03-21.相談と伝言
近頃の未来は以前にも増して張り切っている。キスイとの関係の変化や、私の成長が原因であることは間違いない。
「問題ない。影裡様はそのまま邁進して」
リーリャからもお墨付きが出た。結局リーリャは口を割っていない。
以前のように仕事も引き受けてくれているけれど、極力私の側に居てくれている。キスイへの好意も完全に定着したようだ。いっそ未来への好意も植え付けてしまおうかしら。四人でイチャラブするのも悪くないし。
「絶対駄目」
だよね。
「カゲリちゃん♪ カゲリちゃん♪」
どったのさくちゃん。今日はまたえらくご機嫌だね。
「見てこれ♪」
凄いね。釣り竿だね。格好良いね。
「でっしょ~♪ ティエラさんが作ってくれたの♪」
器用だね。流石だね。
「だよね♪ 今度釣りに行こうよ♪ この三人でさ♪」
もちろんいいよ♪ お弁当持ってピクニックだ♪
「お弁当はいらないよ? お魚釣るよ?」
そうだった。いっそ皆でバーベキューなんかどうかな?
「ううん。三人で居たいの」
おっけ~♪
「決まり♪ 約束だからね♪」
うん♪ 楽しみだね♪ さくちゃん♪
「うん♪」
リーリャも♪
「うん。ボクも楽しみ」
やったぜ♪
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「一日お休みですか。難しいですね。今はどうしても」
「こればかりはね。仕方がないわよ」
え~。
「千人の人々が新しい社会を形成している真っ最中です。家の数も足りていません。いつまでも共同住宅に住まわせておくわけにはいきませんから」
「日々問題も増えているわ。暫くこの忙しさは続くわよ」
そっかぁ~。
「あなたは実感しづらいのね。誰かしら側に置くようにしていたから」
「かと言って今の状況で影裡を出歩かせるわけにはいきませんから」
「そうね。そこは計画通りに進めないとよね」
いっそ神らしくしなければ力は減っていくのかな?
「失った分を取り戻すには時間が掛かり過ぎるわ。おいそれとは試せないわね」
「そもそも必要もありませんし。影裡は神様らしくしてください」
神様らしくってなんだろうね。
「今更何言ってるのよ」
いやさ。定期的に遠目で姿を晒してはいるけどさ。
「影裡の中で明確な神様像がイメージ出来ないなら問題よ」
「そうですね。そこが引っかかっているのであれば、解消することでより良い結果を生み出せるかもしれません」
影裡ちゃんは影裡ちゃんが大好きだぜ♪ ってだけじゃダメなんだよね。
「足りないわね」
「本当に変わりましたね」
ふふふ♪ 二人のお陰さ♪
「皆のお陰です」
わかってるって♪
「私のお陰よ」
わかってるって♪
「調子のいいヤツ」
キスイも遠慮が無くなってきたよね。
「親友だもの」
そうだったね♪ 親友だもんね♪ えへへ♪
「影裡。綺透」
「はいはい。未来もね」
大親友だぜ♪
「やりました♪ 綺透より上ですね♪」
「ちょっと!!」
じゃあキスイは大大親友ってことで。
「なによそれ」
「納得いきません!!」
はいはい。二人とも大大大大好きだぜ♪
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「カゲリ!」
やあ、ティエラ。今日も巫女服似合ってるね♪
「ふふ♪ なに突然♪」
そろそろ答えを貰えるかな♪ マイハニー♪
「え~♪ 困っちゃうな~♪」
ふふ♪ もう一押しだね♪
「そんなことよりだよ!」
あら。真面目な話みたいね。そんなことって言い方には物申したいところだけど。
「ごめんごめん! それでね! フェアリスがね!」
もしかしてまた?
「一瞬だけ! すぐ帰っちゃったの!」
ミーシャ様、トリウィア様の目を盗んで接触を試みたのかな?
「伝言なの! 今晩だよって! 皆で来てって!」
皆で? 来て? もしかして空の上に? 満月だから?
「そう! たぶん!」
なるほど。そろそろまたご褒美タイムかな。
とにかくわかったよ。ありがとう、ティエラ。皆には私から伝えておくよ。
「ううん! カゲリで最後だよ!」
ありゃ。そっすか。ご苦労さま。




