禽拿の達人に出会う!
それはある日突然のことだった。
中国語をマスターするに当たってほとんど独学で学習したのだが、家庭教師というか、日本語を教える代わりに中国語を教えてもらうといったそんな関係の人がいた。
人妻・・・別に深い意味はない。
ただ、書いただけ。
ま、その人とよく勉強をしたのだが、あるとき
「あなたに会わせたい人がいる」
というので、どんな人か?と問うたところ
「もと解放軍の教練で、今は鉄道公安局で禽拿(チンナー関節技)を教えている人」
だという。
それはぜひ!
ということで、翌日すぐに会いに行った。
鉄老師(フルネームは明かせない)はちょうど、若い職員を相手に武術を教えていたが、中断してくれたので、これ幸いとばかり自己紹介を済ませ、目的を述べた。
すると、
「本来は外国人に教えてはならないのだが、韓さん←人妻のことね(笑)の紹介ならば」
というわけで、指導していただくことになった。
注 実は・・・本来は外国人に教えてはならないのだが、とか、国家機密だから←このフレーズは頻繁に聞くことができます。偽者も含めてね。
当然ながら、動画などないのだが、鉄老師の技にはショックを受けた。
さすが解放軍? ならではの、荒っぽさと、実用本位の技。
一言で言えば、剛の技。
が、この剛が半端ではない。
日本ではやたらと「柔」を重んじるが、これはやはり理想を追っかけすぎ!といっていいかもしれない面もある。
剛を極めると、ここまでできるか!?
剛は突き詰めれば、パワーのみならず、スピードもテクニックもきわまるのだから、「柔」かぶれの人は要注意。
この頃、日本ではUWFがセンセーションを巻き起こしていた時代。
グレイシーも、コマンドサンボも紹介されていなかった頃。
これらとは別物のサブミッションが確かにあったのである。
システマが注目を集めているが
これから柔的要素を引いたものが、鉄老師の技に近いものだった。
では次回、いきなり買い物編に突入しますw