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日々、戦い? 素敵なワンダーランドw

友人から小包が届いた。



郵便配達の人が、紙切れを見せる。

小包が届いているという知らせだ。



ここで言いたいのは、紙切れ持ってくるなら現物を持って来い! なのだが、私は自転車で三十分離れたところにある郵便局へそれを取りにいった。



そして、倉庫?にある山のような郵便物を自分でかきわけて、荷物を見つけるのである。



そのために費やす時間、一時間強。



無駄である(-_-;)



もっとも、私はその荷物を心待ちにしていたため、作業自体は苦にならないのだが、日本に住んでいては許されないような時間の無駄を平気でさせるのだった。


(現在のシステムがどうなっているかは全く知らない。

私がいたときはこうだったとだけ思っていてください)


 ※



なお、山の中から目当ての物をかきわけて見つけるという行為が好きな国民性なのか、夏になると方方で異様な光景に出くわしたものだ。


道路の脇や広場を利用して、スイカの山がそびえ立っている。

これ、ほんとうに山なのだ。

何百個ものスイカが無造作に積まれ、高さ3メートルぐらいにも及ぶ。


そこに!

みなさんは登山を開始し←あぶねえよ!

一勢に手のひらでスイカをぺんぺんと叩き、品質を確認していくのだ。

あっちでぺんぺん。 こっちでぺんぺん。

いい大人がであるw



ちなみに、中国のスイカは美味い。私がいた当時、まる一個で4円だったし! いいおやつになりました。



 ※


当時、肉や卵を買うのも大変で、わざわざ自由市場というところに行かなければ調達できなかったのだが、初めて行ったときの面食らったエピソードをひとつ。


 

ラップ、ビニール、包装容器類が一切ない世界を想像できるだろうか?


豚肉をくれという。

すると、店員?は目の前に豚肉があるにもかかわらず

没有メイヨー」← ないという意味。

と即答!

これ、仕事したくないからなんだよね(-_-;)

共産主義国家の弊害って、こういうところに出てたりします。


そこで、「これだ! これ!」としつこく言う。

そこで、必ずと言っていいほど「ちっ」と舌打ちして、ようやく店員は動く。


多少ドゥオシャオ」どのくらい? と渋々訊いてくる。

私は答える。

「1キロ」

店員は素直に1キロ切り分ける。

背脂だらけの部分をwwww



豚ロースを日本でブロックで買うと、綺麗に整形してあるから

脂身も少ないじゃないですか?

でも、中国だと普通の脂身の外にある、もうぷるぷるべとべとの部分までつけてくるわけですよ。

それで、それをそのまま、「ほれ」

手渡しでよこす。ラップもせず、袋もなし。



だから、私も素手で受け取り、そのまま自転車で片手運転で持って帰りました……。

帰る頃には、肉は砂まみれ!

黄砂吹き荒れる街ならではでしたねw


 ※


冷蔵庫を買わねば!と、思い立ちデパートに向かった。


私の世話をしてくれた高老師に相談すると、二つ返事で手伝ってくれるとのこと。


私は若かった。そして、甘ちゃんの日本人だった。


高老師はリヤカーを調達して、ニコニコと待っていた。

(え!そ、それで行くの?)


これで終わりと思ったら大間違い。


さらに驚くべき現実が待っていた!


その当時の西安のデパートは、照明もつけておらず、

中は薄暗~い。ショーケースの中には隙間のほうが多いほどの物の少なさ。


高老師が店員に何か訊いている。


「冷蔵庫は三階にあります」


私たちは三階に向かった。エレベーターは使用不可。


さて、どうする?


リアカーを引いて、(私は押して)階段を登ったのだああああ!


ようやく登りきり、ほんとにホコリだらけ!の冷蔵庫を購入した。

日立や東芝製品は異常に高かったので断念。



そして、帰りも階段をリアカーで下りる。冷蔵庫が落ちないように二人とも必死であった。



なんか、書いていて非常に懐かしくなってきた。

毎日がお笑いだったなあ・。



当然ながら、住んでいた所へ(片道五キロほどだけど)リアカーで帰りました。




また、このあとが傑作で、隣の人や近所の人が見物にくるんですよ。


冷蔵庫を開けちゃ、閉め、閉めちゃ、開けして、

ニンマリしながら「ハオ!」と親指を立てる。



これに一時間。



(早く帰れよ!)これが正直な気持ちだったが、

この程度で目くじら立てていては、とても中国で暮らすことはできないのだ……。



買った冷蔵庫の首尾はもう最高でしたよ。



うるさくて夜眠れないし、霜が毎日のように張り付いて掃除が大変。

何より電力不足のため毎夜十時以降は停電! しかも、断水!



この恐ろしさは冬にこそ思い知らされるのである。





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