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異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
03.森林村発展編

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03-17.堂々巡り




「必要ない。綺透は愛されるべき存在。今までが間違っていた」


 あ、察し……。


『ちょっと。どうすんのよこれ』


 どうって言われてもなぁ……。



「そういうわけなの。だからリーリャちゃんのことは任せておいて。私がチューニングしとくね♪」


 さくちゃんはリーリャを連れて去って行った。


 いいんだろうか。リーリャには私の側に居るようにと言って連れ戻したのに。



「悪かったわね。私のせいで」


 なんでさ。


「……いえ。違ったわね。全て影裡のせいだったわね」


 どったん。らしくないじゃない。


「あんたのせいだ! っつってんでしょうが!」


 ごめんて。キスイも情緒不安定だなぁ。



「仕方がないわね。心愛さんと茉白さんに意見を聞いてみましょう。あの状態から正気に戻れた二人なら何かわかるかもしれないわ」


 おっけ~♪




----------------------




「何か? どうかなぁ~。う~ん~」


「私はね。元々皆大好きよ? もちろん綺透ちゃんのこともね。本当よ?」


 もちろん信じてるぜ♪ マイハニー♪


「うふふ♪ 影裡ちゃんご機嫌ね♪」


 もちろん君に会えたからさ♪ マイエンジェル♪


「あらあら♪」


 おっ♪ ふわふわ♪ 茉白ちゃ~ん♪



「おい」


「まあまあ。落ち着いてきっすー」


 何故か心愛ちゃんはキスイを抱きしめた。



「ちょっ!? 心愛さん!?」


「大丈夫。大好きだよ。きっすー」


「なっ!?」


 ダメじゃん。戻ってなかったんじゃん。精神状態が落ち着いただけだったんじゃん。


「冷静に分析してる場合じゃないでしょ!?」


 でもさ。


「でもじゃ!」


「きっすー」


「っ!? 離して、心愛さん」


「うん。わかった」


 心愛ちゃんはあっさりと引き下がった。



「誰も最初から嫌ってなんていなんよ。きっすーのこと」


「……わかってる」


「そっか♪ ならよかった♪」


「……ありがとう。心愛さん」


「♪」




----------------------




 結局茉白ちゃんと心愛ちゃんからも有益な情報を得ることは出来なかった。



「アリシアさんと凜火さんにも……いえ」


 聞かないの?


「……ええ」


 未来ちゃんを元に戻すのは諦める?


「それは無理よ」


 ならどうしよっか。


「どうしようもないわ」


 あらら。


「暴走、あの正気を失ったようにすら見えた態度って、結局のところ抑えきれない強烈な感情の影響よね」


 そうだね。


「現状はそれが馴染んだ結果にすぎないわ」


 無くなったわけではないだろうね。だからリーリャや心愛ちゃんたちだって。


「ええ。元から自分たちの感情だったとでも言うかのように落ち着いているのよ。既に影裡の植え付けた感情は心の深いところにまで浸透してしまったの。後は出力の問題ね。未来さんが元々情熱的な質だからああやって示しているだけよ」


 だろうね。


「影裡。私の嫌いなところをあげてみなさい」


 あるわけないじゃん。


「真面目な話よ」


 無理。一個も無い。怖くて嫌だなって思う事はあっても、嫌いになんてなれる筈がないんだよ。


「……そう」


 ごめんね。力になってあげられなくて。


「あなた自身の事よ。皆あなたの恋人よ。他人事みたいに言わないで頂戴」


 ごめんて。そんなつもりは無いんだよ。本当に。


「……そうよね。ごめんなさい」


 少し休もっか。それから落ち着いて考えよう。


「言ったでしょ。どうしようもないの」


 諦めるの?


「元には戻せないと言っただけよ」


 つまり?


「元の形に近づけることは出来る筈よ」


 嫌われたいの?


「そんなわけないでしょ。そうしなきゃいけないって話よ」


 なんでさ。


「あなた! 自分で言ったことじゃない!」


 けどさ。考えてみてよ。


「なによ?」


 あれって元はと言えば私の好意なわけじゃん?


「だから問題だって言ってるんじゃない。もっと穏やかなものを想定していたのよ。八人で分けた上で人格まで歪ませてしまうものだとは思わなかったわ」


 ふふん♪ 恐れ入ったか♪


「ねえ、影裡。私たちって今、こんな話してる場合じゃないのよ? 本当は影裡の件を話し合わないと。リーリャさんから色々聞き出さないとならない筈なのよ?」


 それは無しって言ったでしょ。


「リーリャさんの件はね。それでも放っておけるわけないじゃない」


 だから未来ちゃんを正気に戻したいの? 頭ピンクじゃ問題に集中出来ないから?


「そうよ」


 考えすぎじゃないかな。未来ちゃんは出来る子だよ?


「いいから聞きなさい」


 はいな。


「未来さんは確かに優秀よ。その分一度暴走を始めるとそう簡単には止められないわ」


 それはまあ。確かに。仰る通りで。


「これは必要なことなのよ」


 ねえ、私にその手の話題逸らしは通用しないよ? 未来ちゃんでもあるまいし。



「……」


 ……。



「……何の話かしら」


 キスイ。


「……なによ」


 諦めて受け入れたら?


「それは嫌だって言ってるじゃない。影裡だって」


 そうだね。気持ちはわかるよ。けどさ。あれは私の感情だからさ。キスイに受け入れてもらえないのは悲しいなって。たとえ持ってる人が違うとしてもさ。


「……なによそれ」


 私は全力でキスイを愛するよ。たとえ皆の心に私の好意を植え付けてでもね。


「全部が影裡の好意だって言うの?」


 そう言ってるじゃん。だから受け入れて♪


「……そう考えたら悪くもないかしら」


 でっしょ~♪


「バカね。冗談よ」


 なんでさ。


「言ったでしょ。私は一途なのよ」


 つまり問題ないのでは?


「あるのよ。大有りよ」


 平行線だね。


「影裡のせいよ」


 それはもうわかったってば。


「なんとかして」


 う~ん。普通にコントロールしたら? 今まで通りにさ。キスイはそういうの得意じゃん。


「……簡単に言ってくれるわね」


 だって簡単でしょ♪ キスイだもん♪


「まったく……」


 ふふ♪ 頑張れ♪ キスイ♪

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