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第二回:実況と解説と作者

「神々の皆様こんにちは! 実況の実況神です。『創世神になろうラジオ』の時間となりました!」


「解説をつとめる解説神です。この番組は全神共有チャンネルでお送りしています。どうぞよろしく」


「さて、『クラス召喚で俺だけ無能? いや、隠された裏技で最強だ! ~チートを越えるチートで魔王も一撃で殺せる件~』の実況も今回で第二回となります。解説神さん、前回のあらすじを簡潔にお願いします!」


「クラス召喚、主人公だけ無能、ダンジョン最下層、チート、ヒロインはダンジョンボス」


「簡潔かつ的確な説明ありがとうございます。では早速続きを見ていきたい所ですが、その前に今回の特別ゲストを紹介しましょう。本作品の創世神であるラッキーケベスさんです! パチパチパチ!」


「どーも、創世神です。ペンネームはラッキーケベスです。ケベスでいいですよ」


「せっかくなのでいくつかインタビューしてみたいと思います! ケベスさんは創世は本作品が初めてという事ですが、今回創世に至ったきっかけというのはあるのでしょうか?」


「まああれですね。今までは見る専だったんだけど、これなら俺でもできるかなって。運が良ければ注目されて売れっ子作家になるのもいいかな~って思いました」


「なるほど、実際に創世してみてどうでしたか? 工夫した点などはありますか?」


「やっぱ自分の味というか、テンプレに沿いつつもオリジナリティーを出すって所ですかね? あとタイトルとかは人気作品を真似してみました」


「いろんな工夫をしているんですねー。物語が始まったばかりで既に1000ポイントを達成していますが、どんな心境ですか?」


「まあ、滑り出しはいい方かなっと。やっぱ人気ジャンルの王道にしたのが良かったんだと思います」


「ラジオ効果もそれにブーストをかけたんでしょうかねー。日間ランキングにも載って、今後ますます人気が出そうですねえ。解説神さんは今後の人気についてどう思いますか?」


「このいい流れを途切れさせない事が重要ですね。面白いかどうかも重要ですが、これからもっと面白くなりそうだと期待させられるかも大切でしょう」


「なるほど! ではそろそろ物語の方を実況していきましょうか。隷属系魔人美少女ヒロインをゲットした主人公は現在ダンジョンを脱出し、近くの街にやってきたようです」


「ちなみに創世神のケベスさんは今この場で世界を操作して物語を進めています」


「主人公たちはどうやら冒険者ギルドに向かうようですね」


「冒険者ギルドは簡単に言えば日雇いの何でも屋兼ハンター斡旋所ですね。身分証を持たない人に格安で身分証をばらまく便利な組織です」


「解説神さん、これはひょっとするとあのお約束が見られるのでは?」


「ちょうどガラの悪い冒険者がギルドにたむろしていますね。主人公にちょっかいをかけるのか、もしくはヒロインにちょっかいをかけるのか」


「おおっと! ガラの悪い冒険者たちはヒロインの方にちょっかいをかけました! ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべています!」


「主人公に敵認定されましたね」


「ああーっと!? 主人公が冒険者たちをふっとばしました! そして何事もなかったかのようにギルドの受付に向かいます! そこには美少女受付嬢が!」


「ヒロインですね、間違いなく。ちなみにケベスさんはヒロインは何匹くらいが理想でしょうか」


「そうだなー、ヒロインのキャラが被らない限りは増やすつもりですよ。具体的な人数とかは決めてないです。高度な柔軟性を保ちつつ臨機応変にストーリーを作っていく計画です」


「ヒロインが多いほど話のタネになりますからね。手持ちのヒロインのストーリーをある程度描いたら、新しいヒロインを出して新展開。これを繰り返せば延々と物語は続けられます。ファンもハーレムが増えて大喜びですね。実況神はこういうの好きでしたか」


「はい! 大好物です! エロ描写があれば尚良し!」


「あー、でもそこまで俺TUEEEEEEEばっかりにするつもりはないんですよね。主人公が困難に直面する話が好きなんで、俺もそんな展開にするつもりです」


「ほほう、意外ですね! ここから主人公が危機に陥るんですか! タイトルだと魔王も一撃で殺せるとありますが?」


「主人公自体は既に世界最強レベルですよ。まあここだけの話、ヒロインを危機に陥らせるつもりです」


「ここだけの話と言っても、これラジオ放送なんですけどねー」


「なるほど、ヒロインの危機を救って愛が深まる、と」


「サービスシーンは期待してくださいw」


「お願いします!!!」


「見てください実況神。新しいヒロインが出てきましたよ」


「おおっと!? モンスターの群れに馬車が襲われています! 主人公がさっそうと全滅させました! 馬車の中から聖女が!」


「今後の展開として、宗教がらみのゴタゴタが予想されますね」


「ケベスさん! なろう系の宗教は大体汚れた組織だったり敵だったりしますが、この作品ではどうなんでしょうか?」


「今後の展開次第ですね。まだ主人公の周辺しか創世してないので、その辺りは決めてから創ろうと思います。とりあえず今からの展開は決めているのでこっちを進めます」


「ああーっと!? 魔人ヒロインと聖女ヒロインが戦っています! いったいどういう事でしょう!?」


「どうやらこの聖女はヒロインではなかったようですね。魔人と聖女、言われてみれば相性は悪そうです」


「主人公と魔人ヒロイン、たまらず逃亡します! なぜ戦わない!?」


「聖女の使う魔法は魔族にとっては弱点だという設定だからです。あと、聖女もヒロイン候補なんで、ここで反撃すると後でどう和解するか考えるのが面倒なのでこうしました」


「なるほど! よく考えていますねー!」


「読者の反応を見ながらストーリーを考えられるのがなろうの強みですからね。展開の幅を狭めないのはいい判断と言えますね」


「さて、主人公とヒロインは無事聖女から逃げ切ることが出来た模様! しかしヒロインには重度のダメージが!」


「主人公もヒロインも回復魔法が使えませんからね。このままでは危険でしょう」


「ここでヒロインの口から明かされる新情報! なんとヒロインはサキュバスの血が半分流れているそうです! 精力を摂取すれば回復できるとのこと!」


「よかったですね実況神。濡れ場ですよ」


「Foooooooooo!」


「かなり濃密なエロシーンに実況神が平常心を失ってますね。というかケベスさん、このレベルの描写は運営からBANされる可能性がありますよ」


「この回で一気にブクマを増やす予定なんで。運営から警告されたら修正します」


「なるほど。どうやら濡れ場も終わりヒロインは回復出来たようですね。実況神、そろそろ正気に戻ってください」


「どうも、実況神です。回復した主人公たちは聖女の追跡を逃れるために隣の町に移動したようですねえ。道中で出会った武闘家少女と冒険者パーティーを組んで、モンスターを討伐しています」


「今度こそ間違いなくヒロインですね。というか実況神が賢者のような眼をしています。まだ悟りが抜け切っていないようです」


「モンスターを討伐して金銭を稼ぐ傍ら、主人公は自分のチートを検証していますね。聖女に負けたのが悔しいようです。これは修行パートに突入か!?」


「いや、修行とか面倒なんで、サクッと行くんで」


「主人公のチート『オール1』の新しい効果が明らかになりました! 全てのスキルをレベル1で使用できるようです!」


「限界突破というスキルを使用してスキルをレベルアップさせられるようですね。万能型主人公の完成です。ここでさらにサムライ美少女ヒロインがパーティーに加わる模様」


「主人公の取り巻きもにぎやかになりましたねー。羨ましい」


「じゃあ本番はここからってことで。そろそろヒロインたちに危機を振りかけてみようと思います」


「満を持して本格的にストーリーが動き出すということですね」


「これから先目が離せません! という所ですが、そろそろお時間が近づいてまいりました。ケベスさん、今後の展開について何か予告はありますか?」


「予告しておくと、主人公には徹底的に絶望してもらうつもりです」


「主人公の足掻きに期待ですね! まあ、主人公もそれ以外の人間も、全部ケベスさんに操られているんですけどね。解説神さんは何かありますか?」


「ケベスさん、これはあくまで個人の意見ですが、鬱展開は嫌う神も多いので程々にするといいと思います」


「……まあ考えてみます」


「という訳でお時間となりました。それではラジオの前の皆さん、次回の放送をお楽しみに!」


「いやー、解説神さん、今回もお疲れ様でした!」


「お疲れ様です。あの創世神はもう帰りましたか」


「ええ、先ほど帰しました。予想通りの駄目神でしたねえ」


「無職で学生でもなくて職業訓練も受けていない、何の権能も持たない神ですからね。借り物の創世の力を使って自己満足に浸っているだけでしたね」


「借り物の力と言えば解説神さん、次回の放送のゲストはなろう運営の大物をお呼びしているんですよ!」


「運営の大物……まさか創造神ですか」


「そうです! なろう設立者の、あの創造神です!」


「すごい大物じゃないですか。よく出演オッケーしてもらえましたね」


「次回の放送は失敗できません! お願いしますよ、解説神さん!」


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