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第三話:我侭天使レオクレア! 終了

義人「はぁ………さっきもまた見知らぬ怪人に襲い掛かられてしまった………こほん、さて、そんなことより………実はこの小説皆様にはじめに言っておかなくてはいけないことがありました。本当だったら前回にしゃべってたんですけどね。正義の味方?らしき人に声を翔られていたりしたので忘れていました。え〜じつは、今回までしかレオクレア、セルフは出てきません」レオクレア「ええっ!?わし、もう出番なくなるのか!?」義人「ええ、まぁ………さて、それを楽しみにして?今回も読んでください。変哲もない単なる学校の話ですが………次回はきっと殺伐とするでしょう、多分」

三:戦隊物に出てくるような怪人

怪人A

「ひひっ!ここから先はいかさんぞ!通りたくば俺を倒して見せろ!」

時雨

「ていっ!!」

怪人A

「ぐはっ!!」

時雨

「な、何で学校帰りにこんなゲテモノ(頭にゴミ箱をつけて海老のような体をしてはいるがイカやタコの足がついている)が襲い掛かってくるんだ!?はっ!もしやこれは何かの予兆?僕、今日から世界を守る一年契約のヒーローに?てか、サブリーダーとかは?」

剣治

「とうっ!サブリーダー登場!」

時雨

「………ごめん、冗談だったんだ。帰っていいよ」

剣治

「おいおい、時雨君……それはないだろ」

時雨

「どうせ、君の事を知っている人なんていないからさ」

剣治

「まぁ、そうかもね」

 そう言っている時雨と剣治に対して相手はぶつぶつと何か言っている。

怪人A

「モテ男め〜………」

時雨

「………怨恨かいっ!そんなことより正義の味方でも倒しなよ!!」

 そういって時雨は最後に怪人Aを蹴っ飛ばしてさっさと帰ろうとする。

怪人A

「くそ………もてるなんてゆるさね………ベルジョン博士め………どうせならイケ面怪人にしてくれれば良かったのに………無念」

――――――

 目が覚めると目の前に美少女の顔があったという話は良くある。僕の目の前にも昨日知り合った美少女の顔があった。

「や、やっとおきたか………義人よ」

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

 そこにいたのは腹部にロープを巻きつけて天井から降りてこようとしているレオクレアの姿があった。朝だからか姿は幼子の姿になっている。

「あ、朝から物凄い起こしかたしてくるね?」

 顔が青ざめるほどがんばっていたのだろう。そこまでして起こしてくれなくても良かったのだが…………

「いや、昨日の夜に忍び込もうとしていたんだが………ふむ、失敗か」

「ん?何か言った?」

「いいや、何も……それより、朝食が出来ておるぞ」

 鼻をくんくんさせながらレオクレアは僕にそんなことを言ってきた。

「へぇ、作っててくれたんだ」

「まぁ、日課じゃからな」

 意外である。

「じゃ、食べてくるね」

「ま、待て!わしを助けてから朝食を食べに行くのじゃ!」

 僕はロープを解いてあげてからレオクレアとともに朝食のにおいがしてくる場所へと向かったのだった。

―――――

 そこにはご飯と味噌汁、目玉焼きが置かれていた。どれも湯気が立っていて美味しそうである。

「へぇ、美味しそうだね」

「ふ、まぁな」

 レオクレアがそんなことを言っていると、エプロン姿のセルフが現れた。

「な〜にが『ふ、まぁな』よ。これ作ったのは全部私でしょ〜に」

 お玉を肩にぽんぽんと当ててそんなことを言っている。

「そ、そうなの?」

「…………〜♪(口笛を吹いている)」

 レオクレアをみるが、彼女が見ているのは斜め上のカレンダーだった。

「どう考えたってその姿じゃ料理なんて出来ないでしょ」

「た、確かに…………」

「む!た、確かにとは何じゃ!わしだって料理できるんじゃぞ!よ、よぉし!今日のお昼を楽しみにしているがよい!わしの実力をみせてやる!」

 そんなことを言って自分の席に座るレオクレア。エプロンをつけたままセルフが僕の前に座って三人でいただきますをすると朝食が始まったのだった。

「ふんふん、どれも美味しいねぇ」

「当然じゃ」

 何故、作ってもいないレオクレアが胸を張るのかがわからないのだが、とりあえず料理は美味しかった。

「ありがとう、義人。まぁ、料理は得意分野だから任せて」

 セルフはそういったあと、箸を動かす手を止めてご飯粒が口の周りについているレオクレアを吹いてあげていた。

「ほら、また…………」

「む、ご飯粒か………放っておけばいいものを」

 その姿を見ていると子どもなレオクレアを助けてあげているよく出来たセルフにみえた。

「何じゃ、義人?」

「え、ああ………姉妹に見えてさ」

 ふと思ったことを二人に言った。そうすると、両方ともおかしそうな顔をした。

「そりゃそうよ、姉妹だもん」

「え?」

「わしが姉じゃ」

「!?」

 正直、姉がレオクレアということに驚いた。

「なんじゃ?妹が姉の世話をするのは当然じゃろ?」

 普通逆であろう。

「ま、名前とか容姿とか、色々と義人がつっこみたいことはわかるけどね………今度また教えるわ。今、私たちに残された時間は少ないもの」

 時計を指差す。そこにはあと三十分ほどで朝のHRが始まるというぎりぎりの時間を示していたのだった。

―――――

 滑り込みセーフがあるならば、滑り込みアウトもある。僕はセーフ。だけど………

「転校早々遅刻とは情けないわね〜レオクレア」

「む、転校曹操じゃと?猛将じゃな」

「いや、曹操なんだけどそっちの曹操じゃないから……それじゃ意味つたわんないからね」

 今の時間は休み時間。先ほど、先生がレオクレアとセルフの紹介をしていた。僕はそれを頬杖をつきながらみていた。

「あ〜レオクレアじゃ。わしが困っているところを見た場合は率先して助けるように」

 無駄にえらそうだ。いや、態度も自分がえらいと思ってるな。

「なぁ、義人………俺、レオクレアさんの下僕になるわ」

「………勝手になれば」

 そう言ってくる男子も少なからずいるということは認めねばなるまい。

「こほん、セルフといいます。私が困っているところを見かけた場合は出来るだけヒントだけを下さい。私は自力でやりますから」

 最後に微笑んだ点でポイントが上がったのだろう。

「義人、俺………彼女と肩を並べて下校するよ」

「………そ、がんばって」

 勝手に夕陽に向かって帰るがいいさといいたくなるようなことを言う人だっていた。つまり、この二人はレベルの高い美少女なのだろう。

 そんなことがあったのだが、彼女たちの周りに男子生徒はいない…………というより、いるのはいるのだがそれは僕だ。休み時間になってすぐさま二人は僕を屋上に連れてきたというわけである。

「さて、義人よ………学校のことはすべておぬしに任せるぞ」

「へ?どういう意味?」

 僕がそう尋ねるとセルフが答えを返してきた。

「………まぁ、レオクレアがまともに学校生活を送れるとは思ってなかったけどね。義人、席が隣だからレオクレアが授業中にわからないところがあったら教えてあげて」

 そういってセルフは僕の前から姿を消したのだった。

「まずは数学じゃったな?」

「………う、うん」

「期待しておるぞ♪義人!」

 ご機嫌にレオクレアはそういうと屋上を後にする。

「………やれやれ、これからどうなるんだろ」

 そういっても始まらないことを僕はそう言っていたのにあえて口にしてみた。屋上ではいたため息はそよ風に乗せられてどこかへ飛んでいったのだった。

―――――

「ふぅ、義人のおかげでまずは好スタートじゃな」

「………そりゃどうも」

 レオクレアのおかげで僕の宿題が増えてしまった。

授業中、ほぼ僕にぴったりと引っ付いていたレオクレアは何度か注意されたのだが、そのたびに僕を見てくるのだ。

助けて欲しいと視線を送ってくるのはわかったのだが、その目線は僕らの間だけ伝わっていたようで、先生には当然のように伝わっていなかった。

先生には無理やり僕がレオクレアと机をくっつけているように見えたのだろう。だが、あいにく数学の先生は陰険で知られている先生で言葉で注意しても聞かない場合は勝手に宿題を出す。ちなみに、男子一人でも宿題を出されたらそのクラスの男子すべてにもれなく宿題が出されるという連帯保証機能付である。

「義人に断罪を!」

「聖なる粛清を!」

「彼女とのデートをキャンセルしないといけないんだぞ!」

「吊るせ!」

「吊るせ!」

 休み時間、僕は吊るされそうになったのだった。

―――――

「なぁ、義人」

「何?」

「………わしが言うことを一つだけ守って欲しい」

 放課後、若干ぼろぼろな感じの僕にレオクレアは言った。

「絶対に、絶対に封筒が来てもそれをあけたら駄目だぞ」

「?わかったよ」

 僕は次の日、この約束を破り、すべてを失ってしまう。



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