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12話 親子愛がすごい

稚拙な文ですが読んで頂けると嬉しいです!

次回からバトルシーンなので熱くワクワクできる展開を書けるようにがんばります!


「(ーーーーーすごいスピード!!!)」


ロックスはニマを抱えたまま、全力で街中を駆ける。


時には、住宅街の家の屋根の上までジャンプして上りその上を風のごとく駆けていく。


今のロックスはニマに強化魔法をかけられ、今までの感じたことない感覚と力を感じながら全身全霊を持って、足を次々前へと踏み出している。


その速度はニマがジグ抱えられたまま走っていた時とは少し劣るものの、少し喋ろうとしたら舌を噛みそうになるほどの速度だった。


「(ジグさんに強化魔法かけた後動けなくなってたから、かなり抑えて魔法をかけたはずなのにこのスピード・・・この人ただの優しい人じゃない・・・!)」


そしてあっという間にロックスの自宅へと到着する。


「ハナッ!!!」


ロックスはドアを蹴破り家の中へ入る。するとそこには


「・・・!!ハナッ!!」


ロックスの娘だろうと思われる少女に、ロックスはニマをその場に降ろし、慌てて駆け寄る。



「ごめん・・・お父さん・・・ごめんね・・・」


全身傷だらけの少女にロックスが今にも泣きそうな顔で声をかける。


「なんで謝る・・・!くそっ!誰がこんな・・・!」


「“お母さん“、守れなかった。」


「!!」


ハッとなり、ロックスは家の中を見回す。


そこにはいつも鉢に植えられいるはずだった、愛しの妻が見当たらなかった。


その事にロックスは最悪の想像をする。


「もしかして・・・」


「ここに来たヤツら・・・“お母さん“のこと『商品』って言ってた・・・多分闇オークションか何かの商品にしようとしてるのかも・・・」


「・・・!!!」


ロックスの額に血管が浮き出て、歯をギリッと食いしばる。


ロックスの妻、それは人間が完璧に木の変質魔法に侵された姿。すなわち、木の形をした人、人の形をした木。


傍から見れば、世にも珍しい人間の形をした観葉植物。頭のおかしいマニア達の需要は高いだろう。


それらのことを一瞬で理解したロックス。



「・・・ハナ。襲われたヤツらがどこに帰っていくか、なにか手がかりないか。」


「へへ・・・一方的に殴られるフリしてコソッとポケットの中に入ってた鍵をくすねたよ・・・」


そう言ってハナはロックスに鍵を渡す。

その鍵には宿屋の名前と、部屋番号がしっかりの刻まれていた。


「お前は自慢の愛娘だ・・・


もうすぐしたらここにうちの隊の奴らが来る。そいつらに治療してもらってくれ。」


「分かった・・・。行くんだね、お父さん」


「世界一可愛い奥さんと娘の為だからね、八つ裂きにしてくるよ」


「あの・・・」


完全に場から孤立していたニマ。


目の前でとんでもない親子愛のストーリーを見せられ、完璧にニマがいるべき空間ではなくなったことにニマが気まずさを感じ、ようやく声をあげることができた・・・。


「私・・・ここから出た方が良くないですか・・・?」


「何言ってるんだニマちゃん、まだ仕事は終わってないぞ。」


「へ?わぁ!?」


「またかゲ!!」


先程と同じように抱えられるニマ。そして同じように悲鳴をあげるナル。



「ニマちゃん、ごめん、もう少しだけ力を貸して欲しい。


向こうがうちの愛娘が鍵をとったことに気が付くのも時間の問題だろう。


そうなったら見つかる前に一刻も早く場所を移すはずだ。


移動される前に見つけて、叩く。協力してくれ、お礼はいくらでも出す。」


「で、でも話聞く限り相手は大人数なんじゃ・・・


私とロックスさんだけの2人じゃ・・・」



「ははは、大丈夫だよニマちゃん


僕がなんて呼ばれてるか知ってる?」


「え、知るわけないじゃないですか」


急な意味のわからない質問にニマは不機嫌になる。


「『王国都市最強』」


「え・・・?」


「こう見えても、この王国都市の最強の看板背負ってるんだ。


最強に喧嘩売ったこと後悔する暇も与えねえよ・・・」




声音が急に低くなったロックスにニマは本物の殺気を感じ、背筋が凍った。





読んで頂きありがとうございます!

良かったらコメントやレビューを頂けると今後のモチベに繋がるのでよろしくお願いします!

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