第5章 SE、身の程を知らされる。
ふと気づいた。
俺のPixelで、彼らの情報を読み取ることができるのではないだろうか。
思い立つとすぐに、俺はPixelを手に取り、3人を撮影した。
「……これは何をしている?」
戦士レオが怪訝な顔で問いかける。
「いろんなもののステータスを見ることができる魔法の道具だ」
俺は少し戸惑いながらも、正直に答えた。
戦士レオはきょとんとした表情のまま。
僧侶リオンは微笑を崩さず、どこか静かな落ち着きを保っている。
魔法使いルナは目を輝かせ、Pixelの画面を興味深そうに見つめていた。
この瞬間、俺は自分の持つ“異能”が、異世界でどれほど役に立つかを、漠然と理解し始めていた。
俺がPixelで3人を撮影すると、画面に不思議なコードが浮かび上がった。
CSSのような形式で、彼らの属性情報が細かく記されている。
#レオ {
職業: 戦士;
性別: 男;
戦闘力: 50;
}
#リオン {
職業: 僧侶;
性別: 男;
戦闘力: 20;
信仰: 50;
}
#ルナ {
職業: 魔法使い;
性別: 男;
戦闘力: 10;
魔力: 50;
}
さらに、装備や所持品なども表示されていた。
レオの剣や鎧、リオンの聖なる杖、ルナの魔法杖やローブ。
画面を見ているだけで、戦力の全体像や、得意分野まで一目で把握できる。
俺は内心で感心した。
こんな道具があれば、未知の世界で生き延びる可能性はぐっと高まる。
同時に、これが異世界での戦いにどれだけ役立つのか、期待と不安が入り混じる。
俺はPixelの画面を少し傾け、3人に見せた。
「ほら、こうやって装備やステータスが一目で分かるんだ」
戦士レオは画面を覗き込み、眉をひそめながらも感心した様子でうなずく。
僧侶リオンは微笑を崩さず、静かに目を細めて情報を確認している。
魔法使いルナは目を輝かせ、Pixelの画面をまるで宝物でも見るかのように見つめた。
「なるほど……便利な道具だな」
レオが低く感心の声を漏らす。
「これは……確かに戦いの参考になる」
ルナが興奮気味に呟く。
リオンは相変わらず落ち着いているが、軽くうなずき、こう付け加えた。
「使い方次第で、助けになるだろう」
俺は小さく頷き、胸の中でほっとした。
異世界の仲間たちに、こんな形で自分の力を示せるとは思わなかったからだ。
そうすると、当然のことながら、自分のステータスが気になった。
俺は早速、Pixelで自撮りをする。
画面に表示されたのは、、、。
#マイト {
職業: 村人;
性別: 男;
戦闘力: 5;
}
「……村人、戦闘力たったの5、ゴミ…」
俺は思わず声に出して呟いた。
3人の冒険者たちは、まあ、そんなとこだろう、という表情を浮かべていた。
俺は小さく苦笑いを浮かべた。
なるほど、異世界での自分の立ち位置は、今のところ“雑魚村人”なのか……。




