表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カナリアの涙  作者: 風と雲
2/10

カナリアの涙-2p -猫の瞳に映る不思議な恋物語ー

これは「kaze to kumo club」のオリジナル作品です。


あらすじ

泣ける恋愛映画を見ても、泣くことのない妻。

そんな妻に寄せる…夫の気持ちとは…?


1ページずつのミニ不定期連載小説です。


どうぞ、お楽しみください!?

挿絵(By みてみん)


「なあ~、どうしてお前は嫌いなわけ? ラブストーリーが…?」

「嫌いじゃないわよ、私だって…。ただ、泣けないだけよ、あんなのじゃ…」


湯上がりの髪をブラシでときながら、カナリアはつぶやいた。

身体に巻いたピンクのバスタオルがあらわな肌を包み込んでいる姿は

とてもセクシーだ。

そして、うっすらと滲んだ蒸気が彼女の魅力をさらに引き立てている。


”そのまま、押し倒したいなあ…”

内心、そう思いながら、俺は続けた。


「なら、今までに泣けた映画って……、なんだよ?」

「そう~ね……」


長い髪をフワリと首で振り上げなから、

カナリアは鳴いてみせた。


「ズバリ!  『ゾンビ』よ!」


ブラシを向けながら、俺の天使は笑った。


「マジかよ、それ~?」

「エエ、マジも本気マジ! あのラストだけはウルウルしたわ……私…」


俺は聞くのがイヤになり出した。


「お前って……、ほんと、根っからのホラー好きだよな……」

「モチ!決まってんじゃないの。『ホラーの女神』って呼んでよ!」

「お前なあ~」


俺の目は一本の線に成りかけた。


「でも、なぜそんなこと聞くの? 旦那様…?」


ベットの上に入る俺に長くて細い手がのびてきた。

それはやさしく絡み付き、俺の唇を奪った。

ステキなキスの後、カナリアの胸がほほにふれるのを感じた。


「そんな女じゃ…、嫌い?」

「いや…、そうでもないさ…」

「なら、抱いて……、私の王子様……」


その夜は燃えた。

彼女には…かなわぬ俺だった。


                      -2p-

一読、ありがとうございました!

次回もお楽しみに??

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ