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異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
03.森林村発展編

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03-16.消えない好意




「影裡さん♪ 綺透さん♪」



 未来ちゃんだけ戻んなかったね。


「意外ね。心愛さんと茉白さんはすっかり元通りなのに」


「なんの話ですかぁ~♪」


 私とキスイを抱きしめて嬉しそうに笑う未来ちゃん。



 さては元からキスイの事も好きだったんだね?


「当たり前じゃないですかぁ~♪」


「本当にそうかしら? 酒でも飲んでるんじゃない?」


「なに言ってるんですか~♪ ちゅっ♪」


 あ! 未来ちゃん! ダメだよ! キスイにキスしたら!


「も~♪ 影裡さんったら♪ ちゅっ♪」


 未来ちゃんは何度も何度も私とキスイに口付けてきた。この浮気者め。


「元はと言えば影裡のせいよ」


 それは認めるけどさ。心愛ちゃんと茉白ちゃんが正気に戻ったのに、なんで未来ちゃんだけこのまんまなのさ。やっぱりキスイのことが元から好きだったってだけじゃ説明つかない気がするんだよ。


「割合が多かったんじゃない?」


 分配ミスかぁ……。


「リーリャさんもまだ完全には吹っ切れてないわよ?」


 そこもよくわかんないんだよね。相性かな?


「未来さんが一番弱くて、リーリャがその次で。心愛さんと茉白さんも一時的には前後不覚に陥って。他はほぼノーダメージで。中でも灯里さんは一切動じていなかったのよね」


 なら私への愛の深さかな? 未来ちゃんは恋に恋する部分も多分に含まれていたのかも。


「未来さんが最下位なのかどうかはともかく、リーリャさんの方が説明つかないわね」


 リーリャは直接流し込まれたから例外じゃない?


「それもあり得るのよね」



「も~! 二人だけで話すのやめてください~!」


 これやっぱりまだ正気じゃないよね。


「未来さんだけ精神汚染への耐性が極端に低いのかしら」


 可能性はあるね。愛の深さは関係ないのかも。


「影裡さん! 綺透さん!!」


「はいはい」


 なでなで。


「えへへ~♪」



 植え付けられたのは本当にキスイへの好意だけなんだろうか。謎だ。




----------------------




「おはようございます♪ 影裡さん♪」


 お。今朝は普通か?


「何の話です?」


 いやほら。昨晩のさ。


「?」


 まさか覚えてない? 本当にお酒でも飲んでたの?



「私が何かし……あ! 綺透さん!」


 未来ちゃんは私を放って駆け出してしまった。



「おは……ちょっと。なんで抱きつくのよ」


「おはようございます♪ 綺透さん♪」


 ダメだ。何も変わってない。



「茉白さん」


「う~ん……」


 一応治癒のスキルを使ってみてくれた。当然変化はなかった。



「ダメね~」


 精神異常系には効果が無いようだ。



 リーリャ。一か八か。


「ダメ」


 こっちもか。



「綺透さん♪ 綺透さん♪」


「わかったってば。もう」


 小さな妹に懐かれるお姉さんみたいだ。こうして見ると間違いなくキスイにお姉ちゃん属性は無いよね。こんなに甘えてくる未来ちゃんを持て余してるし。


「戸惑ってんのよ。わかるでしょ」


 困ったもんだよね。


「何が困るのですか? 私が綺透さんを好きでいることがですか?」


 頭脳は据え置きか。賢いね。正気を失ってても。


「関心してるばあいじゃないわ」


「いいじゃないですか♪ 皆仲良くしましょう♪」


 もしかしてわざとやってる?


「何がですか?」


「少し離れなさい」


「嫌です♪」


「あなたは影裡の恋人でしょ」


「綺透さんも恋人にしました♪」


 既に決定事項らしい。



「なによそれ」


「離しませんよ♪」


 これは別に正気を失っているけでもないのかもしれない。



「王は一人よ。影裡だけ」


「ならば私が王となります♪」


 未来ちゃんが?


「いけませんか?」


 そりゃそうでしょ。簡単に奪われちゃうもん。


「そんなわけないでしょ。論外よ。影裡だから務まるのよ」


「それもそうですね♪」


 軽いなぁ……。



「思い出しなさい。未来さんは影裡のハーレムに加わったのよ。一度でもそう誓ったのだから違えることは許さないわ」


「ハーレムのメンバー同士で仲良くしてはいけないと?」


「そこまでは言わないわ。一線を越えなければね」


「灯里さんとリーリャさんや、茉白さんと心愛さんだって」


「他所は他所。うちはうち」


「他所なんてありません。皆で家族です。運命共同体です」


「聞き分けなさい」


「横暴です」


「勝手なことを言い出したのは未来さんでしょ」


「こうなった原因は影裡さんです。つまりハーレムの主が推奨していることなのです」


 なるほど。一理ある。


「ちょっと」


 でもだよ?


「やかましい」


「ダメですよ♪ 綺透さん♪ あんまり影裡さんに乱暴なことを言ってはいけません♪」


 未来ちゃんは「ちゅっ」ともう一度キスイに口付けて、少しだけ離れた。



「私諦めませんから♪ 影裡さんも綺透さんも纏めて私のものにしてみせます♪」


 そう言い残し、ご機嫌な足取りで立ち去った。



 まあいっか。


「よくないわよ。何諦めてんのよ」


 あんな幸せそうな未来ちゃん見てたらさ。


「影裡が幸せにするのよ。私じゃないわ」


 一緒にやろうぜ♪


「嫌よ。私は影裡一筋だもの」


 自分だって粉掛けてたじゃん。


「冗談よ」


 嘘つき。状況次第のくせに。


「全ては影裡を独り占めする為よ」


 前にも言ってたね。そんなこと。ならいいじゃんさ。


「よくないのよ。全然違うのよ。こんなのは」


 よくわかんないなぁ。


「作戦を考えましょう」


 わざと嫌われるの?


「ありがちね」


 まるで他の案があるみたいに。


「無いから考えようと言っているんじゃない」


 仕方ない。手伝ってあげましょう。


「影裡も本気でやりなさいよ。あなたにとっては未来さんを取り戻す為の大事な作戦よ」


 別に良いんだけどなぁ。私は皆で恋人になるのでも。


「嫌よそんなの」


 わかった。キスイは嫌われたくないんだね。


「……」


 本当に恋人になんかなったらボロが出るって考えてるんでしょ。


「そんなんじゃないわ」


 好かれたいからこそ、偽りとわかりきった感情では満足できないんでしょ。私とおんなじだね♪


「そう思うなら助けなさい」


 案外明日になれば忘れてるかもよ?


「そうならないかもしれないじゃない」


 そうだね♪ いいよ♪ 私も一緒に考えてあげるよ♪


「リーリャと灯里さんにも手伝ってもらいましょう。


 未来ちゃん浄化作戦会議だね♪


「浄化って言うのはやめなさい」

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