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異世界合宿サバイバル ー チートお嬢様たちに溺愛された日陰少女のハーレム異世界復興譚 ー  作者: こみやし
03.森林村発展編

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03-03.トントン拍子




「ティエラさん。留守をお願いしますね」


「うん♪ 任せて♪」


 ティエラは残ることになった。未来ちゃんが全員って言っていたからティエラも来るのかと思ったけど。王都の案内役がいれば何かとやりやすいだろうし。



「心配は要りません♪ 計画は万全です♪」


 フェアリスちゃんは必要なんだね。


「あの村は特に閉鎖的ですから。時間短縮の為にはどうしても外せなかったのです。とはいえ、フェアリスちゃんは王都にまでは連れて行きません。村までです」


 そっか。残って説得しておくんだね。


「村には凜火さんにも残っていただきます」


 マジ?


「一度フェアリスちゃんのご両親とも会っていますから」


 だからってなぁ~。


「不安ですか?」


 そりゃまあ。


「大丈夫です♪ 凜火さんは上手くやってくださいます♪」


 私の凜火だよ。外泊させるなら先に言っておいてくれないと。


「計画は一緒に話し合ったじゃないですか。影裡さんは灯里さんとイチャつくのに夢中で聞いていないようでしたが」


 そんなぁ!?


「土壇場になってぐずらないでください」


 本当に大丈夫なの? 王都に乗り込んだら見つかっちゃうんでしょ?


「本当に全然聞いてませんね。だからこそですよ。前回同様王都を飛び出すと同時に最高速でかっ飛ばします。村に滞在できるのはごく限られた時間だけなのです。フェアリスちゃんだけでは説得しきれません。凜火さんが必要なんです」


 ごめんて。


「出発しますよ。これ以上は移動中に説明しますから」


 うん。ありがとう。けど未来ちゃんは忙しいでしょ? 殆どずっと未来視を使い続けるつもりなんだろうし。リーリャとキスイから聞いておくから未来ちゃんはそっちに集中していてね。


「仕方ありませんね。そうさせて頂きます」


 全部終わったらいっぱい褒めてあげるからね♪ 好きなだけキスしていいからね♪


「言いましたね♪ 違えさせませんよ♪」


 もっちろん♪


「さあみなさん! 出発です! 一分一秒でも早く戻りましょう!!!」


「「「「「「「「お~~~~!!!」」」」」」」」


 お~!




----------------------




 予定通りフェアリスちゃんの生まれた村に二人を残し、私たちは補給部隊について王都へと向かった。



 調査員さんも居たね。普通に。


「はい。今回彼も回収する予定です。情報収集は十分です」


 スパイを任せておいたんだもんね。もう結構な情報を集めてくれた筈だよね。


「やることが多いわね。トラブルとかないといいのだけど」


 あんまりそういうこと言い出すとフラグになっちゃうよ?


「そうね。気を付けるわ」




----------------------




 おかしい。


「おかしいわね」


「何もおかしくありませんよ? 全て計画通りですよ?」


 だからおかしいんじゃん。


「そうね。トントン拍子過ぎるわ」


「私の力を疑っていたんですか?」


 そうじゃないけどさ。


「そうじゃないのよ」


「わかるように話してください。何が問題なのですか? 無事王都に潜入し、入口で気付いた追手もまいて、反乱組織の方々とも打ち合わせを済ませ、一晩を無事にやり過ごしました。後はもう一晩過ごし、明日の朝一で希望者を回収して脱出するだけです」


 完璧過ぎるよね。


「何か見落としはないのかしら」


「ありませんよ。何度も未来視で確認したんですから。私たちは無事に家まで帰りつけます。信じてください」


 もちろん信じてるなってば。


「スパイとか紛れ込んでいないかしら? 数カ月後に本性を現すような奴とかいたら気付けないでしょう?」


「気付いた時点で洗脳下に置けば問題にはなりえません」


 さらっとそういう選択肢が出るようになったよね。みんな逞しくなったものだよね。


「それは仕方ないわよ。こんな世界だもの」


「どうしても何かあると言い張りたいのですね」


 こういう大事には困難が付き物だからさ。


「半年後に王都が滅んでいる可能性はないかしら?」


「……」


 未来ちゃん?


「……視えません」


「まあ元々半年も先は視えないものね。仕方ないわよね」


「いえ。これはそうではありません」


 え?


「今までと感覚が違います。これまで遠い未来はボヤケて掠れて判別出来なくなっていくようなものでした。しかしこれは違います。完全な真っ暗闇です。何かに塞がれているのでしょうか。それともまさか……」


「未来さんが亡くなっているの?」


 なんで!? どうしてそうなるの!?


「わかりません。少しずつ遡ってみます」


「冷静ね。安心したわ」


 なんで二人ともそんな!?


「大丈夫です。これまで変えられない未来など存在しなかったのですから」


「やっぱり何か見落としがあるのよ。今のうちに気付けて良かったじゃない」


 良くなんかないよ!?


「落ち着きなさい。影裡がそんな調子じゃ未来さんが集中できないでしょ」


 けどぉ……。



「え……影裡さん……」


 なに? 私がどうしたの?



「……いえ。なんでもありません。先程のは気の所為だったようです。また未来が視えるようになりました。王都も当面は無事に存続しています」


「本当にコロコロ変わるものね。未来って」


「だからこそこのスキルは役立つのです」


「ある意味未来さんは未来の支配者よね」


「確かにそうかもしれません。私の思い込み一つで未来は変わるのですから。これまでだって私が一月後に王都の人々を連れ出すと思い込めばそんな未来が視えていたのです。それを何度も繰り返して半年もの間騙し騙しやってきました。その都度未来は変わっていたのです。たとえ私の脳内にしか存在しない映像なのだとしてもです」


 だからって油断したらダメだよ。


「はい。もう二度と心配はかけません」


 内緒にするのもダメだよ。約束してくれる?


「もちろんです♪ ちゃんと相談しますよ♪」


 「私に」相談するんだよ。はい復唱。


「私に相談します♪」


 バカにしてるの?


「影裡さんに相談します」


 よろしい。約束破ったら一番最後にするからね。


「なんでそんな話になるんですかぁ!?」


 他の全員を抱いた手で未来ちゃんを抱きしめちゃうんだからね。


「具体的に言わないでください! 想像しちゃうじゃないですかぁ!」


「言う程具体的だったかしら?」


「もう寝ますわよ。明日も早いのですから」


 は~い。


「影裡さん!」


 はいはい。寝ようね未来ちゃん。


「もう! 意地悪です!」


 未来ちゃんが誓いを守ればいいだけの話じゃない。簡単でしょ。


「信じますからね!」


 まあ誰かしらは一番最後になるんだけどね。


「「「「「「……」」」」」」


 ありゃ? 皆? どしたん? 寝ないの?

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