ナイトマーケット
前回触れた観光会社のチャーミングなお姉ちゃんですが、偶然会ったわけではないのです。
実は、彼女の勤めていた会社が、私が住んでいた西安市にある西安賓館というホテルのリニューアルを請け負い、香港資本のレストランをオープンしたんですね。
そして、なぜか彼女はそのレストランのマネージャーとしてオープンからの三か月間だけ、西安に滞在してたのです。
ちょくちょく通ううちに仲良くなって、彼女(リサ ―― クリスチャンネーム)が、日本へ帰るときは香港に寄れというので、帰国途中、彼女の勤める会社に顔を出したってのが真相。
当時、リサは25歳だったのですが、店にいるときは黒服をびしっと決めていてね、かっこよかったんですよ。
ちょっと高根の花みたいな存在でしたが、愛想がよくてとてもフレンドリーなんですね。
で、香港でチケットの手配とか頼みに行ったりしたんですが、突然「ナイトマーケットに行こう」と誘われまして、二つ返事でOKしたわけです。
九龍の中心をまっすぐに突っ切って伸びるネイザンロードを挟んで、男人街、女人街という二つの大きなマーケットを案内してもらうことになりました。
待ち合わせは尖沙咀の駅。
リサは制服姿のときとは打って変わって、オレンジのブラウスにデニムのホットパンツというかわいこちゃんファッション! ←いつの言葉だw
彼女に案内されるまま、MTRに乗り、旺角で降りて、そして度肝を抜かれました。
あふれる活気と人の波。めまいがするような商品の数とレイアウト。
バッグや財布、服やおもちゃ、土産物や陶器、書画からカセットテープにいたるまで所狭しとすし詰めに陳列され、それがまた建物の二階、三階の高さにまで置かれていて、いったいどうやって見たらいいんだ? と呆れてしまうのです。
5時を回ると、路面店のレストランが外までテーブルをセッティングして夜のお客さんのために備えはじめます。人が増えるに従って、テーブルはどんどん増えていく。無秩序に道いっぱいに広がると、これはまた壮観な眺めとなります。
衛生面など気にしていたら、楽しめませんw
海鮮類も多く用意されていて、いろいろな食事を味わうことができるのです。
ところが、これを警察は許可していないんですね。
定期的にパトカーが巡回に来る。
そのたびに「急げ!」「隠せ!」とばかりに、みんなでテーブルを片付けるのです。
そのチームワークの見事なこと。
当然、客である私も手伝わされる羽目になります(^_^;)
でも、これが面白いのなんの。
警察も馴れ合いだとわかっていながら、楽しんでる風に感じます。実際、その通りなのですが。
警察が行ってしまうと、再びテーブルを表に出すのですが、手慣れたもの。
五分後には、見事に店を再開してしまいます。
このエネルギー、マジすごいです。
というわけで、簡単ではありますが香港ナイトマーケットでした。




