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静かに過ごしたい冬馬君が学校のマドンナに好かれてしまった件について  作者: おとら@9シリーズ商業化
冬馬君は友達のために……

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冬馬君は親友を信じる

 そして、翌日の月曜日を迎えた。


 午前中の授業を受け、お昼の時間になる。


 いつものように空き教室にいると、真司さんが入ってきた。


「よう、冬馬」


「あっ、真司さん」


「先生、こんにちは!」


「おう、清水。相変わらず仲が良いことだ」


「今日は遅かったですね?」


「……まあな……さて、俺に言うことはないか?」


 ……怒った表情をしているな……。

 これは、どっかから漏れたな……。


「……誰から聞きました?淳さんですか?それとも蓮二さん?」


「なんだと?お前、アイツらに会ったのか?」


「はい?……しまったな……ミスったか」


 てっきり、その話だと思ってしまった……。

 できれば、真司さんには知られたくなかったんだが……。


「いや、その話で合っている」


「はい?……じゃあ、誰から聞きました?」


「しまった……俺としたことが……少し焦ったか」


「えっと……2人してどうしたの?」


「あー……冬馬、そんなことはどうでも良い。で、森川がタチの悪い男につかまったそうだな?」


「え、ええ、そうです……まあ、いいか。知られちゃってるなら」


「どうして俺に言わない?あそこは俺の元庭だぞ?淳に蓮二も、俺に言ってこなかったし……」


「当たり前のことじゃないですか。真司さんは、今は学校の先生なんですよ?無茶したら大変じゃないですか。クビになったり……だから、俺も言わなかったし……真兄は、聞いたら飛び出していきそうだし。俺、真兄に迷惑かけたくないから……」


「冬馬君……そうだったんだ……」


「バカヤロー!いらん気を使うな!たくっ、アイツらもだ……だが、感謝する。俺のことを考えてくれたんだな。で、これからどうするんだ?」


「とりあえず、アジトはわかりました。あとは……潰しに行くだけです。ただ、いつかはまだ決まっていませんね」


「そうか……よし、俺も付いて行こう」


「ハァ!?教師が暴力沙汰とかマズイだろ!?どっかのグレー○ティーチャーじゃないんだから!」


「もちろん、手は出さん。だが、抑止力にはなるだろう。これでも有名人だからな。俺がいれば、タイマンに持っていけるかもしれないしな」


「……確かに、助かるけど……」


「それに、彼女の顔を見てみろ?」


 俺が綾を見ると……。

 とても心配そうな瞳で、俺を見つめていた……。


「と、冬馬君……わかってたことなんだけど、喧嘩するんだよね?怪我とか心配……もちろん、私が頼んだことなんだけど……でも、怪我とかして欲しくないの……ワガママだね、私……」


「ほらな?」


「綾……わかった。では、真司さん……その時は頼みます」


「先生!お願いします!」


「おう、任せておけ。それに学校でも問題になってきている。ガラの悪い連中が帰り道にいたりするとな……明日のホームルームの時間に伝える予定だ」


 ……これはこれで良かったのかもしれない。

 しかし……一体誰から聞いたんだろうか?

 そして、先生の間でも問題になってるのか……アキみたいな被害者がいるのかもな。



 そして放課後を迎える。


「綾、今日は森川と帰るんだよな?」


「うん!ねっ?」


「そうだよ〜、吉野も来んの?」


「いや、俺は野暮用があってな。ただ、綾が心配なのでボディーガードを用意した。最近、帰り道に物騒な奴らが多いようなのでな」


「ガハハ!冬馬!来たぞ!」


「あれ〜、あれって柔道部の……?」


「あっ、冬馬君の友達の……」


「浜中剛真だ!よろしく頼む!」


「だからうるせえよ。女子2人がビビるだろうが」


「す、すまん……」


「ううん!平気だよ!ねっ?」


「うん、アタシも平気〜。男らしくて良いんじゃない?」


「そ、そうか」


 ……おや?剛真の様子が変だな……まさかな。


「綾〜?愛されてるねー?」


「もちろん、愛している」


「ひゃい!?あ、あい、あぅぅ……!」


 ……まあ、お前の護衛でもあるんだがな。





 その後剛真に任せて、俺はアキと合流する。


「おう、待たせたか?」


「いや、平気だ」


「女子達が中々離してくれなくてなー、参ったぜ」


「相変わらずだな……よし、行くか」


「良いけどよ……どこに行くんだ?」


「まあ、たまには俺が決めても良いだろ?ついてきな」


 アキを連れて、地元の駅に到着する。


「おい、冬馬……」


「ん?どうした?」


「いや……なんでもない」


 ……おそらく、この辺はマズイと思っているんだな。

 そしてアキを連れて歩いていると……ドンピシャだ……!

 あの2人がいた……!


「あれ〜?暁人君じゃないですか〜?」


「おっ、連れもいるじゃん!ちょっと来いよ」


「ちょっ!?こいつは関係ない!」


「はい、静かに〜……バラまいちゃうよ?」


「アキ、行くぞ」


「しかし、お前はもう……」


「いいから」


「おっ、友情ですか〜。お前にいたんだね〜でも、これが原因でいなくなるね〜」


「だな!おら、早くしろ。警察が来る前にな」


 大人しくついていき、ひと気のない場所に出る。


「ほら?お金は〜?」


 ……癇に障る喋り方をする奴だな……!

 人の神経を逆なでするように話しやがる……!


「……ない」


「おい、次会う時までに持っておけと言ったよな?」


「ねえ、君〜……知ってる?こいつ、人の女を寝取ってたんだよ〜。それも無理矢理にね!」


「ち、ちが」


「馬鹿か?お前ら。俺の親友がそんなことをするわけがないだろうが……!」


「冬馬……また、お前はそう言ってくれるのか……」


「……雰囲気が変わったね」


「あん?どういうことだ?」


「おい、屑共。場所を変える、ついてこい」


「あぁ!?てめー!なんつった!?」


「君……死にたいのかな〜?」


「なんだ?怖いのか?なら、ついてこなくていい。俺らは帰るだけだ」


「き、貴様……!」


「哲也、落ち着け。良いよ〜、ついて行こうじゃないか」


「と、冬馬……お前……」


「アキ、安心しろ。誰も信じなくても、俺だけはお前を信じる」


「ッーー!!ウゥ……」


「おら!行くんじゃねえのか!?」


「あれ〜?泣いてるのー?まだ、早くない?」


「ほら、行くぞ」


「あ、ああ……ありがとな……」


 ……よし、ひとまず挑発には成功した。


 あとは、あそこに連れて行けば……。


 覚悟しろよ……俺の親友を恐喝したことを後悔させてやる……!

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