第3話
お読み戴き有難うございます。
手に入るスキルの誤差はない。各女神様の眷属化のメリットは入手しやすいスキル系統が分かれている事。逆にデメリットは各勢力差で最初から入手出来るスキルの量が違う事・・・か。う~ん。禁止事項とかあるって事を踏まえると、これ以外にも何かありそうなんだけど、どうするべきか・・・・。
・・・・・・・・・。
うん。ここはスキルがどうのというのは横に置いておいて、ボク自身がどの女神様の眷属として所属したいのか・・・で考えるか。
__はい。決まりました。ボクは・・・・・・・・あなたの眷属になりたいです。
ボクは殆ど会話に参加していない闇を司る女神様のくろさんの前に向かい宣言しました。
『・・・えっ・・・・。どう・・して私・・・なの・・・?』
__一言でいうなら、くろさんがボクにとって一番好みなんです。
『え~~っ。くろってちんちくりんじゃん。』
『ロリコン?』
『無い乳よりもお姉さんの元においで。可愛がってあげるわよ。』
__ロリコン? いえ、某有名四コマのお父さん曰く、ロリコンでもある・・・平たく言えば、顔と髪型と見た目が好みであれば、年齢の壁なんて些細なモノです。
『あなた。この短時間の間にキャラが変わってない?』
__いえ。元々、こんな感じですが。
『まぁ。いいわ。くろの眷属になるのを希望するんだし、とっとと眷属化承認の儀をやっちゃいましょうか。』
__眷属化承認の儀・・・?
『私達全員の承認を得て、その後にあなたがくろの眷属になると宣言するっていう儀式よ。』
『では眷属化承認の儀を行いたいと思いますじゃ。・・・柴田強兵、彼が闇を司る女神くろの眷属となる事に反対の意を持つ者はおらぬか。・・・では、わしドゥーフは柴田強兵がくろの眷属となる事を認める。柴田強兵よ。これを受け取れ。』
そういうと、ドゥーフはボクの前に茶色の小さな何かの結晶を渡してきた。その結晶を受け取ると、ドゥーフに聞いた>
__これはなんです?
『これはな。地の結界石の欠片じゃ。この儀式で使う大切なモノじゃから大切に持っておけ。』
__有難うございます。
・・・と他の五柱の女神からも各女神の司る属性に関わる五つの結界石の欠片を受け取った。
『・・・私・・・から・・・は・・・これ・・を。』
くろさんからは、他の女神様とは違い、丸い黒い色をした、ボウリングの玉程の大きさのモノを貰った。
『・・・これ・・・は・・私・・の・・命・・・の・・欠片・・・。ここ・・に欠片・・・を触れ・・さ・・せて・・・。』
くろさんに言われた通りに、五つの欠片を触れさせると、そのくろさんの命の欠片という玉に、溶け込むかの様に吸い込まれていった。五つ全てが玉に吸い込まれた後、玉から心臓を脈打つような音が聞こえて来た。
・・・ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・
始めは小さな音だったのに、徐々にその脈打つ音は大きくなった。
『・・・胸に・・・抱いて・・・。私の・・・後・・に・・・続い・・・て・・復唱・・・して。』
くろさんに言われるまま、その脈打つ大きな黒い玉を子供を抱く様に、優しく胸に抱きしめた。
『・・・闇の・・・眷属・・・となり・・て・・・我が・・・道・・を・・歩・・・まん。』
__闇の眷属となりて我が道を歩まん。
『・・・闇・・・の調・・べ・・・に・・・我が・・・血・・・を得ん・・・。』
__闇の調べに我が血を得ん。
『闇の・・・子の・・・名前・・・は?』
__闇の子の名前は・・・・・・・柴田強兵・・・。
自分の名前を口に出した瞬間、その脈打つ黒くて大きな玉は、ボクの胸にす~~と吸い込まれていった。
『・・・眷属・・・化・・・承認・・・の儀・・・は終わ・・り・・ました・・・。私・・・の初め・・・て・・・の子。・・・共・・・に・・・末永・・く・・お願い・・・しま・・す。』
__はい。よろしくお願いします。・・・・初めて・・・の子?
『・・母・・・から・・闇・・・の女・・神を・・受け・・て・・初め・・て・・・の子・・・が・・強・・兵・・さん・・・。』
『こやつはな。一昨日、闇の女神のを病床にふけっている二代目から引き継いだばかりの文字通り、新米の三代目闇の女神じゃ。』
くろさんをフォローする様に、ドゥーフさんが言った。
__ああ。そういう事か。
光を司る女神のシャオロットさんと対になるはずの、闇の女神さんにしては勢力の数が他の女神よりも少ないって理由が気になっていたけど、そういう事だったのかと納得した。
『先程言っていた通り、ステータスと胸内というと良いのじゃ。さすれば強兵。お主の現在のステータスを見る事が出来よう。』
__ステータス。出来れば、詳しく。
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名前: 柴田強兵
年齢: 0才
種族: 魔人 Lv 1
性別: 男
所属: 闇の女神/眷属
基本:
生命力: 1000(+500) →1500
魔力: 1000(+500) →1500
物理攻撃力: 1250
物理防御力: 1200
魔法攻撃力: 1500(+500) →2000
魔法防御力: 2000(+500) →2500
技量: 1000
素早さ: 500
※()の中の数値は所属している女神が近くにいる場合に上昇。
固有加護: 異世界人補正(【限界突破】、【???】)、次元神の加護(固有スキルに【異世界言語完全取得】、【アイテムボックス】取得)、闇の女神の加護(闇属性スキル取得強化補正、他)
固有スキル: 【異世界言語完全取得】(異世界の言語の全てを理解し読み書き可能)、【アイテムボックス】(無限に出納可能な空間収納)、【スキル強奪拒否】(スキル等能力の強奪されない)、【能力鑑定完全拒否】(鑑定されてもステータスを見られる事がなくなる)【 】、【 】
取得称号: 次元を渡りし者(固有加護に異世界人補正取得)、闇の女神の初めての眷属(基本能力値に+補正)、ロリコンでもある(近くに美少女がいればダメージ30%軽減)、黒髪ツインテールフェチ
耐性 闇属攻撃吸収(闇属攻撃を受けた場合生命力がダメージ分回復する)、
スキル: ---
装備:
防具: ---
武器: ---
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__おおぅ。ファンタジーといえば、これだよ、これ。
『どうじゃった?』
__?? ステータスってそちらからは見れないのでしょうか?
『各所属する女神からは見る事が可能だけど、私達からは強兵さんのステータスは見れません。』
__えっ?? 女神様なのに?
『・・・創造・・神・・・様・・の・・・取り・・決め・・』
__創造神・・・?
『私達より高等次元にお住まいの神様です。あなたもあちらの世界の神に会っている。』
__会っている? 女神様以外で会った事のあるのは、次元の神様だけですが。
『次元の神というのはじゃ、創造神の別称じゃ。』
__・・・・・。
『まあ。こちらの創造神には会う事はないじゃろから気にせんでもええわい。で、どうじゃった? 異世界人補正ってもんにお主の欲していた【限界突破】があったじゃろ。』
__はい。あります。
『初期取得スキルは二人で決めよ。儀も終わったし、わしらは帰る。』
__色々、有難うございました。
後ろ手に手を振りながら、他の女神様達は何処かへ帰って行った。
この場所に残されたのは闇の女神様であるくろさんと、ボクの二人だけになった。
『・・・欲し・・い・・・スキル・・・は・・なに・・・?』
くろさんはそういうとスキルとその説明がたくさん書かれたモノを渡してきた。
ステータスの事なんですが、毎話では載せません。要所毎の区切りで一括ステータスをのせます。各話には増えたもしくは変更となった部分のみを書きます。
序章を三話で終えるつもりが、ちょっと文字数が多くなる為、もう一話追加します。