表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あの部屋とこの部屋

作者: 寿々喜 節句

君がこの部屋を出て行ったということは、この部屋はもうあの部屋ではなくなったということだ。

お互い納得の結論だったはずだけれど、残された私はどう受け止めればいいのかわからなくなってしまった。

冷蔵庫の位置も中身も、テレビの向きも、椅子とテーブルの間隔も、全てがあの部屋のまま。

この部屋に足りないのはたった一つだけ。

そのたった一つが、あの部屋とこの部屋を分ける決定的なシンボルだった。

今日も一人、あの部屋に似たこの部屋で眠る。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] なるほど。レビューを書きたくなる気持ち、わかりますね。 [一言] とても一言では言い表せない想いが、浮かんできます。 物で人の心は満たされない。
[良い点] あー! これですなぁ!! 私が前から書いてみたいと思ってたやつ。 悲しいとか、涙とか、切ないとか、 そういう直接的なワードを使わずに淡々と違いを述べてある。 なのに、ぐっとくる喪失感…
2021/08/16 06:47 退会済み
管理
[良い点] とても切なくて、とても美しい、良い作品ですね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ