよ。危機感が足りていないわよ」


「なんですか? 綺透は反対なんですか? 私と一緒に居たくないんですか? 私のことが嫌いなんですか? 私は鬱陶しいですか? 本当は向こうに帰りたいんですか? 私の側より他の誰かの側に居たいんですか? どうなんですか?」


「えぇ……」


 こっわ……。


「ふふ♪ 冗談ですよ♪」


 本当にぃ~?



「そうだよ! この前聞き逃してたことがあったじゃん!」


 心愛ちゃんが突然大声を上げた。



「みくちー! きっすー! かげりんに何かしたの!? あの神様! 結局あの話はどういうことだったの!? りーたんが隠してることとも関係あるんでしょ!? 教えてよ!」


 あらま。ちゃんと聞いていたのね。高所にビビってそれどころじゃないのかと思っていたのだけれど。



「このままでは影裡が本当の神になってしまうのよ」


「えぇぇ~~!?」


 あっさり言うんだね。暫く内緒にしておくのかと思った。



「どういうことですの?」


「言った通りよ。影裡だけが神となるの。あのアルテミシアとかいう神は影裡を自分の側に置くつもりなのよ」


 だからそこは私がさ。


「言葉通りに受け取ってどうするのよ。本当に許してくれるとは限らないじゃない」


 私が神になった途端に皆から引き剥がすの?


「そもそも影裡が神に至るまでの時間だって不明瞭よ。私たちだけが寿命を迎えて先に逝ってしまうかもしれないし、或いは強制的に私たちだけを元の世界に送り返してしまうかもしれないじゃない」


 まあそうね。明確に約束してくれたわけじゃないもんね。


「そうよ。わかっているじゃない。アルテミシアは影裡が私たちを抱える事を止めはしないと言っただけよ。逆に言えばそれ以外について何一つ保証するつもりは無いって事なの」


 むむむむ……。



「リーリャさん。これでもまだ隠し事をするつもり?」


「……」


 どない? 記憶返してくれる?


「……必要ない。影裡様のお考えに変化はない」



「そう。このバカは一人で神に至るつもりだったのね」


「その件については物申したいところですね」


「何故ワタクシにまで黙っていたんですの?」


「影裡殿。信じておらぬのか?」


「かげりんの薄情者!」


「酷いわ。影裡ちゃん」


「私のことも? 置いてっちゃうの? カゲリちゃん?」


「カゲリ? いっしょにいられない?」


「カゲリは元々私たちの神様だよ? 見捨てるの?」


 待って。少し落ち着こう。どうどう。私も覚えてないことだからさ。裏切者みたいに言われても困るよ。



「影裡様は一人残らず手放すつもりはない。心配は無用」


「そういう問題じゃないわ」


「何故それをご自身だけで成し遂げようとしたのですか?」


 知らんてば。その部分の記憶は抜けてるんだってば。



「リーリャさん。答えてください」


「そうでなければ私たちが安心できる筈がないでしょう?」


「……影裡様は」


 いいよ、リーリャ。私が許可する。話せる範囲で話して。



「たとえ拒絶されようと全員を縛るつもりだった。だから口を閉ざした」


「私たちを元の世界に帰らせたくなかったのね」


「それが酷いことだと思ったから口を閉ざしたのですね」


「……正確には、神に至ることで取り戻せるようにしたかった。一度全員を元の世界に送り返した上で連れ戻すつもりだった。全員にあの世界での全てを捨てさせるつもりだった」


「「「「「「「……」」」」」」」


 それは……何と言うか……。ごめん、皆。



「でもさ、かげりん」


 なあに? 心愛ちゃん。



「うちらって、もう死んじゃってるんでしょ? 向こうの世界ではさ」


「「「「「「「……」」」」」」」


 それは……。



「ならありがとって言うべきじゃん。最後にもっかい、ママたちに会わせてくれるつもりだったんっしょ?」


 けど……向こうでそのまま暮らすことだって……。



「う~ん。うちはよくわかんないけどさ。それはたぶん出来ないんだと思うんだ」


 ……どうして?


「だってさ。人は生き返らないんだもん。普通はさ」


 ……それは……そうだけど。


「うちがいっぱい泣いてたの知ってるっしょ?」


 ……うん。


「なんとなくわかってたの。うちらはもう帰れないって。初めて神様が出てきた時にそれとなく言ってたじゃん? あれで思ったの。『ああ。やっぱり』って」


 ……そっか。


 心愛ちゃんは誰より元の世界を恋しがっていた。だからいっぱい考えたのだろう。私たちの誰よりも強い未練を以って考え続けていたのだろう。


 私たちが無意識のうちに避けていた問題をただ一人直視し続けていたのだろう。この半年以上もの間、誰もが目を逸らしていた現実に向き合っていたのだろう。



「あの神様は本当に悪い神様なんかじゃないと思うなぁ。もしかしたらちょっとばかし意地悪なのかもしれないけどさ。でもちゃんと教えてくれたもん。最初からさ。それもいっぱい気を遣ってくれてたんだと思うなぁ」


「過大評価よ」


 まあキスイ的にはそうだよね。


「どういう意味よ」


 なんかさ。ちょっと似てるよね。ミーシャ様とキスイ。


「はぁ?」


 小細工が好きというかさ。素直じゃないところがさ。


「一緒にすんじゃないわよ!」


「なるほど。同族嫌悪でしたか」


「未来!」


「影裡ちゃん。綺透ちゃん。未来ちゃん。話が逸れてるわ」


 そうだね。茉白ちゃん。



「まったく」


 まあまあ。


「ともかく影裡の目論見はわかりました。裏切りには罰を与えねばなりません」


 なんでさ。


「影裡が私たちを信じてくれなかったからよ。当然でしょ」


 だからその記憶は無いんだってば。悪いとは思ってるけど。


「問答無用です」


「何をさせようかしら。皆で考えてみましょう」


「「「「「「「「「さんせー♪」」」」」」」」」


 えぇ~……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ